重賞データcheck
 数々の天皇賞馬を送り出してきた、王道の長距離戦。ただ近年は人気薄の激走もあり、注意が必要だ。
◎文字化けする場合は→
◆ コンテンツメニュー ◆

第74回 阪神大賞典(G2)

3月22日(日) 阪神競馬場 芝3000m

 春の天皇賞へ向けたステップレース・阪神大賞典。現在の時期になった1987年以降、タマモクロスやメジロマックイーン、スペシャルウィーク、テイエムオペラオー、そしてディープインパクトなど、多くの名馬がこのレースと天皇賞(春)を連勝。近年では2023年ジャスティンパレスと24年テーオーロイヤルがここに名を連ねた。
 過去10年の天皇賞(春)の結果を見ると好走馬の前走は年によって偏りがあり、2016〜18年の3年間は天皇賞3着以内馬9頭中6頭がこの阪神大賞典組だった。その後は日経賞組が押していたが、ここ3年は前述のジャスティンパレスやテーオーロイヤルなど、3着以内馬9頭中6頭が阪神大賞典組と揺り戻しがきている。そんな春の大一番へ向けた注目の一戦の、過去の傾向を見てみよう。
過去のデータをCheck!

チェック1優勝馬は4番人気以内だが……

 過去10年、1番人気は【4.1.2.3】で複勝率70.0%。残る優勝馬6頭も2〜4番人気馬が占めており、5番人気以下の馬は好走しても2着までに終わっている。落ち着いた頭数で争われる年が多いこともあり、穴馬の激走は期待薄だった。
 ただ2019年にヒモ荒れで3連単8万馬券が出ると、2020〜21年は、20年の1番人気・キセキが単勝1.6倍で7着に、そして21年のアリストテレスは同1.3倍でやはり7着と断然人気馬が馬券圏外に敗退。昨年は11頭立てながら1〜3番人気が全滅した。一方で2022〜23年は3連単3000円台で決着するなど、年によって荒れるか否かの見極めが重要だ。
※データ分析なら競馬道OnLineデータや競馬Compassがおすすめ
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 4-1-2-3 40.0% 50.0% 70.0%
2 3-2-0-5 30.0% 50.0% 50.0%
3 2-0-2-6 20.0% 20.0% 40.0%
4 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
5 0-2-3-5 0.0% 20.0% 50.0%
6 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
7 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
8〜 0-0-2-47 0.0% 0.0% 4.1%
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025
出走頭数 11頭 10頭 11頭 11頭 10頭 13頭 13頭 14頭 15頭 11頭
1着人気 1 1 3 1 2 3 1 2 2 4
2着人気 4 2 4 6 5 2 5 1 6 7
3着人気 3 5 1 10 4 9 3 5 1 5
単勝 300円 110円 560円 220円 590円 1,030円 120円 310円 330円 570円
馬連 670円 140円 1,290円 2,700円 3,720円 3,510円 780円 230円 1,590円 5,520円
馬単 1,150円 170円 2,710円 3,830円 7,120円 7,640円 880円 540円 2,490円 7,860円
3連複 810円 470円 760円 27,560円 7,550円 25,170円 1,680円 1,360円 1,770円 17,050円
3連単 3,310円 740円 6,530円 87,820円 40,140円 120,400円 3,930円 3,860円 10,660円 87,640円

チェック24〜5歳馬優勢、人気馬が中心に

 年齢別では4歳が【5.4.2.13】複勝率45.8%、5歳が【3.4.4.19】同36.7%の好成績。6歳は【2.2.4.20】と好走馬こそ少なくないが複勝率は28.6%止まり、そして7歳以上は【0.0.0.37】と苦しく、まずは4〜5歳馬が中心となる。2019年は4、5歳馬が揃って不在という非常に珍しい一戦となり、6歳馬が上位を独占した。
 好成績を残す4〜5歳の好走馬は、過去5年では表に挙げた11頭。2024年のテーオーロイヤル以外の優勝馬4頭は、この4〜5歳から出ている。好走馬10頭のうち8頭は2000m以上かつG2以上で3着以内の好走実績を持っており、残る2頭はダイヤモンドS3着、日本ダービー4着と、G1やG2、そして長めの距離での実績に注目したい。また、好走馬は上位人気馬が中心だ。
※データ分析なら競馬道OnLineデータや競馬Compassがおすすめ
【4〜5歳の好走馬(過去5年)】
馬名 年齢 人気 着順 前走 前走人気 前走着順 主な実績
2021 ディープボンド 4 3 1 中山金杯 2 14 京都新聞杯1着
2022 ディープボンド 5 1 1 有馬記念 5 2 阪神大賞典1着
アイアンバローズ 5 5 2 ステイヤーズS 4 2 ステイヤーズS2着
2023 ジャスティンパレス 4 2 1 有馬記念 7 7 神戸新聞杯1着
ボルドグフーシュ 4 1 2 有馬記念 6 2 菊花賞2着
ブレークアップ 5 5 3 有馬記念 11 16 AR共和国杯1着
2024 ワープスピード 5 6 2 ダイヤモンドS 3 3 (ダイヤモンドS3着)
ブローザホーン 5 1 3 日経新春杯 1 1 日経新春杯1着
2025 サンライズアース 4 4 1 早春S 4 2 (日本ダービー4着)
マコトヴェリーキー 5 7 2 京都記念 7 3 京都記念3着

チェック36歳以上は長距離実績を重視

 前述の通り、4〜5歳馬が不在だった2019年は6歳馬が1〜3着を独占した。これら6歳以上の好走馬8頭(過去10年)をみると、4〜5歳勢に比べると格よりも距離が重要な印象で、ダイヤモンドSなど芝3000m以上のオープン・重賞で3着以内に入った実績馬が6頭を占めている。残る2頭は2019年の好走馬で、日経賞(芝2500mG2)勝ちのシャケトラと、日経新春杯(芝2400mG2)2着のロードヴァンドール。長距離のオープン・重賞実績に欠ける馬なら、4〜5歳馬同様に芝2000m超のG2連対実績が欲しい。
※データ分析なら競馬道OnLineデータや競馬Compassがおすすめ
【6歳以上の好走馬(過去10年)】
馬名 年齢 人気 着順 前走 前走人気 前走着順 主な長距離実績
2019 シャケトラ 6 1 1 アメリカJCC 7 1 (日経賞1着)
カフジプリンス 6 6 2 尼崎S 4 3 ダイヤモンドS3着
ロードヴァンドール 6 10 3 日経新春杯 11 13 (日経新春杯2着)
2021 ユーキャンスマイル 6 2 2 有馬記念 13 11 阪神大賞典1着
ナムラドノヴァン 6 9 3 ダイヤモンドS 6 4 万葉S1着
2022 シルヴァーソニック 6 3 3 万葉S 2 3 ステイヤーズS3着
2024 テーオーロイヤル 6 2 1 ダイヤモンドS 2 1 ダイヤモンドS1着
2025 ブローザホーン 6 5 3 有馬記念 11 12 天皇賞(春)2着

チェック4栗東CW・併せ馬追い切り馬が好成績

 過去10年の出走馬の追い切りを「競馬道調教マスター」で分析すると、栗東CW組が【9.4.5.32】、栗東坂路組が【1.3.5.34】で、この2コースだけで3着以内馬30頭中27頭を占める。まず栗東のCWか坂路コースで追い切られた馬が中心で、特にCWコース組が優秀だ。
 この2コースについて併せ馬か単走かで分類すると、どちらも併せ馬で追い切られた馬が優勢で、特に栗東CW・併せ馬なら【6.3.4.20】で複勝率39.4%の好成績だ。これに比べると栗東CW単走の複勝率29.4%は見劣るが、栗東坂路併せ馬の同22.7%よりは高い。時計面では栗東CWでラスト1ハロン11.9秒以下なら【7.7.3.18】複勝率41.9%になる。なお、美浦追い切りで好走した2頭は、ともに南Wコースで併せ馬をしていた(残る2着1頭は栗東P単走)。
「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【主な追い切りコース別成績(過去10年)】
コース 併せ 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東CW 9-4-5-32 18.0% 26.0% 36.0%
単走 3-1-1-12 17.6% 23.5% 29.4%
併せ馬 6-3-4-20 18.2% 27.3% 39.4%
栗東坂路 1-3-5-34 2.3% 9.3% 20.9%
単走 1-1-2-17 4.8% 9.5% 19.0%
併せ馬 0-2-3-17 0.0% 9.1% 22.7%
美浦南W 0-2-0-12 0.0% 14.3% 14.3%
単走 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
併せ馬 0-2-0-9 0.0% 18.2% 18.2%