重賞データcheck

 今週は北の大地を舞台にした中距離重賞・函館記念が函館芝2000mで行われる。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。

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第54回 函館記念(G3)

7月15日(日) 函館競馬場 芝2000m

 サマー2000シリーズの第2戦・函館記念。06年のシリーズ創設からしばらくは王者を出せなかったが、12年にはトランスワープがこのレースと新潟記念を連勝、そして13年はトウケイヘイローが札幌記念も連勝し、いずれもシリーズの王者に。そして15年の優勝馬・ダービーフィズは函館記念1勝のみながらもチャンピオンとなった。また、05年から07年にかけてエリモハリアーが3連覇を飾るなど、函館巧者・北海道巧者の活躍も多く見られるこの一戦を制するのはどの馬か。過去の傾向を見てみよう。

過去のデータをCheck!

チェック11番人気11連敗、7~8番人気は複勝率50%

 過去10年、1番人気は【0.2.0.8】。06年のエリモハリアー(2勝目時)を最後に11連敗を喫している。それでも優勝馬10頭はすべて5番人気以内と上位人気からは出ているが、2~5番人気の合計【10.0.2.28】と、勝てなければほぼ馬券圏外という極端な結果だ。2~3着が多いのは7~10番人気【0.5.8.27】複勝率32.5%、特に7、8番人気は【0.3.7.10】で複勝率は50.0%と非常に高い。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
2 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
3 3-0-0-7 30.0% 30.0% 30.0%
4 4-0-0-6 40.0% 40.0% 40.0%
5 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
6 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
7 0-1-5-4 0.0% 10.0% 60.0%
8 0-2-2-6 0.0% 20.0% 40.0%
9 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
10 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
11~ 0-3-0-55 0.0% 5.2% 5.2%
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
08 09(札幌) 10 11 12 13 14 15 16 17
1着人気 4 4 2 4 4 3 2 3 3 5
2着人気 1 10 1 12 8 7 8 10 13 14
3着人気 2 8 5 7 7 8 7 7 9 7
単勝 690円 650円 570円 760円 720円 480円 710円 640円 740円 900円
馬連 1,830円 6,600円 1,540円 15,910円 9,870円 3,590円 5,000円 8,120円 10,890円 35,130円
馬単 3,980円 12,950円 3,190円 23,640円 16,050円 6,070円 8,740円 12,920円 18,550円 53,160円
3連複 3,020円 20,140円 4,080円 69,140円 24,550円 21,930円 16,130円 27,810円 41,470円 152,330円
3連単 17,620円 121,200円 20,350円 401,180円 152,360円 102,090円 85,710円 124,990円 233,010円 915,320円

チェック24歳馬が安定、近年はベテラン不振

 牡・セン馬の年齢別では、4歳馬が【2.3.1.9】と出走こそ少ないものの、複勝率40.0%と安定した成績。また、5歳馬は8頭が好走して複勝率22.0%と、6歳に比べ好走確率が全体的に高い。そして最多の好走9頭を数えるのが7歳以上だが、前半5年に好走が集中しており、過去5年にかぎると【0.2.0.22】。14年ダークシャドウと17年タマモベストプレイが2着になったのみと、近年は苦戦を強いられている。
【性齢別成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率 過去5年
牡・セン 3 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0% 0-0-1-1
4 2-3-1-9 13.3% 33.3% 40.0% 1-2-0-4
5 3-1-4-28 8.3% 11.1% 22.2% 2-0-3-15
6 2-1-3-37 4.7% 7.0% 14.0% 2-1-1-19
7~ 3-5-1-44 5.7% 15.1% 17.0% 0-2-0-22
牝馬 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-4

チェック3良馬場なら内枠重視

 札幌代替時を除いた枠番別では、優勝馬9頭中8頭が2~4枠。昨年は6→7→8枠の順での決着だったが、期間内では唯一の重馬場だった。そこで良馬場時限定の成績も調べると、表の右にあるように、1~4枠はすべて勝率20%以上で、特に2枠は【3.2.2.6】で同53.8%と抜群の好成績。対して5~8枠はそれぞれ好走1~2頭にとどまり、内とは明らかな差がついている
【枠番別成績(過去10年、09年札幌除く)】
枠番 成績 勝率 連対率 複勝率 良馬場(7回) 同複勝率
1 0-1-2-14 0.0% 5.9% 17.6% 0-1-2-10 23.1%
2 3-2-2-10 17.6% 29.4% 41.2% 3-2-2-6 53.8%
3 4-0-0-14 22.2% 22.2% 22.2% 3-0-0-11 21.4%
4 1-2-1-14 5.6% 16.7% 22.2% 1-1-1-11 21.4%
5 0-1-1-16 0.0% 5.6% 11.1% 0-1-0-13 7.1%
6 1-1-0-16 5.6% 11.1% 11.1% 0-1-0-13 7.1%
7 0-2-1-15 0.0% 11.1% 16.7% 0-1-1-12 14.3%
8 0-0-2-16 0.0% 0.0% 11.1% 0-0-1-13 7.1%

チェック4巴賞組の取捨がカギに

 前走レース別では、巴賞出走馬が【2.5.4.41】と好走馬の約3分の1を占めるが、複勝率は21.2%。全出走馬の約3分の1もこの巴賞組のため、買える馬と買えない馬の見極めが必要だ。3着以内の好走馬は表に挙げた13頭で、同レース好走馬の連対は1頭のみ(出走は15頭)。この組では5~8着馬が計【0.4.3.10】複勝率41.2%を記録しており、勝てはしないものの、3連複の候補としてはこのあたりから巻き返しそうな馬を探したい。また、表にあるように、この組が来る年は2頭以上が絡む傾向にある。昨年は1頭も好走しなかったように、巴賞組全体として買うか買わないか、ある程度決めつけてかかる手もある。
【前走巴賞からの好走馬(過去10年)】
馬名 人気 着順 前走人気 前走着順
08 トーセンキャプテン 4 1 2 4
フィールドベアー 1 2 3 1
マンハッタンスカイ 2 3 1 6
09 サクラオリオン 4 1 7 3
マヤノライジン 10 2 4 6
メイショウレガーロ 8 3 2 5
12 イケトップガン 8 2 11 5
ミッキーパンプキン 7 3 3 6
13 アンコイルド 7 2 3 8
16 ケイティープライド 13 2 7 6
ツクバアズマオー 9 3 4 3

チェック5函館Wコース中心も、「一杯」は危険

 北海道開催のため、出走馬は函館での追い切り馬が大半を占める。パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で、過去10年(札幌開催を除く8回)の出走馬の追い切りを分析すると、中でも多数の出走馬、好走馬を出すのは函館Wコース【7.8.5.62】と、連対馬18頭中15頭を占めている。
 ただし、その函館Wコースで「一杯(叩一杯等も含む、以下同)」に追われた馬は【0.1.1.24】と、複勝率ですらひと桁。強目の連対率32.0%や、馬ナリの複勝率32.3%との差は明白だ。函館Wコースで追われる馬が非常に多い中、その取捨にはまず脚色の違いに注目したい。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース別成績(過去10年、09年札幌除く)】
コース 脚色 成績 勝率 連対率 複勝率
函館W 7-8-5-62 8.5% 18.3% 24.4%
一杯 0-1-1-24 0.0% 3.8% 7.7%
強目 4-4-0-17 16.0% 32.0% 32.0%
馬ナリ 3-3-4-21 9.7% 19.4% 32.3%
函館ダ 2-1-0-21 8.3% 12.5% 12.5%
函館芝 0-0-3-22 0.0% 0.0% 12.0%
札幌ダ 0-0-1-3 0.0% 0.0% 25.0%
その他 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%