重賞データcheck

 今週は古馬牝馬のNo.1決定戦・ヴィクトリアマイルが東京芝1600mで行われる。さらに京王杯SCも開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。

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第13回 ヴィクトリアマイル(G1)

写真:競馬ブック

5月13日(日) 東京競馬場 芝1600m

 古牝馬にとっての春の大目標となる一戦・ヴィクトリアマイル。2006年に創設され、第1回のダンスインザムード以来、ウオッカやブエナビスタ、アパパネといった名牝がこのレースを制してきた。13~14年は、12年の牝馬三冠全2着馬・ヴィルシーナが連覇を達成。そして15~16年はストレイトガールの連覇、昨年はアドマイヤリードがG1初制覇を果たしている。今年タイトルを手にするのはどの馬か、過去の傾向を見てみよう。

過去のデータをCheck!

チェック11番人気はまずまずも……

 過去10年、1番人気は【3.3.0.4】とまずまずの成績。しかし2~10番人気は最高でも5、7番人気の連対率20.0%と、好走馬は分散している。11番人気が【1.2.1.6】、12番人気が【0.2.0.8】と11~12番人気で計5連対。ほかに15年のミナレットによる18番人気3着もあり、特に近5年では4回で2桁人気が馬券に絡んでいる。穴馬にも十分に警戒を払いたいレースだ。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 3-3-0-4 30.0% 60.0% 60.0%
2 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
3 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
4 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
5 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
6 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
7 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
8 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
11~ 1-4-2-71 1.3% 6.4% 9.0%
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
08 09 10 11 12 13 14 15 16 17
1着人気 5 1 1 2 4 1 11 5 7 6
2着人気 1 11 8 1 7 12 3 12 1 11
3着人気 4 7 11 3 3 5 6 18 2 7
単勝 1,340円 170円 150円 410円 720円 310円 2,830円 1,410円 1,770円 1,350円
馬連 1,670円 5,310円 2,490円 230円 5,510円 8,030円 8,450円 36,880円 3,510円 42,710円
馬単 4,520円 6,410円 2,780円 740円 10,720円 12,600円 28,050円 73,990円 9,790円 73,750円
3連複 3,240円 19,770円 29,700円 620円 10,790円 35,770円 50,720円 2,860,480円 6,090円 123,870円
3連単 23,000円 80,580円 85,770円 3,620円 75,320円 193,570円 407,940円 20,705,810円 48,310円 918,700円

チェック2連対候補は4歳中心

 年齢別では、4歳馬が連対馬20頭中13頭で、連対率は5、6歳の倍ほどになる14.9%。3着があまり多くないため複勝率の差は少なくなるが、連対候補としてはまず4歳が中心だ。レースによっては4歳の好走は人気馬が多くなることもあるが、このレースは6番人気以下の好走馬14頭のうち、4歳馬が6頭。昨年は6番人気以下の4歳馬による1~3着で決着したように、穴馬でも4歳の好走は少なくない
【年齢別成績(過去10年)】
年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
4 6-7-3-71 6.9% 14.9% 18.4%
5 2-2-5-45 3.7% 7.4% 16.7%
6 1-1-2-24 3.6% 7.1% 14.3%
7~ 1-0-0-8 11.1% 11.1% 11.1%

チェック3G1実績馬か前走好走馬

 好走馬の前走を見ると、国内だった26頭中14頭の前走がG2と、まずG2組が中心になる。特に勝ち馬は6頭がG2、2頭が海外、国内G1とG3は1頭ずつと、優勝候補はG2組を中心に選びたい。
 また、表に挙げたように、ここ5年の好走馬は前走でも上位に入った馬か、G1好走実績を持つ馬が中心になる。前走4着以下かつG1実績のなかった馬は、15年のミナレット、昨年のデンコウアンジュの2頭のため、前走4着以下ならG1実績のある馬を選びたい。
【好走馬の前走(過去5年)】
馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順 主なG1実績
13 ヴィルシーナ 1 1 大阪杯 4 6 女王杯2着
ホエールキャプチャ 12 2 阪神牝馬S 6 14 ヴィクトリアM1着
マイネイサベル 5 3 福島牝馬S 3 2
14 ヴィルシーナ 11 1 阪神牝馬S 5 11 ヴィクトリアM1着
メイショウマンボ 3 2 大阪杯 3 7 女王杯1着
ストレイトガール 6 3 高松宮記念 1 3 高松宮記念3着
15 ストレイトガール 5 1 高松宮記念 1 13 スプリンターズS2着
ケイアイエレガント 12 2 京都牝馬S 9 1
ミナレット 18 3 福島牝馬S 14 5
16 ストレイトガール 7 1 阪神牝馬S 3 9 ヴィクトリアM1着
ミッキークイーン 1 2 阪神牝馬S 1 2 オークス1着
ショウナンパンドラ 2 3 大阪杯 4 3 ジャパンC1着
17 アドマイヤリード 6 1 阪神牝馬S 3 2
デンコウアンジュ 11 2 福島牝馬S 8 4
ジュールポレール 7 3 阪神牝馬S 4 3

チェック4栗東CW組が好成績

 過去10年の出走馬の追い切りを、パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で分析すると、栗東CWが【5.4.3.21】で複勝率36.4%の好成績をマーク。昨年はそのCW組が1頭しかおらず、栗東坂路組が1~3着を独占したが、それでも栗東坂路組は連対率9.4%、複勝率14.1%と、CW組とは大差がついている。該当馬の頭数にもよるが、一定の頭数がいるならまずCW組を上位にみたい。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース別成績(過去10年)】
追い切りコース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 CW 5-4-3-21 15.2% 27.3% 36.4%
坂路 3-3-3-55 4.7% 9.4% 14.1%
0-1-1-4 0.0% 16.7% 33.3%
旧DW 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
美浦 南坂路 2-2-1-15 10.0% 20.0% 25.0%
南W 0-0-2-35 0.0% 0.0% 5.4%
南P 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
南D 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
南芝 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
北C 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%

第63回 京王杯スプリングカップ(G2)

写真:競馬ブック

5月12日(土)東京競馬場 芝1400m

 安田記念の前哨戦、京王杯SC。1着馬には安田記念の優先出走権が与えられる。距離が1400mのためマイラーとスプリンターの双方が参戦し、安田記念の叩き台としてレースに臨む馬、高松宮記念で全力を出した後の馬などがいるため、波乱の結果になることが多い。1番人気が勝てないレースとして有名で、00年以降では13年にダイワマッジョーレが勝利したのみ。過去10年では、12年の4着馬ストロングリターンと17年の9着馬サトノアラジンが安田記念を優勝している。昨年はレッドファルクスが勝利した。今年はどんなレースになるだろうか。過去のデータからレースの傾向を探る。

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チェック1単勝オッズ4~7倍が安定している

 平均配当は馬連が9035円、3連単は28万4923円と荒れている。馬連は2000円以下がなく、万馬券が3回飛び出している。1番人気【1.0.1.8】は不振。2番人気【2.2.3.3】は複勝率が70%と好調1~3番人気が揃って馬券圏外に敗れたのは12年の1回のみで、そのときは4番人気が勝利しており、上位人気のいずれかは押さえておきたい。
 単勝オッズ別の成績は、3.9倍以下【0.0.1.6】が不振。単勝オッズの低い人気馬は、むしろ買わないほうがいい。4倍台【2.2.2.2】は複勝率75.0%と高く、5~6.9倍も複勝率42.9台と成績が良い。単勝オッズで考えるなら、4倍を切っているかどうかを目安にしたい。
【人気別の成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
2 2-2-3-3 20.0% 40.0% 70.0%
3 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
4 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
5 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
6 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
7 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
8 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10~ 2-2-1-69 2.7% 5.4% 6.8%
【単勝オッズ別の成績(過去10年)】
単勝オッズ 成績 勝率 連対率 複勝率
1.5~1.9 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
2.0~2.9 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
3.0~3.9 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
4.0~4.9 2-2-2-2 25.0% 50.0% 75.0%
5.0~6.9 2-2-2-8 14.3% 28.6% 42.9%
7.0~9.9 3-0-1-10 21.4% 21.4% 28.6%
10.0~14.9 1-2-1-16 5.0% 15.0% 20.0%
15.0~19.9 0-1-2-12 0.0% 6.7% 20.0%
20.0~29.9 0-1-0-11 0.0% 8.3% 8.3%
30.0~49.9 2-1-0-18 9.5% 14.3% 14.3%
50.0~99.9 0-1-1-25 0.0% 3.7% 7.4%
100.0~ 0-0-0-26 0.0% 0.0% 0.0%

チェック25歳と人気薄の高齢馬が狙い目

 年齢別では5歳【5.3.4.30】が強い。最多の5勝を挙げており、複勝率は28.6%と上々。不振なのは4歳【2.0.3.42】で、複勝率が10.6%と低い。7歳以上の高齢馬【2.4.0.26】は最近5年連続で馬券に絡んでおり、いずれも5番人気以下。人気薄から狙いたい。牝馬は【1.1.0.13】とそれなり。
【年齢別の成績(過去10年)】
年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
4歳 2-0-3-42 4.3% 4.3% 10.6%
5歳 5-3-4-30 11.9% 19.0% 28.6%
6歳 1-3-3-36 2.3% 9.3% 16.3%
7歳以上 2-4-0-26 6.3% 18.8% 18.8%

チェック3高松宮記念組が期待を裏切り波乱を演出!?

 ステップレースは高松宮記念、ダービー卿CT、東京新聞杯、そして1600万下が中心だ。その中でも出走馬のレベルが高いはずのG1高松宮記念組【4.1.3.23】は複勝率が25.8%とやや苦戦している。しかも高松宮記念組が、このレースで1番人気にされると【0.0.1.5】不振で、高松宮記念1~3着馬【1.0.1.5】もあまり成績がよくない1600万下組は1~3着が4頭おり、人気の内訳は8、4、11、13。人気薄で狙いたい東京新聞杯組【1.3.0.0】は好走確率が高く、今年も出走したら注目したい。
【主な前走のレース別成績(過去10年)】
前走レース名 成績 勝率 連対率 複勝率
高松宮記念 4-1-3-23 12.9% 16.1% 25.8%
ダービー卿CT 2-1-2-22 7.4% 11.1% 18.5%
1600万下 2-1-1-9 15.4% 23.1% 30.8%
東京新聞杯 1-3-0-0 25.0% 100.0% 100.0%
阪神牝馬S 1-1-0-7 11.1% 22.2% 22.2%
マイラーズC 0-2-1-17 0.0% 10.0% 15.0%
オーストラリアS 0-1-1-3 0.0% 20.0% 40.0%
谷川岳S 0-0-1-7 0.0% 0.0% 12.5%
阪神カップ 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
春雷S 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
阪急杯 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
【高松宮記念組の1番人気の成績(過去10年)】
馬名 性齢 騎手 人気 着順 高松宮記念の人気 高松宮記念の着順
08 スズカフェニックス 牡6 武豊 1 3 1 3
10 エーシンフォワード 牡5 岩田康誠 1 4 3 3
11 サンカルロ 牡5 吉田豊 1 9 4 2
12 サンカルロ 牡6 吉田豊 1 10 3 2
14 コパノリチャード 牡4 浜中俊 1 7 3 1
15 ダイワマッジョーレ 牡6 M.デム 1 10 2 6

チェック4前走着順が悪くても大丈夫

 前走の着順はあまり気にする必要はない。前走6着以下が計12頭も馬券に絡んでおり、大敗からの巻き返す可能性は十分にある。前走6~9着から1~3着に好走した6頭の前走レースの格は、重賞が3頭でオープン特別も3頭。前走10着以下から巻き返した5頭は、すべて前走が重賞だった。ちなみに前走オープン特別組【0.1.2.38】は、馬券に絡んだ3頭すべてが前走6~9着だった。
【前走の着順別成績(過去10年)】
前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
1着 2-3-2-17 8.3% 20.8% 29.2%
2着 1-0-0-13 7.1% 7.1% 7.1%
3着 2-2-2-9 13.3% 26.7% 40.0%
4着 0-2-0-7 0.0% 22.2% 22.2%
5着 1-0-1-9 9.1% 9.1% 18.2%
6~9着 1-2-3-37 2.3% 7.0% 14.0%
10着~ 3-1-2-42 6.3% 8.3% 12.5%

チェック5栗東坂路組の一桁人気が強い

 PC用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で、追い切りのコース別成績を調べたところ、栗東坂路組【4.7.4.49】が好走馬を多く出していた。栗東CW組【1.0.0.16】や美浦南坂路組【1.0.1.23】、美浦南W組【1.0.2.25】はあまり成績がよくなかった。
 もっとも馬券に多く絡んでいた栗東坂路組の共通点は「人気」。栗東坂路で追い切った馬は64頭おり、その内一桁人気が37頭で、二桁人気は27頭。栗東坂路組で馬券に絡んだ15頭中14頭が一桁人気だった。なかでも2番人気【1.2.1.0】は複勝率100%とパーフェクトだった。栗東坂路組は一桁人気は買いだが、二桁人気は危険といえる。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース別の成績(過去10年)】
場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 4-7-4-49 6.3% 17.2% 23.4%
CW 1-0-0-16 5.9% 5.9% 5.9%
0-1-0-3 0.0% 25.0% 25.0%
美浦 南坂路 1-0-1-23 4.0% 4.0% 8.0%
南W 1-0-2-25 3.6% 3.6% 10.7%
南P 1-1-2-12 6.3% 12.5% 25.0%
南芝 2-0-0-1 66.7% 66.7% 66.7%
その他 0-1-1-3 0.0% 20.0% 40.0%
【栗東坂路組の人気別の成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 1-0-1-4 16.7% 16.7% 33.3%
2 1-2-1-0 25.0% 75.0% 100.0%
3 0-1-0-3 0.0% 25.0% 25.0%
4~9 2-3-2-16 8.7% 21.7% 30.4%
10~ 0-1-0-26 0.0% 3.7% 3.7%