重賞データcheck
 今週はいよいよ2025年のラストウィーク!土曜日には2歳中距離戦のホープフルS、日曜日にはグランプリの有馬記念と2つのG?が行われる。過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を分析する。
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第42回 ホープフルS(G1)

12月27日(土) 中山競馬場 芝2000m

 皐月賞と同じ中山芝2000mで行われる2歳G1・ホープフルS。レース名は2013年まで中山で行われていたオープン特別と同じだが、今年「第42回」の回次は13年までの「ラジオNIKKEI杯2歳S(G3・阪神)」から引き継がれたもの。従来のオープン特別を廃止し、ラジオNIKKEI杯2歳Sを改名して中山に移動したという形をとっている。14〜16年はG2、そして17年からはG1競走となった。
 ラジオNIKKEI杯2歳S時代から素質馬、後の活躍馬が多く出走していたレース。中山のホープフルSになってからもそれは変わらず、19年の優勝馬・コントレイルは無敗でクラシック三冠を達成するなど、後のG1でも活躍する馬が多く誕生している。翌春のクラシックに向け羽ばたくのはどの馬か。G2時代も含めた過去10年の傾向を見てみたい。
過去のデータをCheck!

チェック1ここ3年は2桁人気馬が激走

 過去10年、1番人気は勝率70.0%と素晴らしく、2番人気も複勝率60.0%と安定した成績。また、3〜4番人気も計【1.4.2.13】と悪くない。上位人気では5番人気だけが明らかに振るわない。全体としては人気サイドの馬の好走が多いが、2022年は14→7→6番人気で3連単246万馬券の大波乱。一昨年と昨年は1番人気が勝ちながらも2桁人気の馬が3着に食い込んでおり、近年の傾向重視なら本命サイドに絞るのは避けたい印象だ。
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【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 過去3年
1 7-1-0-2 70.0% 80.0% 80.0% 2-0-0-1
2 1-2-3-4 10.0% 30.0% 60.0% 0-1-0-2
3 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0% 0-0-0-3
4 0-2-1-7 0.0% 20.0% 30.0% 0-0-0-3
5 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-3
6 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0% 0-1-1-1
7 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0% 0-1-0-2
8 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0% 0-0-0-3
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-3
10〜 1-0-2-58 1.6% 1.6% 4.9% 1-0-2-22
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
グレード G2 G1
1着人気 3 1 1 1 1 1 2 14 1 1
2着人気 1 8 4 2 3 3 4 7 2 6
3着人気 2 2 8 3 2 4 8 6 13 17
単勝 740円 150円 420円 180円 200円 210円 310円 9,060円 310円 180円
馬連 1,220円 2,380円 1,440円 640円 810円 680円 1,270円 64,580円 530円 1,100円
馬単 2,850円 2,670円 2,960円 840円 1,170円 910円 2,160円 175,230円 1,150円 1,310円
3連複 840円 3,600円 10,920円 1,130円 580円 1,900円 7,680円 232,970円 18,800円 140,500円
3連単 7,790円 15,250円 52,380円 3,650円 2,760円 5,560円 27,610円 2,466,010円 56,240円 293,380円

チェック27〜8枠の人気馬は苦戦

 過去10年の枠番別成績を見るとほとんどの枠が2連対以上を記録しているが、8枠だけは【0.1.0.22】と勝ち馬不在で2着1回のみ。複勝率4.3%と明らかに劣勢だ。また、隣の7枠【1.1.2.19】は複勝率こそ17.4%と極端に悪くはないが、連対率は8.7%止まり。そして連対率ワースト3位は5枠の10.5%と、内に比べると中〜外のほうが苦しんでいる。Check1で好走馬の多かった4番人気以内で見ても、やはり7、8枠の複勝率は低い傾向だ。
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【枠番別成績(過去10年)】
成績 勝率 連対率 複勝率 1〜4番人気 同複勝率
1枠 0-2-1-10 0.0% 15.4% 23.1% 0-1-1-2 50.0%
2枠 2-0-2-12 12.5% 12.5% 25.0% 2-0-1-2 60.0%
3枠 2-1-1-13 11.8% 17.6% 23.5% 2-1-0-0 100.0%
4枠 2-2-1-15 10.0% 20.0% 25.0% 2-1-1-3 57.1%
5枠 1-1-1-16 5.3% 10.5% 15.8% 1-1-1-3 50.0%
6枠 2-2-2-14 10.0% 20.0% 30.0% 1-2-1-3 57.1%
7枠 1-1-2-19 4.3% 8.7% 17.4% 1-0-0-2 33.3%
8枠 0-1-0-22 0.0% 4.3% 4.3% 0-1-0-4 20.0%

チェック3オープン・重賞組は前走上位人気で3着以内

 過去10年の前走クラス別成績を見ると、中央のオープン・重賞に出走していた馬が【8..7.4.46】複勝率29.2%で、特に連対馬は20頭中15頭を占める。表には過去5年分の3着以内好走馬を掲載しており、前走4番人気以内かつ3着以内だった馬が11頭中9頭を占める。
 これに該当しないのは2022年14番人気1着のドゥラエレーデ(前走6番人気4着)と、23年13番人気3着のサンライズジパング(前走ダート4番人気15着)。ドゥラエレーデは2走前にダート戦で初勝利、サンライズジパングも初勝利がダート戦で2走前にはJBC2歳優駿2着と、ダートで勝利経験のある馬が波乱を演出している。穴狙いなら要チェックだ。
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【前走オープン・重賞からの好走馬(過去5年)】
馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
2020 ダノンザキッド 1 1 東スポ杯 1 1
オーソクレース 3 2 アイビーS 2 1
2021 キラーアビリティ 2 1 萩S 1 2
ラーグルフ 8 3 芙蓉S 4 1
2022 ドゥラエレーデ 14 1 東スポ杯 6 4
トップナイフ 7 2 京都2歳S 3 2
2023 レガレイラ 1 1 アイビーS 1 3
シンエンペラー 2 2 京都2歳S 1 1
サンライズジパング 13 3 カトレアS 4 15
2024 クロワデュノール 1 1 東スポ杯 1 1
ジョバンニ 6 2 京都2歳S 3 2

チェック4前走1勝クラス以下なら芝2000m1着馬

 前走1勝クラス以下からの好走馬は、G1昇格後で表の6頭。傾向は一目瞭然、前走でもホープフルSと同じ芝2000m戦に出走して勝利を収めていたことが共通点だ。このうち4頭の前走は1勝クラスで、新馬戦と未勝利戦が1頭ずつ。この新馬・未勝利戦組は4コーナー4番手から差し切り、1馬身以上の差をつけていたという共通点もあった。
【前走1勝クラス以下からの好走馬(G1昇格後)】
馬名 人気 着順 前走レース 前走距離 前走人気 前走着順
2017 ステイフーリッシュ 8 3 新馬 芝2000m 3 1
2018 アドマイヤジャスタ 2 2 紫菊賞 1 1
2020 ヨーホーレイク 4 3 紫菊賞 1 1
2021 ジャスティンパレス 4 2 黄菊賞 1 1
2022 キングズレイン 6 3 百日草特別 3 1
2024 ファウストラーゼン 17 3 未勝利 6 1

チェック5栗東追い切りで1ハロンが速い馬に注目

 パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で過去10年の出走馬の追い切りを分析すると、美浦は南W、坂路とも複勝率は16%前後。坂路は連対率なら悪くないが、好走した3頭は2015〜16年で近年は目立たない。  一方、栗東は坂路が複勝率22.4%、CWが同27.3%と美浦よりも高め。坂路組の好走馬はラスト1ハロンの時計が12秒6以下だった馬ばかりで、CW組も連対馬はすべて1ハロン12秒未満だった。栗東追い切り馬はラスト1ハロンの時計を必ず確認しておきたい

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【主な追い切りコース別成績(過去10年)】
コース タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
美浦南坂 1-2-0-15 5.6% 16.7% 16.7%
美浦南W 2-1-4-37 4.5% 6.8% 15.9%
栗東坂 3-5-3-38 6.1% 16.3% 22.4%
1F〜12.6秒 3-5-3-17 10.7% 28.6% 39.3%
1F12.7秒〜 0-0-0-21 0.0% 0.0% 0.0%
栗東CW 4-2-3-24 12.1% 18.2% 27.3%
1F〜11.9秒 4-2-0-11 23.5% 35.3% 35.3%
1F12.0秒〜 0-0-2-13 0.0% 0.0% 13.3%