重賞データcheck

 今週は夏の名物重賞・七夕賞が福島芝2000mで行われる。さらにプロキオンSも開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。

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第54回 七夕賞(G3)

7月8日(日) 福島競馬場 芝2000m

 夏の福島競馬における名物重賞・七夕賞。開催を締めくくる一戦だった以前とは違い、13年からは開催2週目に行われているが、施行時期に変更はなく、その名の通り七夕の前後に行われている。夏競馬のハンデ重賞だけに一流馬の出走こそ少ないものの、06年に創設されたサマー2000シリーズでは第1戦に指定。08年のミヤビランベリ、11年のイタリアンレッド、そして16年のアルバートドックがここを制してシリーズの王座に就いている。夏の中距離王争いでまず先手を取るのはどの馬か、過去の傾向を見てみよう。

過去のデータをCheck!

チェック1波乱の連続も、近年の優勝馬は上位人気

 過去10年、1番人気は【3.1.2.4】と一時の連敗続きからは脱し、連対率40.0%、複勝率60.0%と上々の成績。その他では7番人気が【2.1.2.5】の好成績を残している。昨年こそ3連単2万馬券に収まったが、ハンデ戦らしく穴馬の好走も多く、その昨年と09年以外は8万円以上、15年には100万馬券も飛び出している。ただ、その15年も含め、ここ5年の優勝馬は5番人気以内と、近年は人気薄が1着を取るまでには至っていない。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 過去4年
1 3-1-2-4 30.0% 40.0% 60.0% 2-0-1-2
2 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0% 1-0-0-4
3 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0% 1-0-0-4
4 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0% 0-0-0-5
5 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0% 1-2-0-2
6 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0% 0-0-0-5
7 2-1-2-5 20.0% 30.0% 50.0% 0-1-1-3
8 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0% 0-1-0-4
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-5
10 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0% 0-1-0-4
11~ 2-1-3-50 3.6% 5.4% 10.7% 0-0-3-23
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
08 09 10 11(中山) 12 13 14 15 16 17
1着人気 7 1 11 7 14 1 5 2 3 1
2着人気 11 4 6 2 1 7 10 8 5 5
3着人気 3 2 1・2 4 7 14 1 16 11 7
単勝 1,920円 460円 1,980円 1,770円 5,440円 400円 1,200円 450円 590円 340円
馬連 21,570円 2,090円 11,440円 3,950円 16,450円 4,960円 15,840円 3,820円 2,290円 1,420円
馬単 43,580円 3,970円 23,040円 11,100円 39,270円 8,370円 33,560円 4,540円 4,250円 2,300円
3連複 45,470円 3,780円 12600/14180円 13,120円 67,180円 76,040円 15,310円 290,610円 24,200円 6,180円
3連単 357,690円 21,170円 91300/99480円 84,620円 591,030円 310,070円 121,740円 1,006,440円 96,740円 21,540円

チェック2牡・センの6歳馬が中心に

 牡・セン馬の年齢別では、5歳が【4.3.3.28】、6歳が【3.3.5.38】で好走10頭と11頭。好走確率ではやや5歳が上回る。ただ、ここ5年にかぎると6歳が好走8頭、5歳が3頭と大きな差がついており、このところは6歳馬が中心だ。また、出走は少ないが4歳もここ5年【2.0.0.2】と勝率50.0%で、昨年はゼーヴィントが優勝。今年も該当馬がいれば注意したい。牝馬は近年今ひとつだ。
【性齢別成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率 過去5年
牡・セン 4 2-1-0-5 25.0% 37.5% 37.5% 2-0-0-2
5 4-3-3-28 10.5% 18.4% 26.3% 1-1-1-13
6 3-3-5-38 6.1% 12.2% 22.4% 2-3-3-20
7~ 0-1-2-45 0.0% 2.1% 6.3% 0-1-1-22
牝馬 4 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0% 0-0-0-0
5 1-1-0-5 14.3% 28.6% 28.6% 0-0-0-2
6 0-1-0-3 0.0% 25.0% 25.0% 0-0-0-2

チェック3軽ハンデ馬は苦戦

 以前はハンデ52キロ(牡馬では10年ドモナラズ)の優勝などもあったが、過去5年は重ハンデ馬が優勢。特に57キロ台が、該当馬1頭だった14年を除いて4勝と、このところは圧倒的な成績を残している。その他も重ハンデが良く、55キロ台以下は5年で1連対、54キロ台以下は好走しても3着まで。前半5年とは違い、後半5年はほぼ重ハンデ馬にしか連対はなくなっている
【ハンデ別成績(過去10年)】
斤量 成績 勝率 連対率 複勝率 過去5年
51kg台以下 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-5
52kg台 2-0-1-11 14.3% 14.3% 21.4% 0-0-1-5
53kg台 1-2-2-18 4.3% 13.0% 21.7% 0-0-2-9
54kg台 0-1-1-20 0.0% 4.5% 9.1% 0-0-0-9
55kg台 1-2-4-19 3.8% 11.5% 26.9% 0-1-1-9
56kg台 1-1-1-23 3.8% 7.7% 11.5% 1-1-0-13
57kg台 5-2-1-20 17.9% 25.0% 28.6% 4-1-0-8
58kg台 0-2-1-5 0.0% 25.0% 37.5% 0-2-1-3

チェック4G3の人気馬か、オープン特別の穴馬

 前走クラス別では、G3組が半数の10連対、3着以内計14頭を占め、オープン特別組も3着以内に9頭。G1~G2組は、昨年こそ4歳のゼーヴィントが勝ったものの、複勝率10%台にとどまり、特に近5年は【1.1.0.13】の不振だ。この近5年、オープン特別組の好走馬5頭のうち、13年のマイネルラクリマは1番人気で優勝したが、残る4頭は2桁人気の穴馬ばかり。対してG3組の好走馬は上位5番人気以内だ。
【前走クラス別成績(過去10年)】
前走 成績 勝率 連対率 複勝率 過去5年
中央 条件戦 1-0-1-15 5.9% 5.9% 11.8% 0-0-1-5
OP特別 2-2-5-29 5.3% 10.5% 23.7% 1-1-3-10
G3 5-5-4-51 7.7% 15.4% 21.5% 3-2-1-33
G2 2-1-1-24 7.1% 10.7% 14.3% 1-1-0-11
G1 0-1-0-6 0.0% 14.3% 14.3% 0-0-0-2
海外 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0% 0-1-0-0

チェック5栗東追い切り馬が中心、美浦なら南W

 七夕賞は過去10年、関東馬【2.6.5.63】、関西馬【8.4.6.62】。昨年こそ関東馬が1~3着を独占したが、基本的には関西馬が優勢だ。パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で出走馬の追い切りを分析すると、中では栗東CW組が好走すれば1着の可能性が高く【4.1.1.21】。対して栗東坂路組は【4.2.4.32】と好走時の2~3着も多くなっている。一方、美浦組は連対全馬がコース追い、8頭中7頭が南Wで、昨年の1~3着馬も南W。坂路追いは好走しても3着止まりだ。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース別成績(過去10年)】
追い切りコース 成績 勝率 連対率 複勝率
美浦 南W 2-5-3-35 4.4% 15.6% 22.2%
南D 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
南坂 0-0-2-15 0.0% 0.0% 11.8%
その他 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
栗東 坂路 4-2-4-32 9.5% 14.3% 23.8%
CW 4-1-1-21 14.8% 18.5% 22.2%
0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%
その他 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%

第23回 プロキオンステークス(G3)

7月8日(日)中京競馬場 ダ1400m

 96年にはじまったプロキオンS。短距離のダートが得意な馬が参戦して、毎年レベルの高いレースが繰り広げられている。主に阪神競馬場のダート1400mで行われていたが、12年から中京競馬場のダート1400mで争われている。これまでゴールドティアラブロードアピールブルーコンコルドベストウォーリアなど、ダート界にその名を刻んだ名馬が勝利している。昨年はキングズガードが勝利して、重賞初制覇を達成した。過去のデータから、レースの傾向を検証する。

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チェック1堅く決まることが多い

 平均配当は馬連が5783円、3連単は5万8517円。馬連は万馬券が2回出たが、2000円以下が7回もあり堅く決まることが多い。1番人気【2.3.4.1】は複勝率90%と好調、2番人気【1.3.2.4】も複勝率60%で上位人気が堅実。二桁人気は65頭出走して2頭しか馬券に絡んでおらず、人気薄の出番は少ない
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 2-3-4-1 20.0% 50.0% 90.0%
2 1-3-2-4 10.0% 40.0% 60.0%
3 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
4 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0%
5 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
6 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
7 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
8 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
9 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
10~ 1-0-1-63 1.5% 1.5% 3.1%

チェック25、6歳の牡馬か4歳牝馬

 年齢別の成績では、牡・セン馬は5、6歳が複勝率25%前後とほぼ互角で、7歳以上は苦戦傾向にある。牝馬はあまり出走しないが【2.2.1.6】で複勝率45.5%と高く、出走してきたら注意が必要だ。とくに4歳牝馬【1.2.0.1】は好調だ。
【性齢別の成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
牡・セン 3歳 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
4歳 2-0-1-13 12.5% 12.5% 18.8%
5歳 2-5-2-27 5.6% 19.4% 25.0%
6歳 4-2-2-25 12.1% 18.2% 24.2%
7歳以上 0-1-4-50 0.0% 1.8% 9.1%
合計 8-8-9-118 5.6% 11.2% 17.5%
3歳 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
4歳 1-2-0-1 25.0% 75.0% 75.0%
5歳 0-0-1-3 0.0% 0.0% 25.0%
6歳 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
7歳以上 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
合計 2-2-1-6 18.2% 36.4% 45.5%

チェック3前走JRAの重賞を使った馬は危険

 ステップレースはバラバラ。そこで、中京開催になった12年以降を調べたところ、アハルテケS【1.1.2.7】が6年で4頭も馬券に絡んでおり好調だ。
 前走のクラス別ではオープン特別【4.3.6.34】の独壇場で、1~3着馬18頭中13頭を占めている。残りの5頭は地方重賞【2.2.0.17】と海外【0.1.0.0】。中央の重賞【0.0.0.15】や1600万下【0.0.0.10】は不振で、1頭も馬券に絡んでいない。
【主な前走のレース別成績(過去6年)】
前走レース名 成績 勝率 連対率 複勝率
アハルテケS 1-1-2-7 9.1% 18.2% 36.4%
天保山S 1-0-2-10 7.7% 7.7% 23.1%
欅S 1-0-0-6 14.3% 14.3% 14.3%
かしわ記念 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
北海道スプリントC 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
京葉S 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
栗東S 0-1-1-3 0.0% 20.0% 40.0%
さきたま杯 0-1-0-5 0.0% 16.7% 16.7%
天王山S 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
かきつばた記念 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
ゴドルフィンマイル 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
すばるS 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
【前走のクラス別成績(過去6年)】
前走クラス 成績 勝率 連対率 複勝率
1600万下 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
オープン特別 4-3-6-34 8.5% 14.9% 27.7%
G3 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
G2 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
G1 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
地方 2-2-0-17 9.5% 19.0% 19.0%
海外 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%

チェック4前走オープン特別大敗馬が波乱を演出

 中京開催になった12年以降の前走着順別成績では、1、2着馬が好調だ。前走1着馬【1.3.3.21】は馬券に絡んだ7頭中6頭が前走オープン特別のレースだった。前走2着馬【4.1.0.8】は馬券に絡んだ馬が5頭で、3頭が重賞を使っていた。前走6着以下から巻き返した馬は、3頭ともオープン特別を走っていた。前走オープン特別で大敗していた馬が、波乱の候補といえる。
【前走の着順別成績(過去6年)】
前走の着順 成績 勝率 連対率 複勝率
1着 1-3-3-21 3.6% 14.3% 25.0%
2着 4-1-0-8 30.8% 38.5% 38.5%
3着 0-1-0-6 0.0% 14.3% 14.3%
4着 0-0-1-7 0.0% 0.0% 12.5%
5着 0-1-0-6 0.0% 14.3% 14.3%
6~9着 1-0-0-15 6.3% 6.3% 6.3%
10着~ 0-0-2-12 0.0% 0.0% 14.3%

チェック5栗東坂路でラスト2ハロンが25秒1以下

 PC用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で、過去10年の追い切りのコース別成績を調べたところ、栗東坂路組【5.8.7.66】が圧倒的に好走馬が多く、馬券圏内30頭中20頭を占めていた。好走確率が高かったのは美浦南坂路組【2.1.0.6】で複勝率33.3%、成績が悪かったのは栗東CW組【2.1.1.30】で複勝率11.8%でだった。
 栗東坂路組の傾向を調べたところ、ラスト2ハロンで25秒1以下【5.6.5.30】が複勝率34.8%と好成績だったのに対して、25秒2以上【0.2.2.36】は複勝率10.0%と不調だった。栗東坂路組でラスト2ハロンで25秒1以下の馬を狙おう。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース別の成績(過去10年)】
場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 5-8-7-66 5.8% 15.1% 23.3%
CW 2-1-1-30 5.9% 8.8% 11.8%
0-0-2-5 0.0% 0.0% 28.6%
美浦 南坂路 2-1-0-6 22.2% 33.3% 33.3%
南W 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
その他 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
【栗東坂路組のラスト2ハロンのタイム別成績(過去10年)】
タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
~25秒1 5-6-5-30 10.9% 23.9% 34.8%
25秒2~ 0-2-2-36 0.0% 5.0% 10.0%