重賞データcheck

 今週は古馬の中距離重賞・エプソムCが東京芝1800mで行われる。さらに、マーメイドSも開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。

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第35回 エプソムC(G3)

6月10日(日) 東京競馬場 芝1800m

 東京競馬場と、イギリスのエプソム競馬場が姉妹提携を行ったのを機に、1984年に創設。創設時からほぼ6月上旬~中旬に行われているが、安田記念や宝塚記念の施行時期変更もあり、レースの性格は時期によって異なる。現在は両レースの間に行われており、秋のG1を目指す新勢力や、この路線のベテランなど、さまざまなタイプの馬が出走する。近年では13年2着のジャスタウェイが、秋の天皇賞を制覇。また、一昨年の優勝馬・エイシンヒカリは暮れに香港CでG1制覇を果たし、翌年にはフランスのイスパーン賞を制する活躍を見せている。マイル~中距離路線で花開く馬が今年も登場するのか。過去の傾向を見てみたい。

過去のデータをCheck!

チェック1連対馬は6番人気まで

 過去10年、1、2番人気で計7勝。残る勝ち馬3頭も4、5番人気で、優勝馬はすべて5番人気以内から出ている。また、2着馬も10頭中9頭が4番人気以内、もう1頭は6番人気と、こちらも穴馬の出番はほぼない。そのため、馬連は最高でも2000円台前半まで。また、3着には人気薄が絡む年も多かったが、過去5年にかぎると8番人気以内と、こちらも落ち着いてきている。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 過去5年
1 4-4-0-2 40.0% 80.0% 80.0% 1-2-0-2
2 3-1-1-5 30.0% 40.0% 50.0% 2-0-0-3
3 0-3-1-6 0.0% 30.0% 40.0% 0-2-0-3
4 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0% 1-1-1-2
5 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0% 1-0-0-4
6 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0% 0-0-2-3
7 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-1-4
8 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-1-4
9 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-0-5
10~ 0-0-2-78 0.0% 0.0% 2.5% 0-0-0-35
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
08 09 10 11 12 13 14 15 16 17
1着人気 4 2 1 1 1 4 2 2 1 5
2着人気 1 1 3 6 2 3 4 1 3 1
3着人気 12 3 9 2 15 7 8 4 6 6
単勝 750円 330円 360円 240円 370円 680円 430円 300円 280円 1,140円
馬連 1,240円 320円 1,090円 1,820円 770円 2,100円 2,360円 380円 750円 1,640円
馬単 3,150円 660円 1,950円 2,520円 1,490円 3,770円 3,940円 760円 1,170円 4,450円
3連複 27,200円 890円 7,650円 2,910円 43,850円 8,380円 11,930円 790円 4,550円 6,890円
3連単 132,040円 2,720円 30,780円 13,000円 147,390円 34,300円 49,400円 2,750円 15,090円 47,120円

チェック24歳馬が断然

 牡・セン馬の年齢別では、4歳馬が【6.6.2.17】で連対率38.7%、複勝率45.2%と抜群の成績。また、牝馬の好走は一昨年の優勝馬・ルージュバック1頭だが、この馬も4歳馬だった。上位人気馬にかぎるとさほど年齢は問われないが、全体としてはまず4歳馬が狙いだ。
【性齢別成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
牡・セン 3歳 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
4歳 6-6-2-17 19.4% 38.7% 45.2%
5歳 2-2-1-35 5.0% 10.0% 12.5%
6歳 1-2-3-34 2.5% 7.5% 15.0%
7歳~ 0-0-4-44 0.0% 0.0% 8.3%
牝馬 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%

チェック3マイラーズC組なら4歳中心

 前走レース別で好走馬が多いのは、マイラーズC【3.2.1.7】、新潟大賞典【2.1.4.28】、そして都大路S【2.0.2.12】。特にマイラーズC組は複勝率46.2%と安定感が目立つ。
 そのマイラーズC組の好走馬6頭を見ると、そのうち5頭は4歳馬。残る1頭、09年のヒカルオオゾラは前年・4歳時に2着に好走しており、狙いは4歳馬、または前年の好走馬ということになる。また、マイラーズCで連対しているか、前回・今回ともに4番人気以内であることも好走条件だ。
【前走マイラーズCからの好走馬(過去10年)】
馬名 性齢 人気 着順 前走人気 前走着順
09 ヒカルオオゾラ 牡5 1 2 2 6
10 セイウンワンダー 牡4 1 1 4 4
12 トーセンレーヴ 牡4 1 1 2 8
ダノンシャーク 牡4 2 2 6 2
13 クラレント 牡4 4 1 2 8
サンレイレーザー 牡4 7 3 8 2

チェック4新潟大賞典、都大路Sは年齢不問

 マイラーズC組の好走はほぼ4歳馬ばかりだったが、新潟大賞典組、都大路S組は4歳以外の好走馬も数多く、こちらは年齢不問。新潟大賞典組は一昨年3着のマイネルミラノを除き、2走続けて2桁人気(かつ重賞優勝実績を持つ高齢馬)か、2走続けて5番人気以内かの両極端だ。一方、都大路S組なら、4頭中3頭が同レースで馬券圏内に好走していた。なお、Check2であったように全体としては4歳馬優勢だが、5歳以上の好走馬15頭中9頭は、この新潟大賞典と都大路Sから出ている。
【前走新潟大賞典、都大路Sからの好走馬(過去10年)】
前走 馬名 性齢 人気 着順 前走人気 前走着順
新潟大賞典 07 ブライトトゥモロー 牡5 2 2 4 1
サイレントプライド 牡4 1 3 1 2
08 サンライズマックス 牡4 4 1 2 8
グラスボンバー 牡8 12 3 14 10
09 シンゲン 牡6 2 1 5 1
11 セイクリッドバレー 牡5 2 3 2 1
12 マイネルスターリー 牡7 15 3 14 8
16 フルーキー 牡6 3 2 1 2
マイネルミラノ 牡6 6 3 9 5
都大路S(芝16) 09 キャプテンベガ 牡6 3 3 2 2
都大路S(芝18) 10 キャプテンベガ 牡7 9 3 6 9
14 ディサイファ 牡5 2 1 1 2
15 エイシンヒカリ 牡4 2 1 1 1

チェック5コース追いの上位人気に勝ち馬多数

 Check1でも触れたように人気馬が安定しているレースだが、坂路追いかコース追いかで、その傾向が異なっている。パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で、過去10年の追い切りを分析すると、3番人気以内かつ坂路追いだった馬は【1.4.2.4】で連対率は45.5%だが、1勝止まり。同じ3番人気以内でもコース追いなら【6.4.0.6】。上位人気がよく勝ち、馬券に絡めば連対するのがコース追い。対して勝ち切れないが2~3着は多いのが坂路追いになる。4番人気以下なら、坂路、コースとも連対率は互角、複勝率はコース追いがやや優勢だ。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース・人気別成績(過去10年)】
追い切り 人気 成績 勝率 連対率 複勝率
坂路 1~3番人気 1-4-2-4 9.1% 45.5% 63.6%
4番人気以下 1-1-2-56 1.7% 3.3% 6.7%
コース 1~3番人気 6-4-0-6 37.5% 62.5% 62.5%
4番人気以下 2-1-6-71 2.5% 3.8% 11.3%

第23回 マーメイドステークス(G3)

6月10日(日)阪神競馬場 芝2000m

 古馬牝馬の重賞路線を拡充する目的で96年に新設され、牝馬限定の別定戦として阪神競馬場の芝2000mを舞台に行われてきたマーメイドS。97年のエアグルーヴをはじめ、99年のエリモエクセル、04年のアドマイヤグルーヴなど、G1馬が勝利してハイレベルのレースが繰り広げられてきた。ところが06年にハンデ戦となると、レースの傾向は一変。勝ち馬の多くがこのレースで重賞初制覇を達成するようになり、この一戦を飛躍のきっかけとする馬が目立つようになった。そんなマーメイドSのレースの傾向を占う。

過去のデータをCheck!

チェック1上位人気は低調

 平均配当は馬連が1万3508円、3連単が32万5062円と荒れている。馬連は5000円以上が計6回、そのうち万馬券が3度出ている。3連単は10万以下が3回しかない。1番人気【2.1.1.6】と2番人気【1.1.2.6】はともに複勝率40%と平均的だが、3~6番人気の成績はいずれも複勝率が20%とイマイチ。二桁人気は8頭馬券に絡んでいる。毎年、最低1頭は6番人気以下が馬券に絡んでおり、人気薄の中から最低1頭は選びたい。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0%
2 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
3 2-0-0-8 20.0% 20.0% 20.0%
4 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
5 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
6 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
7 1-3-0-6 10.0% 40.0% 40.0%
8 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
9 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
10~ 1-4-3-43 2.0% 9.8% 15.7%

チェック2マンハッタンカフェ産駒が好調

 種牡馬別の成績では、サンデーサイレンス系が馬券圏内30頭中22頭を占めている。中でもマンハッタンカフェ産駒【1.3.2.7】は複勝率46.2%と安定している。馬券に絡んだ6頭の人気は4、14、2、7、6、2。比較的人気薄で好走する傾向にある。
【主な種牡馬別の成績(過去10年)】
種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ディープインパクト 2-1-0-3 33.3% 50.0% 50.0%
キングカメハメハ 2-0-1-5 25.0% 25.0% 37.5%
マンハッタンカフェ 1-3-2-7 7.7% 30.8% 46.2%
ゼンノロブロイ 1-1-0-7 11.1% 22.2% 22.2%
ステイゴールド 1-0-2-8 9.1% 9.1% 27.3%
スペシャルウィーク 1-0-0-6 14.3% 14.3% 14.3%
キングヘイロー 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
ダイタクリーヴァ 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
アグネスタキオン 0-2-1-5 0.0% 25.0% 37.5%
タニノギムレット 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
ロージズインメイ 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
マイネルラヴ 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
フジキセキ 0-0-1-6 0.0% 0.0% 14.3%
トウカイテイオー 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
スズカマンボ 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
ゴールドアリュール 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%

チェック31600万下で負けていた馬が巻き返す

 ステップレースはバラバラ。前走のクラス別だと、1600万下組【3.3.3.38】や1000万下組【2.2.1.10】が活躍馬が多く、条件戦が強い。1600万下の中では、パールS組【3.1.2.18】が好成績を残しており、最近4年で3頭が勝利している。それ以外だとG1のヴィクトリアマイル組【0.1.3.20】が最多の4頭が馬券に絡んでいる。
 前走の着順別成績では、1000万下組は馬券に絡んだ5頭中4頭は勝利していた。1600万下組は9頭が馬券に絡み、そのうち前走勝利していたのは4頭だけ。1600万下組なら、前走負けていてもあまり気にする必要はない。
【前走のクラス別成績(過去10年)】
前走クラス 成績 勝率 連対率 複勝率
500万下 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
1000万下 2-2-1-10 13.3% 26.7% 33.3%
1600万下 3-3-3-38 6.4% 12.8% 19.1%
オープン特別 3-2-1-13 15.8% 26.3% 31.6%
G3 1-2-0-18 4.8% 14.3% 14.3%
G2 1-0-2-8 9.1% 9.1% 27.3%
G1 0-1-3-22 0.0% 3.8% 15.4%

チェック453キロが好調、重いハンデは期待を裏切る!?

 斤量別では、軽ハンデ馬の活躍が目立っている。53キロ【6.2.3.22】が複勝率33.3%と成績が良い。また、50キロ【0.2.1.12】が3頭も馬券に絡んでおり、48キロで勝利した馬がいるなど、超軽ハンデ馬の出番もある。逆に56キロ以上は1番人気4頭、2番人気は3頭いたが、【1.1.2.14】と人気を裏切ることが多い。
【斤量別の成績(過去10年)】
斤量 成績 勝率 連対率 複勝率
48kg 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
49kg 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
50kg 0-2-1-12 0.0% 13.3% 20.0%
51kg 0-1-0-15 0.0% 6.3% 6.3%
52kg 0-2-1-12 0.0% 13.3% 20.0%
53kg 6-2-3-22 18.2% 24.2% 33.3%
54kg 0-1-2-11 0.0% 7.1% 21.4%
55kg 2-1-1-14 11.1% 16.7% 22.2%
55.5kg 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
56kg 1-1-1-13 6.3% 12.5% 18.8%
56.5kg 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
57kg 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%

チェック5栗東CWでラスト1ハロンが遅い馬

 PC用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で、過去10年の追い切りのコース別成績を調べたところ、栗東CW組【7.2.1.25】が7勝しており、複勝率28.6%と好走確率も高かった。
 そこで、栗東CW組の傾向を探ったところ、ラスト1ハロンが12秒3以上【4.2.0.8】だと連対率42.9%と成績が良く、12秒2以下【3.0.1.17】は複勝率19.0%と平均的な成績だった。栗東CW組のラスト1ハロンが12秒3以上の馬を狙うべし。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース別の成績(過去10年)】
場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 3-3-3-41 6.0% 12.0% 18.0%
CW 7-2-1-25 20.0% 25.7% 28.6%
0-0-1-7 0.0% 0.0% 12.5%
美浦 南坂路 0-2-0-11 0.0% 15.4% 15.4%
南W 0-2-2-13 0.0% 11.8% 23.5%
南P 0-1-1-6 0.0% 12.5% 25.0%
その他 0-0-2-6 0.0% 0.0% 25.0%
【栗東CW組のラスト1ハロンのタイム別成績(過去10年)】
タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
~12秒2 3-0-1-17 14.3% 14.3% 19.0%
12秒3~ 4-2-0-8 28.6% 42.9% 42.9%