重賞データcheck
 今週は土日月の3日間開催。秋華賞トライアル・ローズSが中京芝2000mで開催される。さらにセントライト記念も行われる。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。
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第42回 ローズS(G2)

9月15日(日) 中京競馬場 芝2000m

 牝馬三冠の最終戦・秋華賞に向けたトライアル競走・ローズS。通常は阪神芝1800mで行われるレースだが近年は代替が多く、今年は2020〜22年と同じ中京芝2000mで行われる。過去にはダイワスカーレットやジェンティルドンナなどの名牝が、本競走と秋華賞を連勝した。しかし近年の秋華賞はオークスからの直行馬や紫苑S組が幅を利かせており、その紫苑Sが今年からG2に昇格するなど、本競走の立ち位置も変わりつつある。今年はどんな結果が待っているのか、ローズS過去10年の傾向を分析してみたい。
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チェック11、2番人気はまずまずも、波乱に注意

 過去10年、1番人気は【3.2.1.4】とまずまずの成績で、2番人気【1.2.2.5】も悪くはない。しかし3番人気以下は好走馬が分散しており、15番人気までは10番人気を除き各人気少なくとも1頭は馬券に絡んでいる。2桁人気馬も【0.4.2.65】と6頭が好走。過去10年のうち6回は3連単10万馬券以上だ。中京で代替された3回の3連単は113万馬券、11万馬券、そして一昨年は1万7780円と振れ幅が大きいが、かなりの大荒れまで可能性があることには注意したい。
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【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 3-2-1-4 30.0% 50.0% 60.0%
2 1-2-2-5 10.0% 30.0% 50.0%
3 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
4 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
5 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
6 0-2-1-7 0.0% 20.0% 30.0%
7 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
8 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
9 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
10 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
11〜 0-4-2-55 0.0% 6.6% 9.8%
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
コース 阪神芝1800m 中京芝2000m 阪神芝18
1着人気 2 7 1 8 5 1 3 4 1 7
2着人気 15 1 11 6 2 6 14 12 2 1
3着人気 9 2 6 3 13 2 11 1 7 5
単勝 250円 1,220円 160円 2,640円 930円 220円 510円 580円 270円 2,320円
馬連 21,060円 1,760円 7,430円 21,390円 2,530円 1,600円 29,960円 15,130円 900円 2,150円
馬単 28,160円 4,640円 11,020円 46,300円 5,630円 2,300円 39,230円 23,180円 1,630円 7,250円
3連複 172,890円 3,670円 24,210円 33,260円 50,880円 2,250円 211,480円 16,010円 5,360円 8,450円
3連単 759,650円 25,340円 105,940円 331,090円 222,880円 10,700円 1,139,000円 117,100円 17,780円 67,000円

チェック2中京では4〜7枠が好成績

 過去10年のうち中京で行われた3回の枠番別成績を見ると、4、5、6枠がいずれも複勝率33.3%で、7枠が同25.0%と、この4〜7枠が複勝率4位以内を占める。ほかに好走馬が出ているのは1枠だけで、2、3、8枠からは好走なし。中京で代替される今年は人気を問わず4〜7枠に注目したい。
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【枠番別成績(過去10年、中京代替時)】
成績 勝率 連対率 複勝率 6番人気以下
1 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0% 0-0-0-3
2 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-4
3 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-3
4 0-1-1-4 0.0% 16.7% 33.3% 0-0-1-3
5 1-1-0-4 16.7% 33.3% 33.3% 0-1-0-2
6 1-0-1-4 16.7% 16.7% 33.3% 0-0-1-4
7 0-1-1-6 0.0% 12.5% 25.0% 0-1-0-5
8 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-7

チェック3オークス組は今回上位人気なら前走着順問わず

 前走レース別で該当馬が圧倒的に多いのが春2冠目のオークス組で、【6.2.3.34】複勝率24.4%・好走馬30頭中11頭を占めている。この11頭をみると、オークスで9番人気以内であれば着順は問わない傾向にあり、特にローズSで3番人気以内の支持を受けた馬が有力だ。
 もっともローズS全体としてはCheck1にあったように穴馬の好走も多く、そのほとんどはオークス以外の組から出ている。表にあるように、オークス以外からの好走馬19頭中13頭は6番人気以下1、2勝クラスで上位人気の支持を受け好走してきたが、ローズSではあまり人気にならなかったような馬の好走が目立つ。
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【前走オークスからの好走馬(過去10年)】
馬名 人気 着順 前走人気 前走着順
14 ヌーヴォレコルト 2 1 2 1
15 ミッキークイーン 1 2 3 1
16 シンハライト 1 1 1 1
17 リスグラシュー 3 3 3 5
18 カンタービレ 5 1 7 13
19 ダノンファンタジー 1 1 4 5
ビーチサンバ 6 2 9 15
ウィクトーリア 2 3 6 4
20 リアアメリア 3 1 8 4
21 アールドヴィーヴル 1 3 7 5
22 アートハウス 1 1 2 7
【前走オークス以外からの好走馬(過去10年)】
馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
14 タガノエトワール 15 2 未勝利 1 1
リラヴァティ 9 3 西海賞(1000) 1 4
15 タッチングスピーチ 7 1 500万 4 1
トーセンビクトリー 2 3 西部スポニチ賞(1000) 1 1
16 クロコスミア 11 2 フローラS(G2) 8 14
カイザーバル 6 3 道新スポーツ賞(1000) 1 6
17 ラビットラン 8 1 500万 4 1
カワキタエンカ 6 2 三面川特別(1000) 3 2
18 サラキア 2 2 青島特別(500) 1 1
ラテュロス 13 3 HTB賞(1000) 3 4
20 ムジカ 14 2 1勝クラス 2 2
オーマイダーリン 11 3 1勝クラス 1 1
21 アンドヴァラナウト 4 1 出雲崎特別(1勝) 1 1
エイシンヒテン 12 2 藻岩山特別(2勝) 2 4
22 サリエラ 2 2 1勝クラス 1 1
エグランタイン 7 3 1勝クラス 1 1
23 マスクトディーヴァ 7 1 1勝クラス 2 1
ブレイディヴェーグ 1 2 1勝クラス 1 1
マラキナイア 5 3 八ヶ岳特別(2勝) 1 2

チェック4穴なら栗東坂路の「強目」「馬ナリ」

 Check1などで触れたように、激走する穴馬をいかに見つけ出すかがカギになるローズS。過去10年の8番人気以下で好走した馬の追い切りを、パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で調べてみると、連闘だったオーマイダーリンを除く7頭のうち、5頭が栗東坂路での追い切り馬。そして6頭が「馬ナリ」など「一杯」以外での追い切りだった。人気を問わない栗東坂路組全体の成績は【5.3.7.69】と好走馬はちょうど半数の15頭。穴馬になると明らかに栗東坂路組の占める割合が増えていることに注意したい。なお表は8番人気以下としたが、7番人気の好走馬3頭も栗東坂路追いだった。
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【8番人気以下で好走した馬の追い切り(過去10年)】
馬名 人気 着順 コース 追い切り時計 脚色 併せ
2014 タガノエトワール 15 2 栗東CW 85.0-69.0-54.5-40.3-12.7 末強目
リラヴァティ 9 3 栗東坂 1回 54.3-39.9-26.2-13.3 一杯 0.8秒遅れ
2016 クロコスミア 11 2 栗東坂 1回 55.4-40.1-25.3-12.3 末強目 同入
2017 ラビットラン 8 1 栗東坂 1回 53.3-39.1-25.2-12.5 馬ナリ
2018 ラテュロス 13 3 栗東坂 2回 56.2-40.5-26.1-12.7 末強目 0.2秒先着
2020 ムジカ 14 2 栗東坂 1回 54.2-39.2-25.3-12.6 馬ナリ 同入
オーマイダーリン 11 3 (連闘)
2021 エイシンヒテン 12 2 栗東CW 86.2-69.9-55.0-40.6-12.6 馬ナリ