重賞データcheck

 今週は中距離G1・大阪杯が阪神競馬場芝2000mで行われる。さらにダービー卿CTも開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。

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第62回 大阪杯(G1)

写真:競馬ブック

4月1日(日) 阪神競馬場 芝2000m

 阪神競馬場の芝2000mで行われる大阪杯。一昨年まではG2競走だったが、春の天皇賞や宝塚記念、安田記念、そして海外G1を目指す馬など多くの有力馬が集結し、昨年からついにG1に昇格した。その記念すべき昇格1回目の一戦は、G1・3勝(当時)のキタサンブラックが1番人気に応え見事に優勝。さらに天皇賞春秋連覇も飾り、2年連続の年度代表馬獲得に繋げている。今年、同馬に続くタイトルを獲得するのはどの馬か、過去の傾向を分析してみよう。

過去のデータをCheck!

チェック1昨年は関西所属の5、6歳馬

 まずG1に昇格した昨年の結果を見ると、上位5頭はすべて前走G1~G2で、ここが休み明けか2戦目の関西馬で占められた。関東馬はサトノクラウンが3番人気で6着に敗退。また、1~3着は5~6歳馬で、4歳で2番人気だったマカヒキは4着に敗れている。
 ほかに、前走で掲示板外だった馬、そして今回6番人気以下から5着以内に入ったのは、2着のステファノスのみ。同馬は海外も含め2000mのG1で2着2回、3着2回の実績を持つ馬だった。傾向から外れる馬をあえて狙うなら、2000mのG1実績がカギを握る可能性はありそうだ。
【昨年の大阪杯の結果】
馬名 性齢 所属 人気 着順 前走 前走人気 前走着順 前々走
キタサンブラック 牡5 栗東 1 1 有馬記念 2 2 ジャパンC1着
ステファノス 牡6 栗東 7 2 金鯱賞 3 6 香港C3着
ヤマカツエース 牡5 栗東 4 3 金鯱賞 1 1 有馬記念4着
マカヒキ 牡4 栗東 2 4 京都記念 1 3 凱旋門賞14着
アンビシャス 牡5 栗東 5 5 中山記念 1 4 天皇賞(秋)4着

チェック21番人気が抜群の安定感

 ここからはG2時代も含めた過去10年を対象とする。まず人気別では、1番人気が連対率70.0%、複勝率90.0%と安定し、昨年もキタサンブラックが優勝した。好走馬を2頭以上出すのは7番人気までで、昨年2着のステファノスがその7番人気だったことからも、穴ならこのあたりまでが目安になりそうだ。
 人気の組み合わせを見ると、1、2着とも穴馬が占めたのは10年のテイエムアンコール(6番人気)→ゴールデンダリア(9番人気)のみ。ただ一方で、1、2着馬がともに3番人気以内だったのも、09年と13年の2回しかない。馬連では、1~2番人気から1頭と、4番人気以下から1頭という組み合わせが中心だ。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 4-3-2-1 40.0% 70.0% 90.0%
2 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0%
3 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
4 1-0-4-5 10.0% 10.0% 50.0%
5 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
6 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0%
7 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
8 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
9 0-1-0-8 0.0% 11.1% 11.1%
10~ 0-0-0-34 0.0% 0.0% 0.0%
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
08 09 10 11 12 13 14 15 16 17
1着人気 1 3 6 1 6 1 2 4 2 1
2着人気 7 1 9 8 1 2 6 1 5 7
3着人気 4 4 1 3 2 5 1 6 4 4
単勝 200円 690円 2,150円 370円 900円 120円 240円 1,200円 390円 240円
馬連 2,750円 520円 25,640円 6,910円 990円 360円 7,020円 840円 1,470円 2,320円
馬単 3,310円 1,600円 77,450円 11,320円 2,660円 420円 9,090円 2,940円 2,510円 3,390円
3連複 7,250円 1,540円 5,060円 10,390円 1,740円 770円 1,620円 1,980円 2,540円 4,830円
3連単 28,050円 8,640円 103,370円 74,720円 11,540円 1,670円 20,050円 16,620円 12,810円 23,910円

チェック3過去10年では4歳馬優勢も……

 牡・セン馬の年齢別では、4歳馬が【4.3.3.14】で複勝率41.7%の好成績。しかし、G1に昇格した昨年は、前述のマカヒキが4着に敗れるなど、3頭すべて圏外に敗退した。一方、5歳馬は連対率20.7%など悪くない上、昨年も1着キタサンブラック、3着ヤマカツエースと2頭が馬券に絡んでおり、この結果も踏まえると、5歳馬を上位に取る手もありそうだ。なお、牝馬は全体で【2.0.2.5】だが、出走馬はすべて6歳以下だった(今年の登録馬は8歳のスマートレイアーのみ)。
【性齢別成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
牡・セン 4歳 4-3-3-14 16.7% 29.2% 41.7%
5歳 3-3-1-22 10.3% 20.7% 24.1%
6歳 1-3-4-25 3.0% 12.1% 24.2%
7歳~ 0-1-0-27 0.0% 3.6% 3.6%
牝馬 4歳 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
5歳 1-0-1-1 33.3% 33.3% 66.7%
6歳 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%

チェック4前走G1なら掲示板、G2なら3着以内

 Check1にあった通り、昨年の1~5着馬はすべて前走G1かG2。過去10年でも、国内G1組が【4.2.6.15】複勝率44.4%、G2が【4.5.4.30】同30.2%と他を圧倒している。
 それぞれの前走着順別成績を見ると、G1組なら5着以内なら複勝率50.0%以上を記録するが、6着以下では15.4%まで低下し、まず狙いは5着以内の馬。一方、G2組は3着以内なら【4.3.3.11】複勝率47.6%だが、4~5着になると複勝率25.0%と、G2なら3着以内だった馬を上位に取りたい。
【前走着順別成績(過去10年)】
前走 前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
中央G1 1着 0-0-3-1 0.0% 0.0% 75.0%
2着 3-1-0-1 60.0% 80.0% 80.0%
3着 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
4~5着 0-0-2-1 0.0% 0.0% 66.7%
6着以下 1-0-1-11 7.7% 7.7% 15.4%
4-2-6-15 14.8% 22.2% 44.4%
中央G2 1着 0-1-1-1 0.0% 33.3% 66.7%
2着 3-0-0-6 33.3% 33.3% 33.3%
3着 1-2-2-4 11.1% 33.3% 55.6%
4~5着 0-1-1-6 0.0% 12.5% 25.0%
6着以下 0-1-0-13 0.0% 7.1% 7.1%
4-5-4-30 9.3% 20.9% 30.2%

チェック5栗東CW組が中心、坂路なら1ハロン12秒8以下

 過去10年の出走馬の追い切りを「競馬道調教マスター」で分析すると、栗東CWコースで追い切られた馬が、複勝率51.9%の好成績。昨年は、該当馬5頭のうち3頭で上位を独占した。特に終い12秒0以下の馬は複勝率66.7%で、昨年は1着キタサンブラックと、3着ヤマカツエースがともに11秒9でこれに該当した。ただ、12秒1以上でも複勝率は40.0%と高く、昨年は2着のステファノスが12秒1だった。
 一方、栗東坂路組は昨年こそ馬券に絡めなかったが、過去10年ではラスト1ハロンが12秒8以下なら複勝率32.1%と上々。12秒9以上は22頭中21頭が圏外の同4.5%と、大差がついている。もし栗東坂路組を狙うなら、1ハロン12秒8以内にまとめた馬にかぎりたい。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース別成績(過去10年)】
コース 1ハロン 成績 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
栗東坂路 5-4-1-40 10.0% 18.0% 20.0% 39.6% 42.8%
~12.8 4-4-1-19 14.3% 28.6% 32.1% 38.6% 68.6%
12.9~ 1-0-0-21 4.5% 4.5% 4.5% 40.9% 10.0%
栗東CW 4-3-7-13 14.8% 25.9% 51.9% 141.9% 97.4%
~12.0 3-1-4-4 25.0% 33.3% 66.7% 140.0% 117.5%
12.1~ 1-2-3-9 63.7% 20.0% 40.0% 143.3% 81.3%
栗東旧DW 1-0-2-6 11.1% 11.1% 33.3% 76.7% 78.9%
栗東P 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%
美浦南W 0-3-0-12 0.0% 20.0% 20.0% 0.0% 103.3%
美浦南坂 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%
その他 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%

第50回 ダービー卿チャレンジトロフィー(G3)

写真:競馬ブック

3月31日(土)中山競馬場 芝1600m

 中山競馬場の芝1600mを舞台に行われる古馬の重賞・ダービー卿CT。春のマイルG1・安田記念を目指す実力馬が出走する。トリッキーな中山の芝1600mを舞台に行われるハンデ戦のためか、一筋縄ではいかない傾向にある。最近の勝ち馬では10年のショウワモダンと15年のモーリスが、このレースの後に安田記念を勝ちG1タイトルを獲得している。昨年はロジチャリスが勝利し、重賞初制覇を飾った。今年はどの馬が勝利するのか。過去の傾向をデータから占う。

過去のデータをCheck!

チェック14番人気が好調

 平均配当は馬連が4701円、3連単は19万9001円と波乱含み。馬連は1000円以下がなく、5000円以上が5回もある。1、2番人気は複勝率40%と今ひとつで、3番人気は複勝率10%と不振。好調なのは4番人気【2.3.0.5】。7、9番人気はどちらも複勝率30%とまずまず。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 2-2-0-6 20.0% 40.0% 40.0%
2 0-1-3-6 0.0% 10.0% 40.0%
3 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
4 2-3-0-5 20.0% 50.0% 50.0%
5 3-0-1-6 30.0% 30.0% 40.0%
6 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
7 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
8 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
9 0-2-1-7 0.0% 20.0% 30.0%
10~ 0-1-2-68 0.0% 1.4% 4.2%

チェック21枠と外枠は成績が良くない

 中山の芝1600mはスタートから2コーナーまでの距離が短く、ロスなく走ることができる内枠が有利で、外枠は不利というのが定説。ダービー卿CTでも外枠は苦戦しており、6~8枠【2.3.1.55】の合計が複勝率9.8%と不振だ。2、3、5枠はいずれも複勝率30%以上で、内よりの枠が好成績を残しているといえる。ただし最内枠の1枠【1.0.0.19】は成績が良くない
【枠番別成績(過去10年)】
枠番 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 1-0-0-19 5.0% 5.0% 5.0%
2枠 3-0-3-14 15.0% 15.0% 30.0%
3枠 0-4-2-14 0.0% 20.0% 30.0%
4枠 2-1-1-16 10.0% 15.0% 20.0%
5枠 2-2-3-13 10.0% 20.0% 35.0%
6枠 0-1-0-19 0.0% 5.0% 5.0%
7枠 1-1-1-18 4.8% 9.5% 14.3%
8枠 1-1-0-18 5.0% 10.0% 10.0%

チェック3東風Sと1600万下組が中心

 ステップレースは、同じ中山のマイル戦で行われるオープン特別の東風S組【3.3.3.19】が好調で、1~3着馬30頭中9頭を占めている。条件戦の1600万下組【3.2.1.9】は、複勝率40%と好走確率が高い。重賞組は成績が今ひとつで、G3組【4.3.0.47】は4勝しているが複勝率が13%と低く、G1とG2は合わせて【0.2.4.22】と未勝利だ
【主な前走のレース別成績(過去10年)】
前走レース名 成績 勝率 連対率 複勝率
東風S 3-3-3-19 10.7% 21.4% 32.1%
阪急杯 2-1-0-11 14.3% 21.4% 21.4%
1600万下 3-2-1-9 20.0% 33.3% 40.0%
東京新聞杯 1-1-0-15 5.9% 11.8% 11.8%
京都牝馬S 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
中山記念 0-1-4-11 0.0% 6.3% 31.3%
フェブラリーS 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
オーシャンS 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
ニューイヤーS 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%
香港C 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
六甲S 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%
小倉大賞典 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
阪神カップ 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%

チェック458キロ以上やトップハンデは苦戦

 トップハンデは【1.1.0.13】とイマイチ58キロ以上【0.1.0.10】も低調で、唯一馬券に絡んだ16年2着のロゴタイプは、次走安田記念を制している。全体的に重いハンデは苦戦傾向にある。ただし57キロ台【3.3.2.23】は複勝率23.3%とまずまずの成績を残している。また、53キロ以下の軽ハンデ【1.0.0.15】も不調だ。54~57.5キロぐらいのほどよい斤量が好成績を残している
【ハンデ別の成績(過去10年)】
斤量 成績 勝率 連対率 複勝率
51kg 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
52kg 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
53kg 1-0-0-11 8.3% 8.3% 8.3%
54kg 1-1-3-18 4.3% 8.7% 21.7%
55kg 2-2-2-28 5.9% 11.8% 17.6%
56kg 3-3-3-35 6.8% 13.6% 20.5%
56.5kg 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
57kg 1-2-1-17 4.8% 14.3% 19.0%
57.5kg 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0%
58kg 0-1-0-8 0.0% 11.1% 11.1%
58.5kg 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
59kg 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%

チェック5美浦南W組で4ハロン51秒7以下

 PC用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で、過去10年の追い切りのコース別成績を調べたところ、美浦南W組【6.4.6.29】が1~3着馬30頭中16頭を占めており、複勝率35.6%と好成績を残していた。
 美浦南W組のラスト4ハロンのタイム別成績は、51秒7以下だと【3.2.4.4】で複勝率69.2%と好走確率が抜群に高く、51秒8以上【3.2.2.25】は複勝率21.9%と平均的だった。美浦南W組でラスト4ハロンで51秒7以下の馬を狙おう。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース別の成績(過去10年)】
場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 1-4-1-44 2.0% 10.0% 12.0%
CW 1-1-1-13 6.3% 12.5% 18.8%
0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
旧DW 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
美浦 南坂路 1-1-1-20 4.3% 8.7% 13.0%
南W 6-4-6-29 13.3% 22.2% 35.6%
南P 1-0-1-12 7.1% 7.1% 14.3%
南D 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
北C 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
南芝 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
【美浦南W組のラスト4ハロンのタイム別成績(過去10年)】
タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
~51秒7 3-2-4-4 23.1% 38.5% 69.2%
51秒8~ 3-2-2-25 9.4% 15.6% 21.9%