重賞データcheck

 今週は3歳馬の精鋭が揃う・きさらぎ賞が京都芝1800mで行われる。さらに、古馬のマイラーが出走する東京新聞杯も開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。

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第58回 きさらぎ賞(G3)

写真:競馬ブック

2月4日(日) 京都競馬場 芝1800m

 クラシックを目指す素質馬が多く出走するきさらぎ賞。関西馬優勢の傾向が強まった90年代半ば以降は、出走馬から後のG1馬や、G1好走馬を数多く輩出している。特に日本ダービー好走馬が多く、96年以降ではネオユニヴァースなど4勝。また11年には、秋に同じ京都で行われる菊花賞の1~3着を、オルフェーヴルなどきさらぎ賞出走馬が独占した。そして一昨年は、春無冠に終わったサトノダイヤモンドが菊花賞で初のビッグタイトルを獲得し、有馬記念制覇にも繋げている。今年はどんな馬がクラシックへと名乗りをあげるのか。過去の傾向を見てみよう。

過去のデータをCheck!

チェック1人気馬中心も、頭数によっては波乱に注意

 過去10年、1、2番人気はともに複勝率70.0%と安定した成績を残す。以前は穴馬の好走も見られたものの、12年以降の好走馬はすべて6番人気以内。その6番人気が2勝とやや波乱もあるが、人気薄の出番自体はあまりないレースとなっている。ただ、3連単で21万馬券となった08年は、過去10年で最多の15頭立て。そして9万馬券近くの11年も3番目の12頭と、頭数が多ければ当然ながら波乱の余地も大きくなる
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 過去5年
1 4-3-0-3 40.0% 70.0% 70.0% 2-2-0-1
2 1-2-4-3 10.0% 30.0% 70.0% 1-1-2-1
3 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0% 0-0-2-3
4 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0% 0-1-0-4
5 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0% 0-1-0-4
6 2-0-2-6 20.0% 20.0% 40.0% 2-0-1-2
7 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-0-5
8 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0% 0-0-0-5
9 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-2
10 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0% 0-0-0-0
11~ 0-0-0-11 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-0
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
08 09 10 11 12 13 14 15 16 17
出走頭数 15頭 10頭 11頭 12頭 13頭 8頭 9頭 8頭 9頭 8頭
1着人気 8 1 5 3 1 6 2 1 1 6
2着人気 5 2 1 8 4 5 1 2 4 1
3着人気 7 10 6 2 2 3 6 3 2 2
単勝 2,120円 150円 1,380円 510円 210円 830円 250円 170円 120円 1,720円
馬連 9,140円 320円 1,300円 10,280円 830円 2,770円 150円 260円 700円 960円
馬単 20,710円 440円 3,860円 18,610円 1,260円 5,510円 380円 390円 830円 3,580円
3連複 30,820円 11,440円 3,610円 10,200円 1,420円 3,700円 1,200円 420円 430円 1,210円
3連単 213,030円 31,180円 23,630円 89,500円 4,970円 28,120円 3,310円 1,270円 1,570円 14,180円

チェック2キャリアは2~4戦を中心に

 キャリア別で優勝馬を多く出すのは2~4戦、そして5戦目も複勝率は37.5%を記録する。この2~5戦のうち、6番人気以内に絞れば【9.9.8.21】複勝率55.3%と、これに合致しない好走馬は4頭しかいない。また、過去5年にかぎるとキャリア5戦の好走は1頭しかいないため、特に2~4戦馬には注目したい。また、キャリアが浅ければ良いというものでもなく、新馬勝ち直後の馬は、13年にはリグヴェーダが新馬勝ち直後で1番人気に推されたが8着に敗れるなど、8頭すべてが馬券圏外だ。
【キャリア別成績(過去10年)】
キャリア 成績 勝率 連対率 複勝率 過去5年
1 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-5
2 4-3-0-12 21.1% 36.8% 36.8% 3-2-0-1
3 3-4-5-9 14.3% 33.3% 57.1% 2-1-3-4
4 2-2-3-15 9.1% 18.2% 31.8% 0-2-1-6
5 0-1-2-5 0.0% 12.5% 37.5% 0-0-1-3
6 1-0-0-8 11.1% 11.1% 11.1% 0-0-0-2
7~ 0-0-0-16 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-6

チェック32000mからの距離短縮馬に注目

 過去10年の優勝馬10頭はすべて別のレースから出るなど、好走馬は分散している。そこで前走距離別に見ると、2000mからの距離短縮馬が【6.4.3.24】複勝率35.1%をマーク。また、1800mも上々で、シクラメン賞が芝1800mの500万条件で行われるようになった14年以降、同レースの優勝馬はすべて翌年の本競走で2着になっている。逆に1600mの延長は、昨年こそ朝日杯組の1、3着だったが、全体では連対率10.0%にとどまる。
 好走の多い前走2000m組では、特に500万条件出走馬が安定しており、【3.4.3.8】で複勝率55.6%。表にあるように上位人気馬の好走が多く、前走500万・2000mの馬が今回1~3番人気に推されれば【3.3.2.3】複勝率72.7%と、さらに信頼性は高まる。
【前走距離別成績(過去10年)】
前走距離 成績 勝率 連対率 複勝率
~1400 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%
1600 3-0-5-22 10.0% 10.0% 26.7%
1800 1-6-2-19 3.6% 25.0% 32.1%
2000 6-4-3-24 16.2% 27.0% 35.1%
2400 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
【前走500万・2000m戦からの好走馬(過去10年)】
馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
09 リクエストソング 2 2 福寿草特別 2 1
エンブリオ 10 3 ビオラ賞 10 6
10 レーヴドリアン 1 2 福寿草特別 2 1
11 トーセンラー 3 1 福寿草特別 1 3
12 ヒストリカル 4 2 福寿草特別 2 4
13 アドマイヤドバイ 3 3 福寿草特別 4 2
14 バンドワゴン 1 2 エリカ賞 1 1
15 ルージュバック 1 1 百日草特別 2 1
16 サトノダイヤモンド 1 1 平場 1 1
ロイカバード 2 3 福寿草特別 1 1

チェック4優勝馬は騎手騎乗・併せ馬での追い切り馬

 パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で過去10年の出走馬の追い切りを分析すると、優勝馬の追い切りコースやタイムなどのまちまちだ。ただ10頭中、タマモベストプレイを除く9頭は併せ馬で追い切られており、特に先着した馬は【5.7.6.23】複勝率43.9%と安定している。
 また、優勝馬10頭中8頭は、レース騎乗騎手で追い切られた馬で、調教助手の手綱で追い切られたのは15年の牝馬・ルージュバックのみである。2着馬は10頭中8頭が調教助手だったため、1着候補はレース騎乗騎手・2着は助手といった形でフォーメーションを組む手もありそうだ。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【優勝馬の追い切り(過去9年)】
馬名 騎手 人気 着順 コース 調教騎乗 追い切り時計 位置 脚色 併せ
08 レインボーペガサス ペリエ 8 1 栗東坂 安藤勝 1回 50.7-37.9-25.7-13.4 一杯 0.4秒遅れ
09 リーチザクラウン 武豊 1 1 栗東DW 武豊 79.6-63.6-50.9-38.6-12.3 9 一杯 0.2秒遅れ
10 ネオヴァンドーム M.デムーロ 5 1 栗東坂 M.デムーロ 1回 54.5-39.5-25.2-12.6 叩一杯 0.4秒先着
11 トーセンラー M.デムーロ 3 1 栗東CW M.デムーロ 83.9-67.8-52.3-38.2-12.4 8 馬ナリ 0.5秒先着
12 ワールドエース 小牧太 1 1 栗東坂 小牧太 1回 54.0-39.7-25.9-12.7 馬ナリ 同入
13 タマモベストプレイ 和田竜 6 1 栗東坂 和田竜 1回 52.3-37.5-24.4-12.3 一杯
14 トーセンスターダム 武豊 2 1 栗東CW 武豊 68.6-53.5-39.3-12.3 6 馬ナリ 0.1秒先着
15 ルージュバック 戸崎 1 1 美南W 助手 81.5-65.6-51.0-37.1-12.5 3 馬ナリ 0.8秒先着
16 サトノダイヤモンド ルメール 1 1 栗東CW ルメール 87.4-69.7-54.4-40.4-12.3 7 末強目 0.4秒先着
17 アメリカズカップ 松若 6 1 栗東坂 松若 1回 51.3-37.7-24.8-12.5 一杯 同入

第68回 東京新聞杯(G3)

写真:競馬ブック

2月4日(日)東京競馬場 芝1600m

 安田記念やヴィクトリアマイルと同じ東京競馬場の芝1600mで行われるため、毎年、実力派のマイラーが数多く出走する東京新聞杯。このレースの勝ち馬は、その後G1タイトルを手にすることが多い。最近では08年のローレルゲレイロが翌年の高松宮記念とスプリンターズSを制している。また、14年にはすでにG1のヴィクトリアマイルを勝っているホエールキャプチャが勝った。昨年はブラックスピネルが勝利した。今年も今後のマイル戦線を占う上で重要なレースになりそうだ。過去の傾向からレースの傾向を探る。

過去のデータをCheck!

チェック1上位人気の中では5番人気が好成績

 平均配当は馬連が1万1491円、3連単は42万4724円でかなり荒れている。馬連は万馬券が4回も出ている。1~3番人気はいずれも複勝率30.0%と今ひとつ5番人気【3.2.1.4】が複勝率60%と好調。1、2番人気がともに馬券に絡んだのが1回しかなく、揃って消えたのは5回もある。6番人気以下が馬券圏内30頭中13頭を占めており、人気薄が好走する傾向にある
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
2 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
3 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0%
4 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
5 3-2-1-4 30.0% 50.0% 60.0%
6 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
7 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
8 2-0-0-8 20.0% 20.0% 20.0%
9 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
10~ 0-2-2-56 0.0% 3.3% 6.7%

チェック2高齢馬は不振

 年齢別の成績では、4歳【4.3.3.23】が4勝を挙げ、複勝率も30.3%と高い。年齢が上がるにつれて、複勝率が下がる傾向にあり、7歳【0.2.1.27】は複勝率10%、8歳【0.0.0.11】は同0%で、高齢馬は不振といえる。また、牝馬【2.0.0.11】はあまり出走しないが、6歳【2.0.0.3】が2勝しており好調だ。
【年齢別の成績(過去10年)】
年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
4歳 4-3-3-23 12.1% 21.2% 30.3%
5歳 2-3-6-32 4.7% 11.6% 25.6%
6歳 4-2-0-26 12.5% 18.8% 18.8%
7歳 0-2-1-27 0.0% 6.7% 10.0%
8歳 0-0-0-11 0.0% 0.0% 0.0%

チェック3マイルCS組の人気馬は危険

 ステップレースは、ニューイヤーS組【2.3.2.15】が7頭で最多で、複勝率も31.8%と高い。阪神カップ組【2.0.3.11】も複勝率が30%を超えており、成績がよい。京都金杯組【1.3.3.28】は7頭が馬券に絡んでいるが、勝率2.9%と低く勝ち切れない。不振なのはG1のマイルCS組【1.0.1.13】。マイルCSを使って東京新聞杯で1~3番人気に支持されると、5頭すべてが馬券圏外に敗れた。
【主な前走のレース別の成績(過去10年)】
前走 成績 勝率 連対率 複勝率
ニューイヤーS 2-3-2-15 9.1% 22.7% 31.8%
阪神カップ 2-0-3-11 12.5% 12.5% 31.3%
1600万下 2-0-0-7 22.2% 22.2% 22.2%
エリザベス女王杯 2-0-0-1 66.7% 66.7% 66.7%
京都金杯 1-3-3-28 2.9% 11.4% 20.0%
マイルCS 1-0-1-13 6.7% 6.7% 13.3%
キャピタルC 0-1-0-4 0.0% 20.0% 20.0%
中山金杯 0-1-0-3 0.0% 25.0% 25.0%
ファイナルS 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
菊花賞 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
中日新聞杯 0-0-1-2 0.0% 0.0% 33.3%
【マイルCS組の人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
2 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
3 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
4 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
5 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
6 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
9 0-0-1-2 0.0% 0.0% 33.3%
10~ 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%

チェック4内枠が優勢

 枠番別成績では、1~4枠が計9勝で圧倒的に内枠が好成績を残している。とくに1枠【1.1.4.12】と3枠【4.2.0.13】は複勝率が30%を超えており、好走確率が高い。外枠の中では唯一勝利しているのが8枠【1.0.0.18】だが、複勝率5.3%と不調だ。1~4枠を中心に馬券を組み立てたいところだ。
【枠番別の成績(過去10年)】
枠番 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 1-1-4-12 5.6% 11.1% 33.3%
2枠 1-2-0-14 5.9% 17.6% 17.6%
3枠 4-2-0-13 21.1% 31.6% 31.6%
4枠 3-0-2-14 15.8% 15.8% 26.3%
5枠 0-2-1-16 0.0% 10.5% 15.8%
6枠 0-1-2-16 0.0% 5.3% 15.8%
7枠 0-2-1-17 0.0% 10.0% 15.0%
8枠 1-0-0-18 5.3% 5.3% 5.3%

チェック5栗東坂路のラスト4ハロンのタイムが遅い馬

 パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」を使い、過去10年の追い切りコース別の成績を検証した。好走馬が圧倒的に多いのは栗東坂路組【5.4.5.39】で、複勝率は26.4%とまずまずだった。それ以外では栗東CW【0.2.2.18】、美浦南坂路【2.0.0.16】、美浦南W【1.2.2.24】、美浦南P【2.1.0.16】などを使用した馬が多かったが、いずれも複勝率は20%を下回っていた。
 好走馬がもっとも多い栗東坂路組の傾向は、ラスト4ハロンのタイムが52秒8以下【2.0.1.16】だと複勝率15.8%と今ひとつだったのに対して、52秒9以上【3.4.4.23】は複勝率32.4%と好成績だった。栗東坂路でラスト4ハロンをゆっくり走った馬を狙おう。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース別の成績(過去10年)】
場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 5-4-5-39 9.4% 17.0% 26.4%
CW 0-2-2-18 0.0% 9.1% 18.2%
0-1-1-1 0.0% 33.3% 66.7%
旧DW 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
美浦 南坂路 2-0-0-16 11.1% 11.1% 11.1%
南W 1-2-2-24 3.4% 10.3% 17.2%
南P 2-1-0-16 10.5% 15.8% 15.8%
南D 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
南芝 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
【栗東坂路のラスト4ハロンのタイム別の成績(過去10年)
タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
~52秒8 2-0-1-16 10.5% 10.5% 15.8%
52秒9~ 3-4-4-23 8.8% 20.6% 32.4%