重賞データcheck

 今週は中距離の強豪馬が揃う中山記念が中山競馬場芝1800mで行われる。さらに短距離重賞の阪急杯も阪神競馬場芝1400mを舞台に開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。

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第92回 中山記念(G2)

写真:競馬ブック

2月25日(日) 中山競馬場 芝1800m

 古馬の芝2000m以下では、その年最初のG2競走となる中山記念。マイルG1の安田記念やヴィクトリアM、中距離の大阪杯や宝塚記念を目標とする実力馬の姿も多く見られる。近年では、14年のジャスタウェイ(本競走1着)や、16年のロゴタイプ(同7着)が、次々走の安田記念で勝利を飾っている。
 また、そのジャスタウェイが次走でドバイデューティフリーを制するなど、ここを海外へのステップとし、結果を残す馬も多い。昨年は優勝馬のネオリアリズムが、次走で香港のQE2世Cを、そして5着のヴィブロスはドバイターフを制覇。一昨年も優勝馬のドゥラメンテがドバイシーマクラシックで2着、3着のリアルスティールがドバイターフで優勝と、海外のG1にも繋がる一戦だ。

過去のデータをCheck!

チェック1上位人気中心も、妙味は2~4番人気

 過去10年、優勝馬10頭中9頭は3番人気以内。ただ、連対率・複勝率は2~4番人気がいずれも40.0%・60.0%と1番人気を上回る結果を残しており、妙味があるのはこの2~4番人気になる。特に近年の1番人気は好走1頭のみ(一昨年のドゥラメンテ1着)と不振だ
 一方、2桁人気の好走2頭は、ともに不良馬場だった10年のトーセンクラウン(13番人気)、テイエムアンコール(12番人気)で、その他の年の好走馬は8番人気まで。極端な道悪にでもならないかぎり、超人気薄の出番は期待薄である。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 過去5年
1 3-0-1-6 30.0% 30.0% 40.0% 1-0-0-4
2 3-1-2-4 30.0% 40.0% 60.0% 2-1-1-1
3 3-1-2-4 30.0% 40.0% 60.0% 2-1-1-1
4 0-4-2-4 0.0% 40.0% 60.0% 0-2-1-2
5 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-0-5
6 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-5
7 0-2-1-7 0.0% 20.0% 30.0% 0-0-1-4
8 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0% 0-1-1-3
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-5
10 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-5
11~ 1-1-0-26 3.6% 7.1% 7.1% 0-0-0-13
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
08 09 10 11 12 13 14 15 16 17
1着人気 2 1 13 1 3 2 2 3 1 3
2着人気 7 4 12 4 7 3 4 2 4 8
3着人気 1 2 5 3 4 8 3 4 2 7
単勝 520円 360円 3,640円 140円 640円 450円 530円 470円 210円 710円
馬連 4,310円 1,600円 18,080円 600円 6,170円 1,360円 2,730円 880円 800円 14,300円
馬単 6,880円 2,960円 40,810円 810円 13,460円 2,490円 4,570円 1,720円 1,100円 22,790円
3連複 3,860円 2,110円 66,160円 1,520円 12,360円 6,560円 7,160円 1,860円 920円 52,870円
3連単 26,150円 13,200円 534,940円 4,210円 93,090円 28,270円 38,020円 7,520円 3,780円 315,300円

チェック24~5歳が中心も、穴で狙えるのは6歳以上

 牡・セン馬の年齢別では、5歳馬が勝率・連対率でトップ4歳馬も複勝率では5歳を上回り、この4~5歳馬が中心になる。ただ、6番人気以下の好走馬7頭はすべて6歳以上。昨年も8番人気2着のサクラアンプルールが6歳、7番人気3着のロゴタイプが7歳馬だった。穴を狙うなら、ベテランに注目したい。なお、牝馬で好走したのは14年の優勝馬・4歳のヌーヴォレコルト1頭だ。
【性齢別成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率 6番人気以下
牡・セン 4歳 2-1-4-15 9.1% 13.6% 31.8% 0-0-0-9
5歳 3-3-1-18 12.0% 24.0% 28.0% 0-0-0-10
6歳 2-5-1-26 5.9% 20.6% 23.5% 1-3-0-18
7歳~ 2-1-4-35 4.8% 7.1% 16.7% 0-1-2-31
牝馬 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0% 0-0-0-3

チェック3前走G1組なら人気と中山実績がカギ

 前走クラス別では、海外を含めたG1組が【7.3.2.23】複勝率34.3%と安定。次いでG3が【2.5.4.38】同22.4%。G2は【0.1.4.18】と3着が多い。ほかにオープン特別【1.1.0.16】、1600万【0.0.0.2】となる。
 複勝率の高いG1組は、以前はさほど好走が多くなかったが、13年以降は毎年連対馬を輩出。基本的には本競走、前走ともに上位人気に推されていることが好走条件になる。
 7番人気だった昨年のロゴタイプは、このレースで過去に2、3着があったほか、中山でG1・2勝。また、前走で6番人気以下だったキャプテントゥーレは皐月賞馬、そしてダイワファルコンはオールカマー2着、弥生賞3着があった。このレースや前走で人気がなかったG1組なら、中山のG2以上での好走実績をチェックしたい。
【前走G1からの好走馬(過去10年)】
馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
09 カンパニー 1 1 マイルCS 2 4
11 ヴィクトワールピサ 1 1 有馬記念 2 1
キャプテントゥーレ 4 2 天皇賞(秋) 9 13
13 ナカヤマナイト 2 1 有馬記念 5 7
ダイワファルコン 3 2 有馬記念 12 10
14 ジャスタウェイ 2 1 天皇賞(秋) 5 1
15 ヌーヴォレコルト 3 1 女王杯 1 2
16 ドゥラメンテ 1 1 ダービー 1 1
アンビシャス 4 2 天皇賞(秋) 4 5
リアルスティール 2 3 菊花賞 2 2
17 ネオリアリズム 3 1 香港マイル 9
ロゴタイプ 7 3 香港マイル 5

チェック4前走G2以下なら、前走時の人気馬

 前走G2以下からの好走馬は過去5年で表の5頭。前走レースやその着順はまちまちだが、共通するのは前走で5番人気以内に推されていたことだ。表1にあったように過去5年は9番人気以下の好走がないため、このレースでも8番人気以内が条件になる
【前走G2以下からの好走馬(過去5年)】
馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
13 シルポート 8 3 阪神C 5 14
14 アルキメデス 4 2 朝日CC 1 1
ロゴタイプ 3 3 札幌記念 1 5
15 ロゴタイプ 2 2 根岸S 3 8
ステファノス 4 3 富士S 2 1
17 サクラアンプルール 8 2 白富士S 5 2

チェック5穴は6歳以上の「一杯」追い切り馬

 過去10年の出走馬の追い切りを「競馬道調教マスター」で分析すると、脚色「一杯」(叩一杯等も含む、以下同)の好走馬が多く、【4.9.4.43】で複勝率28.3%、複勝回収率も101%をマーク。「強目」は【2.1.3.31】複勝率16.2%、「馬ナリ」は【4.0.3.24】同22.6%と、「一杯」とは差がある。
 特に、6番人気以下の好走馬は7頭すべて「一杯」に追われた馬だった。Check2でも記したように、6番人気以下の3着以内馬はすべて6歳以上。人気薄で馬券圏内を争う馬を探るなら、ベテランで「一杯」に追われた馬に注目したい。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【6番人気以下・3着以内馬の追い切り(過去10年)】
馬名 人気 着順 コース 馬場 騎乗 追い切り時計 位置 脚色 併せ
08 エイシンドーバー 7 2 栗東DW 助手 83.9-67.2-52.9-39.5-12.4 9 一杯 0.6秒先着
10 トーセンクラウン 13 1 美南P 助手 65.9-50.3-36.3-13.3 5 一杯
テイエムアンコール 12 2 栗東CW 浜中 77.8-63.0-49.9-37.5-12.9 6 叩一杯
12 シルポート 7 2 栗東坂 助手 1回 54.3-39.7-26.7-13.8 稍一杯
13 シルポート 8 3 栗東坂 助手 1回 54.4-39.4-26.3-13.9 叩一杯
17 サクラアンプルール 8 2 美南W 助手 82.5-67.2-52.9-38.9-13.8 8 一杯 遅れ
ロゴタイプ 7 3 美南W 田辺 82.5-66.7-51.7-37.6-12.9 7 直一杯

第62回 阪急杯(G3)

写真:競馬ブック

2月25日(日)阪神競馬場 芝1400m

 高松宮記念の前哨戦・阪急杯。これまで何度も条件が変化しており、06年からは距離が1400mになり、現在と同じ条件で行われている。過去10年の勝ち馬からは、13年ロードカナロアと14年のコパノリチャードが続く高松宮記念を制している。また、09年2着ローレルゲレイロも高松宮記念を勝利している。さらに10年の勝ち馬エーシンフォワードは秋にマイルチャンピオンシップを優勝するなど、このレースで好成績を残した馬はその後、ビッグタイトルを獲得することが多い。昨年は7番人気のトーキングドラムが勝利して、3連単は248万円の大波乱となった。今年も荒れるのだろうか? 過去のデータから傾向を探っていく。

過去のデータをCheck!

チェック11~4番人気が強い

 平均配当は馬連が3466円、3連単は30万円。昨年、馬連が万馬券、3連単は248万円と大波乱になったが、通常は堅く決まることが多い。馬連は2000円以下が4回、5000円を超えたのは昨年だけだ。3連単も10万円オーバーは2回だけ。1、2、4番人気がいずれも複勝率50%とまずまず連対馬20頭中16頭が1~4番人気で決まっており、人気薄は来ても3着まで。二桁人気は68頭中2頭しか馬券に絡んでおらず、極端な穴馬が来ることはほとんどない。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 2-2-1-5 20.0% 40.0% 50.0%
2 3-1-1-5 30.0% 40.0% 50.0%
3 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
4 2-3-0-5 20.0% 50.0% 50.0%
5 0-1-3-6 0.0% 10.0% 40.0%
6 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
7 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
8 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
9 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
10~ 0-0-2-66 0.0% 0.0% 2.9%

チェック2人気薄の高齢馬を警戒!

 年齢別の成績は、4歳【2.3.7.20】は2勝しかしていないが、複勝率が37.5%と高い。5歳【6.3.1.31】は最多の6勝を挙げているが、複勝率は24.4%で4歳よりは低い。6歳以上は成績がよくないが、昨年、7歳馬で7番人気のトーキングドラムが勝ち、8歳馬の12番人気ナガラオリオンが3着に入って大波乱を演出したので、今年も人気薄の高齢馬の大駆けに注意しよう!
【年齢別成績(過去10年)】
年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
4歳 2-3-7-20 6.3% 15.6% 37.5%
5歳 6-3-1-31 14.6% 22.0% 24.4%
6歳 1-3-1-38 2.3% 9.3% 11.6%
7歳以上 1-1-1-39 2.4% 4.8% 7.1%

チェック3阪神カップ組が飛ぶと大波乱!?

 ステップレースは、阪神カップ組【3.3.3.12】が複勝率42.9%と抜群の成績を残している。これまでは阪神C組の人気馬が結果を残す傾向だったが、昨年は阪神Cの勝ち馬シュウジと5着馬ロサギガンティアが、1、2番人気に支持され、どちらも大敗した。ほかには、東京新聞杯組【2.1.1.12】が目立つが、東京新聞杯組は過去5年だと【0.0.0.7】と不振だ。また、香港スプリント組【2.0.0.0】は、数は少ないが2頭がともに勝利している。
【主な前走のレース別成績(過去10年)】
前走レース名 成績 勝率 連対率 複勝率
阪神カップ 3-3-3-12 14.3% 28.6% 42.9%
東京新聞杯 2-1-1-12 12.5% 18.8% 25.0%
香港スプリント 2-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
シルクロードS 1-2-0-21 4.2% 12.5% 12.5%
京阪杯 1-0-1-4 16.7% 16.7% 33.3%
洛陽S 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
京都牝馬S 0-2-1-4 0.0% 28.6% 42.9%
京都金杯 0-2-0-11 0.0% 15.4% 15.4%
マイルCS 0-0-1-6 0.0% 0.0% 14.3%
1600万下 0-0-1-12 0.0% 0.0% 7.7%
大和S 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
タンザナイトS 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
淀短距離S 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
バレンタインS 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
スプリンターズS 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%

チェック41~3枠が圧倒的!

 開幕週に行われる阪急杯は、馬場がよいインコースを走ることができる内枠の成績が圧倒的に良い。とくに1~3枠の成績が飛び抜けており、1~3着馬30頭中20頭を占めている。過去10年、1~3枠は毎年馬券に絡んでおり、2頭以上馬券に絡んだのが6回あり、3頭独占したのも3回ある。また、6番人気以下で馬券に絡んだ8頭中7頭が1~3枠で、人気薄を狙う場合も内枠がオススメだ。
【枠番別の成績(過去10年)】
枠番 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 2-3-1-13 10.5% 26.3% 31.6%
2枠 4-2-3-10 21.1% 31.6% 47.4%
3枠 0-2-3-14 0.0% 10.5% 26.3%
4枠 0-1-1-17 0.0% 5.3% 10.5%
5枠 0-0-0-20 0.0% 0.0% 0.0%
6枠 1-1-0-18 5.0% 10.0% 10.0%
7枠 2-1-0-18 9.5% 14.3% 14.3%
8枠 1-0-2-18 4.8% 4.8% 14.3%

チェック5栗東坂路でラスト4ハロンが遅い馬は危険

 PC用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」によると、過去10年の追い切りの好走馬は栗東坂路組【6.6.5.81】が圧倒的に多いが、複勝率は17.3%と平均的だった。
 栗東坂路組の上がり4ハロンのタイムを調べたところ、54秒0以下【6.5.4.53】は複勝率22.1%とまずまずだったのに対して、54秒1以上【0.1.1.28】は複勝率6.7%と不振だった。栗東坂路でラスト4ハロンが54秒0以下の馬を狙おう。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース別の成績(過去10年)】
場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 6-6-5-81 6.1% 12.2% 17.3%
CW 1-2-2-19 4.2% 12.5% 20.8%
0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
旧DW 1-0-1-2 20.0% 20.0% 40.0%
0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
0-0-0-1 0.0% 0.0% 25.0%
美浦 南坂路 1-1-1-8 9.1% 18.2% 27.3%
南W 1-0-1-4 16.7% 16.7% 33.3%
南P 0-1-0-7 0.0% 12.5% 12.5%
【栗東坂路組のラスト4ハロンのタイム別の成績(過去10年)】
タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
~54秒0 6-5-4-53 8.8% 16.2% 22.1%
54秒1~ 0-1-1-28 0.0% 3.3% 6.7%