重賞データcheck

 今週は古馬中長距離路線の強豪馬が多数出走するアメリカJCCが中山芝2200mで行われる。さらに、ダート重賞・東海Sも開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。

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第59回 アメリカジョッキークラブC(G2)

写真:競馬ブック

1月21日(日) 中山競馬場 芝2200m

 有馬記念の約1カ月後に、同じ中山競馬場で行われるアメリカJCC。春の天皇賞や宝塚記念へと繋がる古馬中~長距離路線のG2競走だ。有馬記念から出走しやすいレース間隔ということもあり、年によっては実力馬の参戦も見られる。グレード制導入後では、87年ミホシンザン、99年スペシャルウィークといったG1馬が優勝。近年はG1馬の勝利はないが、07年にはここで重賞初制覇を達成したマツリダゴッホが、年末に有馬記念を制覇。また、12年のルーラーシップは香港G1制覇のほか、宝塚記念2着など同年のG1で好走を重ねた。今年はどの馬がG1戦線へ向け好発進を切るのか、過去の傾向を見てみよう。

過去のデータをCheck!

チェック1近年は1~4番人気か7番人気

 過去10年、1番人気は【2.1.0.7】と今ひとつ。ただ、2~3番人気が計【4.3.5.8】複勝率60.0%を記録するなど、上位人気全体としては決して悪くない。あまり頭数が多くならない年が多いこともあり、8番人気以下の好走は3頭止まり。ここ3年は7番人気が2、3、1着と連続で好走し、その他の好走馬は4番人気以内となっている。また、1~3着馬の平均人気はそれぞれ、3.1人気、5.5人気、4.3人気で、2着に穴馬が入りやすい傾向だ。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 過去3年
1 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0% 0-1-0-2
2 3-2-2-3 30.0% 50.0% 70.0% 1-0-1-1
3 1-1-3-5 10.0% 20.0% 50.0% 0-1-1-1
4 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0% 1-0-0-2
5 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0% 0-0-0-3
6 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0% 0-0-0-3
7 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0% 1-1-1-0
8 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-3
9 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0% 0-0-0-3
10 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-3
11~ 0-1-0-41 0.0% 2.4% 2.4% 0-0-0-20
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
08 09 10 11 12 13 14 15 16 17
1着人気 2 4 5 1 1 3 2 4 2 7
2着人気 9 2 9 6 2 5 11 7 3 1
3着人気 6 7 3 3 4 2 6 2 7 3
単勝 610円 700円 900円 190円 140円 600円 570円 1,380円 500円 1,470円
馬連 7,040円 1,650円 10,990円 2,210円 300円 3,360円 14,960円 11,950円 1,800円 1,930円
馬単 13,170円 3,640円 20,820円 2,840円 390円 5,170円 25,160円 20,860円 3,360円 5,470円
3連複 24,420円 5,340円 14,110円 4,040円 560円 2,740円 52,170円 20,340円 6,350円 3,970円
3連単 142,190円 27,530円 111,460円 18,300円 1,270円 20,710円 299,470円 169,220円 30,540円 28,980円

チェック2ベテラン馬も軽視禁物

 昨年こそ4歳馬が2着ゼーヴィント、3着ミライヘノツバサと2頭好走したものの、過去10年で他の4歳の好走は2頭だけ。複勝率は悪くないが、好走馬数としては5歳以上が圧倒的に多い。特に7歳以上が【3.7.2.48】と半数の10連対連対率16.7%はトップ、複勝率も20.0%と悪くなく、強敵相手の戦いを続けたベテランへの警戒は欠かせない
【年齢別成績(過去10年)】
年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
4歳 0-2-2-12 0.0% 12.5% 25.0%
5歳 4-0-3-22 13.8% 13.8% 24.1%
6歳 3-1-3-30 8.1% 10.8% 18.9%
7歳~ 3-7-2-48 5.0% 16.7% 20.0%

チェック3G1組なら前走で人気薄だった馬

 前走クラス別の成績では、G1組が【5.3.2.19】複勝率34.5%で他を一歩リードしている。そのG1組の好走馬10頭を見ると、全馬がその前走・G1で7番人気以下で、本競走でもさほど人気にはならなかった馬も多い。逆に、前走のG1で6番人気以内だった馬は【0.0.0.6】。G1で期待通りの結果を残せなかったような馬よりは、あまり期待されていなかった馬のほうがここでは結果を出している。
【前走G1からの好走馬(過去10年)】
馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
09 エアシェイディ 2 2 有馬記念 10 3
10 ネヴァブション 5 1 有馬記念 13 12
シャドウゲイト 9 2 有馬記念 16 9
11 トーセンジョーダン 1 1 有馬記念 7 5
ネヴァブション 3 3 有馬記念 12 8
12 ルーラーシップ 1 1 有馬記念 11 4
13 トランスワープ 5 2 天皇賞(秋) 9 17
14 ヴェルデグリーン 2 1 有馬記念 8 10
16 ショウナンバッハ 7 3 ジャパンC 15 12
17 タンタアレグリア 7 1 天皇賞(春) 10 4

チェック4G1以外なら前走1~2番人気の好走馬

 その他の前走クラス別では、G2が【3.0.2.21】複勝率19.2%、G3が【2.5.2.31】同22.5%、オープン特別が【0.2.2.23】同14.8%、そして1600万条件が【0.0.2.18】同10.0%。G1以外の重賞組が計【5.5.4.52】複勝率21.2%とやや優勢だ
 表はそのG1以外からの好走馬で、該当馬が多いため過去5年分とした。このうち、13~14年は前走馬券圏外、前走4番人気以下も多いが、15年以降の3年間・好走7頭はすべて前走3着以内。そのうちミトラを除く6頭は前走1~2番人気に推されていた。近年、前走G1以外の馬なら、前走2番人気以内・3着以内が狙いになる
【前走G1以外からの好走馬(過去5年)】
馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
13 ダノンバラード 3 1 金鯱賞 2 8
アドマイヤラクティ 2 3 金鯱賞 4 3
14 サクラアルディート 11 2 中山金杯 4 9
フェイムゲーム 6 3 ディセンバーS 8 6
15 クリールカイザー 4 1 ステイヤーズS 1 3
ミトラ 7 2 福島記念 6 1
エアソミュール 2 3 金鯱賞 2 3
16 ディサイファ 2 1 金鯱賞 1 2
スーパームーン 3 2 ディセンバーS 1 2
17 ゼーヴィント 1 2 福島記念 1 2
ミライヘノツバサ 3 3 迎春S 2 1

チェック5勝ち切れない「単走」、栗東坂路追いは苦戦

 パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で過去10年の出走馬の追い切りを分析すると、優勝馬10頭中9頭は併せ馬で追い切られた馬だった(先着6頭、同入3頭)。単走で優勝したのは16年のディサイファのみで、好走しても2~3着止まりが多い。中でも、13年7着のルルーシュなど、1番人気に推された4頭はすべて馬券圏外敗退を喫していた。
 また、追い切りコース別ではコース追いが優勢で、栗東坂路は【1.1.2.29】で連対率6.1%と苦戦。3番人気以内に推された馬も10頭いたが【1.0.2.7】に終わっており、栗東坂路追い切り馬の過信は禁物だ。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切り併せ、コース別成績(過去10年)】
追い切り 成績 勝率 連対率 複勝率
先着 6-0-2-19 22.2% 22.2% 29.6%
同入 3-4-2-30 7.7% 17.9% 23.1%
遅れ 0-2-0-13 0.0% 13.3% 13.3%
単走 1-4-6-49 1.7% 8.3% 18.3%
美浦南坂 1-3-1-15 5.0% 20.0% 25.0%
栗東坂路 1-1-2-29 3.0% 6.1% 12.1%
坂路計 2-4-3-44 3.8% 11.3% 17.0%
美浦南W 3-3-4-28 7.9% 15.8% 26.3%
美浦南P 1-2-1-17 4.8% 14.3% 19.0%
美浦北C 2-0-1-2 40.0% 40.0% 60.0%
栗東CW 2-1-0-10 15.4% 23.1% 23.1%
栗東P 0-0-1-3 0.0% 0.0% 25.0%
コース計 8-6-7-67 9.1% 15.9% 23.9%

第35回 東海ステークス(G2)

写真:競馬ブック

1月21日(日)中京競馬場 ダ1800m

 今年で35回目を迎えるダートの重賞レース、東海S。ウインターステークスが前身で、レース名や開催条件は何度か変更され、主に5月に中京競馬場のダート2300mで行われていた。13年から1月に移行され、中京競馬場のダート1800mとして開催されている。13年のグレープブランデーや15年のコパノリッキーは、このレースに続きフェブラリーSも勝利しており、フェブラリーSを占ううえで重要な意味を持っている。昨年はグレンツェントが勝利した。今年はどんなレースになるだろうか。13~17年のデータと、12年以前は1月に行われていた平安S(京都競馬場ダ1800m)をあわせたデータからレースの傾向をひも解いていく。

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チェック1近年は人気薄の台頭が目立つ

 1番人気は【3.4.2.1】で複勝率が90%と安定感抜群。また、東海Sが1月に移行した過去5年【3.0.2.0】はいずれも馬券に絡んでいる。2番人気【1.1.0.8】は低調。2桁人気【1.1.1.59】も今ひとつだが、過去5年で8番人気以下が5頭も馬券に絡んでおり、今年も人気薄の大駆けに警戒したい。
【人気別成績(過去5年+08~12年の平安S)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 3-4-2-1 30.0% 70.0% 90.0%
2 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
3 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
4 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
5 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0%
6 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
7 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
8 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
9 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
10~ 1-1-1-57 1.7% 3.3% 5.0%

チェック25歳の人気馬は信頼できる

 年齢別では、5歳【5.4.4.22】が圧倒的に好成績を残している。6歳【1.1.3.39】は複勝率11.4%と今ひとつの成績で、4歳【1.1.3.20】は複勝率20%と平均的だ。7歳以上の高齢馬【3.4.0.39】が連対率15.2%と健闘している
 5歳が1~5番人気【4.3.3.4】だと複勝率71.4と堅実で、6番人気以下【1.1.1.18】は複勝率14.3%と平均的な数字になる。
【年齢別成績(過去5年+08~12年の平安S)】
年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
4歳 1-1-3-20 4.0% 8.0% 20.0%
5歳 5-4-4-22 14.3% 25.7% 37.1%
6歳 1-1-3-39 2.3% 4.5% 11.4%
7歳以上 3-4-0-39 6.5% 15.2% 15.2%

チェック3東京大賞典で好走した馬は堅実

 ステップレースは、東京大賞典組【3.2.0.4】、チャンピオンズC組(JCダートも含む)【2.2.2.12】、師走S【1.2.3.19】などが中心東京大賞典で3着以内だと【3.1.0.0】とパーフェクトだが、4着以下【0.1.0.4】は凡走するケースが目立つ。師走S組は7、9、10番人気で馬券に絡んでおり、人気薄で狙いたい。
【主な前走のレース別成績(過去5年+08~12年の平安S)】
前走レース名 成績 勝率 連対率 複勝率
東京大賞典 3-2-0-4 33.3% 55.6% 55.6%
チャンピオンズC(JCダートも含む) 2-2-2-12 11.1% 22.2% 33.3%
ベテルギウスS 2-0-1-13 12.5% 12.5% 18.8%
師走S 1-2-3-19 4.0% 12.0% 24.0%
みやこS 1-2-0-4 14.3% 42.9% 42.9%
名古屋大賞典 1-0-0-5 16.7% 16.7% 16.7%
1600万下 0-1-2-11 0.0% 7.3% 13.4%
トパーズS 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
フェアウェルS 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%
エルムS 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%

チェック4先行力の高い馬が有利

 脚質別の成績はどうだろうか。4コーナーを2番手【4.1.1.7】や3番手【1.1.2.6】で通過した馬が、いずれも複勝率が40%以上の好成績を残してした。一方、10番手以下【0.0.2.49】で通過した馬は連対ゼロで、来ても3着までだった。ある程度、前で競馬をしないと厳しいといえる。
【4コーナー通過順別の成績(過去5年+08~12年の平安S)】
4角位置 成績 勝率 連対率 複勝率
1番手 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
2番手 4-1-1-7 30.8% 38.5% 46.2%
3番手 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
4~6番手 3-3-2-29 8.1% 16.2% 21.6%
7~9番手 1-3-3-21 3.6% 10.5% 25.0%
10番手以下 0-0-2-49 0.0% 0.0% 3.9%

チェック5栗東坂路でラスト1ハロンが遅い馬は危険

 パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で、過去5年の追い切りコース別の成績を検証した。好成績を残しているのは美浦南W組【1.3.1.4】と栗東P組【1.1.0.3】だった。多くの馬が利用した栗東坂路組【1.1.2.23】と栗東CW組【2.0.2.21】は複勝率15%前後で今ひとつの成績だった。
 もっとも多くの馬が利用した栗東坂路の傾向は、ラスト1ハロンが12秒9以下【1.1.2.8】だと複勝率33.3%と好成績だったのに対して、13秒0以上【0.0.0.15】は全滅だった。栗東坂路でラスト1ハロンが13]秒を切っている馬をを狙おう。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース別の成績(過去5年)】
場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 1-1-2-23 3.7% 7.4% 14.8%
CW 2-0-2-21 8.0% 8.0% 16.0%
1-1-0-3 20.0% 40.0% 40.0%
美浦 南坂路 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
南W 1-3-1-4 11.1% 44.4% 55.6%
南D 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
北C 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
【栗東坂路組のラスト1ハロンのタイム別の成績(過去5年)】
タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
~12秒9 1-1-2-8 8.3% 16.7% 33.3%
13秒0~ 0-0-0-15 0.0% 0.0% 0.0%