重賞データcheck

 今週は古馬長距離の頂点を決める・天皇賞(春)が京都芝3200mで行われる。さらに東京ではダービートライアルの青葉賞も開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。

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第157回 天皇賞・春(G1)

写真:競馬ブック

4月29日(日) 京都競馬場 芝3200m

 春の古馬頂上決戦・天皇賞(春)。近年はステイヤー決戦の色合いが濃くなっているが、そんな中でも多くの実力馬がここを春の最大目標に定めて駒を進めてくる。近年はオルフェーヴルゴールドシップキズナといつた実績馬が馬券圏外に敗退した一方で、一昨年にゴールドシップが3度目の挑戦で念願のタイトルを手にすると、ここ2年はキタサンブラックが連覇を飾っている。同馬が引退した今年は、他のG1馬がタイトルを重ねるのか、それともG1初制覇を飾る馬が出るのか。過去10年の傾向を見てみよう。

過去のデータをCheck!

チェック1信頼性の薄い1番人気、2~4番人気が安定

 昨年こそキタサンブラックが優勝したが、過去10年の1番人気はほかに3着1回(08年アサクサキングス)のみ。2番人気が4勝、3番人気も複勝率60.0%、そして4番人気も4連対と、1番人気不振の穴を2~4番人気が埋めるような形になっている。また、2桁人気馬も6頭が好走し、09年のマイネルキッツ、12年のビートブラックと2頭が優勝。ここ5年は4番人気以内の勝利が続くが、そろそろ穴馬の一発があっても不思議はない。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
2 4-1-2-3 40.0% 50.0% 70.0%
3 1-4-1-4 10.0% 50.0% 60.0%
4 1-3-0-6 10.0% 40.0% 40.0%
5 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
6 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
7 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
8 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
11~ 2-1-2-69 2.7% 4.1% 6.8%
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
08 09 10 11 12 13 14 15 16 17
1着人気 3 12 2 7 14 2 4 2 2 1
2着人気 2 4 4 3 3 3 3 7 13 4
3着人気 1 5 16 5 2 6 12 10 3 2
単勝 580円 4,650円 590円 1,690円 15,960円 620円 1,150円 460円 450円 220円
馬連 2,000円 10,200円 2,320円 6,810円 61,570円 3,190円 2,080円 6,060円 20,160円 1,040円
馬単 4,430円 22,530円 4,190円 15,590円 208,630円 6,500円 5,670円 8,480円 29,950円 1,430円
3連複 1,880円 32,390円 208,890円 25,530円 97,140円 21,880円 38,790円 57,160円 32,350円 610円
3連単 13,500円 221,080円 911,660円 189,840円 1,452,520円 111,830円 211,180円 236,300円 242,730円 3,780円

チェック24歳の上位人気は危険

 牡・セン馬の年齢別成績を見ると、複勝率は4~6歳がほぼ互角。ただ、勝率、連対率は4歳がやや劣勢だ。表の右に記したように、特に5番人気以内に推された馬にかぎった成績を見ると、4歳馬は【2.1.4.13】で連対率は15.0%止まりと、5歳以上に比べかなり劣勢だ。3着以内の候補としてならほぼ互角になるが、4歳の人気馬を連対候補に据えるのはややリスクがある。
【性齢別成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率 1~5番人気 同連対率
牡・セン 4歳 3-1-5-35 6.8% 9.1% 20.5% 2-1-4-13 15.0%
5歳 4-5-1-36 8.7% 19.6% 21.7% 3-4-1-11 36.8%
6歳 3-2-2-23 10.0% 16.7% 23.3% 2-2-1-3 50.0%
7歳~ 0-2-2-44 0.0% 4.2% 8.3% 0-1-0-1 50.0%
牝馬 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-1 0.0%

チェック3大穴狙いなら先行型を

 競馬道GT8による脚質分類では、「差し」がもっとも好走が多く、3着以内30頭中23頭を占める(ただし「追込」33頭はすべて圏外)。ただ、2桁人気で馬券に絡んだ馬だけを見ると、中団以降から差してきたのはホッコーブレーヴ1頭のみ。09年まマイネルキッツは道中で動き、その他の4頭は最初からある程度前につけていた馬だった。大穴を狙うならまず先行型の前残りの目を考えたい。
【2桁人気の好走馬と通過順(過去10年)】
馬名 通過順 人気 着順
09 マイネルキッツ 10-10-4-4 12 1
10 メイショウドンタク 6-6-3-2 16 3
12 ビートブラック 2-2-1-1 14 1
14 ホッコーブレーヴ 10-9-10-10 12 3
15 カレンミロティック 2-2-3-1 10 3
16 カレンミロティック 3-3-3-3 13 2

チェック4前走上位馬を中心に

 前走着順別の成績を見ると、前走1~3着だった馬が【8.8.8.68】複勝率26.1%、4着以下は【2.2.2.76】同7.3%と、前走の時点で好走していた馬が優勢だ。ただ、日経賞や大阪杯で前走4着以下から巻き返した馬は各1頭だが、阪神大賞典組は好走9頭中3頭が前走4着以下から馬券圏内に食い込んでいる(12年ビートブラック前走10着、15~16年カレンミロティック前走4、6着)。基本的には前走馬券圏内馬を中心に、阪神大賞典組については圏外だった馬も注意したい。なお、レース別では大阪杯や京都記念組の好走確率が高いが、今年は前走で両レース3着以内だった馬は不在だ。
【主な前走レース、着順別成績(過去10年)】
前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 前走1~3着 前走4着以下
日経賞 3-3-2-44 5.8% 11.5% 15.4% 2-3-2-17 1-0-0-27
阪神大賞典 3-2-4-48 5.3% 8.8% 15.8% 2-1-3-21 1-1-1-27
大阪杯 3-3-2-10 16.7% 33.3% 44.4% 3-2-2-3 0-1-0-7
京都記念 1-1-0-3 20.0% 40.0% 40.0% 1-1-0-1 0-0-0-2
全レース 8-8-8-68 2-2-2-76

チェック5栗東CW組はやや勝ち切れない

 過去10年の出走馬の追い切りを「競馬道調教マスター」で分析すると、栗東坂路組が最多の4勝、次いで美浦南W組が2勝をマーク。好走馬11頭を数える栗東CW組は2~3着こそ多いものの、勝ち馬は2頭にとどまっている。その2頭は昨年、一昨年と連勝を飾ったキタサンブラック。同馬が不在の今年、1着候補に栗東CW組を据えるのは避け、他のコース追い切り馬を狙いたい「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース別成績(過去10年)】
コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東坂 4-3-2-51 6.7% 11.7% 15.0%
栗東CW 2-5-4-40 3.9% 13.7% 21.6%
栗東旧DW 1-1-2-5 11.1% 22.2% 44.4%
栗東P 0-0-0-11 0.0% 0.0% 0.0%
美南W 2-1-0-16 10.5% 15.8% 15.8%
美南P 1-0-1-10 8.3% 8.3% 16.7%
京都芝 0-0-1-2 0.0% 0.0% 33.3%
その他 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%

第25回 青葉賞(G2)

写真:競馬ブック

4月28日(土)東京競馬場 芝2400m

 日本ダービーと同じ東京競馬場の芝2400mで行われるダービートライアル、青葉賞。2着までに入ると日本ダービーの出走権を獲得できるため、デビューの遅れた馬や出世街道に乗るのに手間取った馬などが、日本ダービー出走へ向けて激しいレースを繰り広げる。これまで青葉賞組からダービー馬は誕生していないが、2、3着馬は12年の2着馬フェノーメノなど数多く輩出している。昨年は1番人気のアドミラブルが勝利し、同馬は続く日本ダービーで1番人気に支持された(結果は3着)。今年ダービーの出走権をつかむのはどの馬か。過去のデータからレースの傾向を占う。

過去のデータをCheck!

チェック11番人気は信頼できる

 平均配当は馬連が5929円とやや荒れ気味で、3連単は9万5068円。3連単は10万円オーバーが3度しかなく、3万円以下のガチガチの決着が5回もある。1番人気【5.1.2.2】は複勝率80%と堅実だが、2番人気【1.1.1.7】と3番人気【0.0.1.9】は低調。1、2番人気が揃って馬券に絡まなかったケースはなく、どちらかを軸にするのがよさそう。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 5-1-2-2 50.0% 60.0% 80.0%
2 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
3 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
4 1-3-1-5 10.0% 40.0% 50.0%
5 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
6 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0%
7 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
8 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
9 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
10~ 1-1-1-73 1.3% 2.6% 3.9%

チェック2ディープインパクト産駒が圧倒的

 種牡馬別の成績ではサンデーサイレンス系が圧倒的に好成績を残している。7勝2着7回3着8回で、馬券圏内30頭中22頭を占めている。なかでもディープインパクト産駒【3.2.4.11】は9頭も馬券に絡んでおり、複勝率が45%と高い。今年も中心になりそうだ。
【主な種牡馬別のレース別成績(過去10年)】
種牡馬 成績 勝率 連対率 複勝率
ディープインパクト 3-2-4-11 15.0% 25.0% 45.0%
シンボリクリスエス 2-0-1-9 16.7% 16.7% 25.0%
ゼンノロブロイ 1-2-2-4 11.1% 33.3% 55.6%
キングカメハメハ 1-1-0-13 6.7% 13.3% 13.3%
アグネスタキオン 1-1-0-1 33.3% 66.7% 66.7%
ハーツクライ 1-0-1-5 14.3% 14.3% 28.6%
ステイゴールド 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
マンハッタンカフェ 0-1-0-5 0.0% 16.7% 16.7%
アドマイヤベガ 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
New Approach 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
Big Brown 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
ワークフォース 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
ゴールドアリュール 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
ネオユニヴァース 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
ブライアンズタイム 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
ジャングルポケット 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%

チェック3500万下特別の芝2200~2400mを勝った馬が好成績

 ステップレースは弥生賞【2.1.0.4】や毎日杯【3.0.1.8】が好成績だが、最近はあまり馬券に絡んでいない。近年は500万下の特別組の活躍が目立っている。ここ3年の勝ち馬は阪神芝2400mのアザレア賞【3.0.1.4】を制した馬で、中京芝2200mの大寒桜賞【0.3.2.1】は最近5年連続で馬券に絡んでおり、中山芝2200mの山吹賞【1.2.1.14】も好調だ。最近5年の1~3着馬15頭中13頭が500万下の芝2200~2400mのレースを使っており、11頭が500万下特別の芝2200~2400mを勝利していた
【主な前走のレース別成績(過去10年)】
前走レース名 成績 勝率 連対率 複勝率
500万下(特別含む) 5-7-8-71 5.5% 13.2% 22.0%
弥生賞 2-1-0-4 28.6% 42.9% 42.9%
毎日杯 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
若葉S 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
すみれS 0-1-1-3 0.0% 20.0% 40.0%
スプリングS 0-1-0-15 0.0% 6.3% 6.3%
未勝利 0-0-0-11 0.0% 0.0% 0.0%
【最近5年の1~3着馬の成績(過去5年)】
馬名 騎手 人気 着順 前走開催 前走レース名 前距離 前走人気 前走着順
13 ヒラボクディープ 蛯名正義 7 1 中山 水仙賞(500万下) 2200 1 1
アポロソニック 勝浦正樹 9 2 中山 山吹賞(500万下) 2200 11 1
ラストインパクト 北村友一 2 3 中京 大寒桜賞(500万下) 2200 1 1
14 ショウナンラグーン 吉田豊 10 1 中山 山吹賞(500万下) 2200 2 3
ワールドインパクト シュタル 1 2 中京 大寒桜賞(500万下) 2200 1 1
ヤマノウィザード 戸崎圭太 4 3 阪神 すみれS 2200 2 7
15 レーヴミストラル 川田将雅 1 1 阪神 アザレア(500万下) 2400 1 1
タンタアレグリア 蛯名正義 4 2 中京 大寒桜賞(500万下) 2200 2 1
ヴェラヴァルスター 田辺裕信 5 3 東京 ゆりかもめ賞(500万下) 2400 5 1
16 ヴァンキッシュラン 内田博幸 4 1 阪神 アザレア(500万下) 2400 1 1
レッドエルディスト 四位洋文 5 2 中京 大寒桜賞(500万下) 2200 3 1
レーヴァテイン ルメール 1 3 東京 500万下 2400 1 1
17 アドミラブル M.デム 1 1 阪神 アザレア(500万下) 2400 1 1
ベストアプローチ 岩田康誠 4 2 中山 弥生賞 2000 7 4
アドマイヤウイナー 秋山真一 8 3 中京 大寒桜賞(500万下) 2200 2 1

チェック4中3~8週が中心

 前走からのレース間隔別の成績は、中2週以下の強行軍【0.0.1.21】はほぼ全滅だった。中9週以上の休み明け【0.0.2.17】もあまり成績がよくなかった。このレースに狙いを定めてしっかりとローテーションを組んだ中3週【4.3.2.32】と中4~8週【6.7.5.66】と以外は、割り引いて考えたい
【レース間隔別の成績(過去10年)】
間隔 成績 勝率 連対率 複勝率
連闘 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
中1週 0-0-0-11 0.0% 0.0% 0.0%
中2週 0-0-1-8 0.0% 0.0% 11.1%
中3週 4-3-2-32 9.8% 17.1% 22.0%
中4~8週 6-7-5-66 7.1% 15.5% 21.4%
中9週~半年 0-0-2-16 0.0% 0.0% 11.1%
半年以上 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%

チェック5栗東CWでラスト2ハロン39秒を切った馬

 PC用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で、過去10年の追い切りのコース別成績をまとめた。好走馬が多かったのは、栗東坂路組【2.2.4.38】と栗東CW組【3.2.3.18】、美浦南W組【3.3.2.37】の3つで、中でも栗東CW組は複勝率30.8%と群を抜いていた
 そこで、栗東CW組の傾向を調べた。ラスト2ハロンが38秒9以下【3.2.2.6】だと複勝率53.8%と抜群の成績を残しており、39秒以上【0.0.1.12】は成績が悪かった。栗東CWでラスト2ハロンの速い馬を狙おう。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース別の成績(過去10年)】
場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 2-2-4-38 4.3% 8.7% 17.4%
CW 3-2-3-18 11.5% 19.2% 30.8%
0-1-0-7 0.0% 12.5% 12.5%
旧DW 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
美浦 南坂路 0-1-1-13 0.0% 6.7% 13.3%
南W 3-3-2-37 6.7% 13.3% 17.8%
南P 0-0-0-12 0.0% 0.0% 0.0%
南D 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
南芝 1-1-0-3 20.0% 40.0% 40.0%
北C 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
【栗東CW組ラスト2ハロンのタイム別成績(過去10年)】
タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
~38秒9 3-2-2-6 23.1% 38.5% 53.8%
39秒~ 0-0-1-12 0.0% 0.0% 7.7%