重賞データcheck

 今週は2歳王者決定戦・朝日杯フューチュリティSが阪神競馬場芝1600mで行われる。さらにターコイズSも開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。

            Clip to Evernote

◆ コンテンツメニュー ◆

第69回 朝日杯フューチュリティS(G1)

写真:競馬ブック

12月17日(日) 阪神競馬場 芝1600m

 2歳王者決定戦・朝日杯フューチュリティS。従来は中山で行われていたレースだが、14年から阪神開催になり、さらに本年は11日後に行われるホープフルSがG1に昇格。このレースの傾向にも変化が出てきそうだが、今年も各地の重賞ウイナーが多く登録し、引き続き「2歳王者決定戦」らしいメンバー構成になっている。過去にはミホノブルボン(91年)やナリタブライアン(93年)といった名馬が、ここを制してクラシックでも大活躍。ここ10年では、12年の優勝馬・ロゴタイプが皐月賞を制したほか、07年3着のキャプテントゥーレも皐月賞のタイトルを手にした。来年へ向けて注目の一戦を制するのはどの馬か、過去の傾向を見てみよう。

過去のデータをCheck!

チェック1阪神開催になって波乱度アップ!

 過去10年の1番人気は複勝率60.0%、阪神の3回でも2連対と、その信頼性に変化はなさそうだ。また、2番人気以下は広く好走馬が分散しているが、特に阪神開催のここ3年では、連対馬6頭中3頭が6番人気以下。そして毎年、11番人気以下の馬が馬券に絡んでいる。14年は3連単13万馬券、そして昨年は22万馬券と荒れており、15年も3万馬券ながら3着には11番人気。人気薄を最低でも1頭は絡めた馬券を組み立てたい
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 過去3年
1 3-2-1-4 30.0% 50.0% 60.0% 1-1-0-1
2 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0% 1-0-0-2
3 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0% 0-0-1-2
4 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0% 0-0-0-3
5 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0% 0-0-0-3
6 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0% 1-0-0-2
7 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0% 0-1-0-2
8 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-0-3
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-3
10 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0% 0-0-0-3
11~ 0-1-2-61 0.0% 1.6% 4.7% 0-1-2-19
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
07 08 09 10 11 12 13 14 15 16
コース 中山 阪神
1着人気 3 2 1 5 1 7 4 1 2 6
2着人気 10 5 2 4 4 1 6 14 1 7
3着人気 4 1 5 2 8 3 5 3 11 12
単勝 620円 540円 230円 1,460円 310円 3,450円 870円 460円 590円 1,420円
馬連 8,290円 1,960円 590円 4,990円 1,520円 1,560円 7,710円 14,050円 520円 5,980円
馬単 13,340円 3,680円 980円 11,750円 2,180円 7,770円 13,000円 20,260円 1,340円 11,430円
3連複 23,810円 2,580円 1,820円 8,830円 8,540円 4,530円 27,430円 20,560円 8,160円 42,820円
3連単 139,620円 17,230円 6,720円 67,910円 30,630円 54,880円 162,960円 133,570円 38,560円 221,200円

チェック2デイリー杯2歳S組が毎年好走

 その阪神開催3回の結果を見ると、まず前走はデイリー杯2歳S組が毎年1頭ずつ好走。ほかに京王杯2歳Sとベゴニア賞が2頭となり、京王杯2歳S以外は1600m以上のレースであることが条件だ。また、前々で運んで好走したのは、昨年3着のボンセルヴィーソ1頭だけで差し優勢。そして好走9頭の馬体重は460キロ台から、最高でも昨年の優勝馬・サトノアレスの500キロまで。小型馬はもちろん、500キロ超の大型馬も苦戦している。なお、前走着順は全馬4着以内だ
【阪神開催3回の結果】
馬名 人気 着順 着差 通過順 位置 上がり 馬体重 前走
14 1 2 ダノンプラチナ 1 1 1.35.9 14-14-12 大外 35.4 472 ベゴニア賞1着
3 6 アルマワイオリ 14 2 3/4 9-14-12 最内 35.5 470 デイリー杯2歳S4着
7 14 クラリティスカイ 3 3 3/4 9-7-6 35.9 484 いちょうS1着
前後半:34秒9-36秒1 単勝:460円 馬連:14050円 馬単:20260円 3連複:20560円 3連単:133570円
15 8 15 リオンディーズ 2 1 1.34.4 14-15-15 大外 33.3 496 新馬1着
6 11 エアスピネル 1 2 3/4 8-8-6 34.0 484 デイリー杯2歳S1着
7 13 シャドウアプローチ 11 3 4 9-10-6 34.7 494 京王杯2歳S3着
前後半:34秒7-34秒4 単勝:590円 馬連:520円 馬単:1340円 3連複:8160円 3連単:38560円
16 8 17 サトノアレス 6 1 1.35.4 13-13-12 大外 34.1 500 ベゴニア賞1着
5 10 モンドキャンノ 7 2 1/2 15-14-14 34.0 472 京王杯2歳S1着
2 4 ボンセルヴィーソ 12 3 2 1-1-1 最内 35.2 462 デイリー杯2歳S2着
前後半:35秒6-34秒8 単勝:1420円 馬連:5980円 馬単:11430円 3連複:42820円 3連単:221200円

チェック3前走4着以内なら穴候補に、優勝馬は前走1着

 前項の最後に触れたように、阪神開催3回の好走9頭はすべて前走4着以内だった。過去10年を見ても、やはりこの「4着以内」が好走条件になり、11年2着のマイネルロブスト(東京スポーツ杯9着)以外の29頭がこれを満たしていた。もっとも、2歳重賞は前走1着馬の出走が多く、敗れていた馬は人気を落としがち。ここ3年の2桁人気の好走馬3頭も、前走で2~4着に敗退した馬だった。
 また、優勝馬にかぎれば10頭中9頭は前走1着。10年前のゴスホークケンだけが、東京スポーツ杯2歳S4着から巻き返している。今年はその東京スポーツ杯2歳S組が不在のため、好走するには前走4着以内、優勝には前走1着が絶対条件だ
【前走着順別成績(過去10年)】
前走 成績 勝率 連対率 複勝率
1着 9-5-7-63 10.7% 16.7% 25.0%
2着 0-2-2-22 0.0% 7.7% 15.4%
3着 0-1-1-5 0.0% 14.3% 28.6%
4着 1-1-0-9 9.1% 18.2% 18.2%
5着 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
6着~ 0-1-0-29 0.0% 3.3% 3.3%

チェック4併せ馬で馬ナリ先着馬が安定

 パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で過去9年の出走馬の追い切りを分析すると、併せ馬で先着した馬が好走27頭中18頭と3分の2。阪神開催の3年でも【2.2.2.9】と、やはり好走馬の3分の2を占めている。特に馬ナリで先着した馬は、阪神3回で複勝率66.7%を記録しており、14年の優勝馬・ダノンプラチナと、昨年のサトノアレス、そして15年も2着のエアスピネルが「馬ナリ・先着」だった。今年も該当馬がいれば注目したい。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切り内容別成績(過去9年)】
併せ 脚色 成績 勝率 連対率 複勝率 阪神
先着 6-6-6-38 10.7% 21.4% 32.1% 2-2-2-9
馬ナリ 2-4-2-8 12.5% 37.5% 50.0% 2-1-1-2
強目 3-1-2-10 18.8% 25.0% 37.5% 0-1-0-2
一杯 1-1-2-20 4.2% 8.3% 16.7% 0-0-1-5
同入 1-0-0-17 5.6% 5.6% 5.6% 0-0-0-9
遅れ 0-2-1-18 0.0% 9.5% 14.3% 0-1-1-6
単走 2-1-2-45 3.9% 5.9% 9.8% 1-0-0-19

第3回 ターコイズS(G3)

写真:競馬ブック

12月16日(土)中山競馬場 芝1600m

 これまで中山競馬場の芝1600mを舞台に、牝馬限定のオープン特別として行われてきたターコイズS15年から重賞に格上げされた。記念すべき第1回は、11番人気のシングウィズジョイが勝利し、2着に16番人気のダンスアミーガ、3着は15番人気のオツウが続き、3連単の配当は295万4680円と大波乱の決着となった。ところが昨年は1番人気のマジックタイムが勝利し、3連単は1万7140円と一変して本命サイドの決着になった。今年はどうだろうか? 重賞になった2年分のデータに、オープン特別時代のデータもあわせて、レースの傾向を検証する

過去のデータをCheck!

チェック1大荒れ、もしくはガチガチ

 平均配当は馬連が1万5010円、3連単は52万7834円と荒れている。馬連は万馬券が5回、2000円以下が4回で、大荒れか堅く決まるか極端な結果になることが多い。前述したように、重賞に格上げされた2年は大荒れ→カチガチの結果になっている。1番人気【2.1.1.6】は複勝率40%と今ひとつ。3番人気【2.2.1.5】や6番人気【2.1.2.5】が複勝率50%と活躍が目立っている。今年も大波乱の警戒が必要だが、本命サイドであっさりの可能性もありそうだ。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0%
2 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
3 2-2-1-5 20.0% 40.0% 50.0%
4 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
5 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
6 2-1-2-5 20.0% 30.0% 50.0%
7 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
8 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
9 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
10~ 2-3-2-50 3.5% 8.8% 12.3%

チェック23、4歳が中心で6歳以上は苦戦

 年齢別の成績は、3歳【2.7.4.39】と4歳【4.3.2.26】が複勝率25%台でほぼ互角。5歳【4.0.3.37】は複勝率が15%台で、6歳以上はほとんど馬券に絡んでいない。3、4歳が中心で、年齢が上がると苦戦する傾向にある。
【年齢別の成績(過去10年)】
年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
3歳 2-7-4-39 3.8% 17.3% 25.0%
4歳 4-3-2-26 11.4% 20.0% 25.7%
5歳 4-0-3-37 9.1% 9.1% 15.9%
6歳 0-0-1-12 0.0% 0.0% 7.7%
7歳以上 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%

チェック3前走大敗からの巻き返しに注意!

 前走のレース別成績では、1600万下のユートピアS組【3.2.1.22】、G1のエリザベス女王杯組【2.0.1.4】と秋華賞組【1.5.1.11】が中心。前走のクラス別でも1600万下組【5.3.2.42】とG1組【5.5.2.19】が好成績を残しており、この2つのカテゴリで連対馬20頭中18頭を占めている。G2組【0.0.2.6】、G3組【0.0.1.17】、オープン特別組【0.1.2.22】は成績がよくない。
 前走の着順別の成績では、凡走馬の巻き返しが目立っている。馬券に絡んだ数は前走1~5着が8頭、前走6~9着が8頭、前走10着以下が14頭で、むしろ大敗している馬が狙い目だ。ちなみに前走10着以下で馬券に絡んだ14頭の内訳は、G1が6頭、G3が1頭、オープン特別が3頭、1600万下が4頭。オープン特別や1600万下で大敗していても巻き返す可能性は十分ある。
【主な前走のレース別成績(過去10年)】
前走レース名 成績 勝率 連対率 複勝率
ユートピアS(1600万下) 3-2-1-22 10.7% 17.9% 21.4%
エリザベス女王杯 2-0-1-4 28.6% 28.6% 42.9%
秋華賞 1-5-1-11 5.6% 33.3% 38.9%
奥多摩S(1600万下) 1-0-1-3 20.0% 20.0% 40.0%
桜花賞 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
マイルCS 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
ドンカスターS(1600万下) 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
キャピタルS 0-1-1-1 0.0% 33.3% 66.7%
清水S(1600万下) 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
JBC・LクG1 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
府中牝馬S 0-0-2-6 0.0% 0.0% 25.0%
1000万下 0-0-1-3 0.0% 0.0% 25.0%
京洛S 0-0-1-2 0.0% 0.0% 33.3%
富士S 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
【前走の着順別成績(過去10年)】
前走の着順 成績 勝率 連対率 複勝率
1着 0-0-2-17 0.0% 0.0% 10.5%
2着 1-2-0-3 16.7% 50.0% 50.0%
3着 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
4着 1-1-0-1 33.3% 66.7% 66.7%
5着 1-0-0-5 16.7% 16.7% 16.7%
6~9着 4-1-3-31 10.3% 12.8% 20.5%
10着~ 3-6-5-50 4.7% 14.1% 21.9%

チェック4社台ファーム生産の人気薄を警戒!

 生産者別の成績では、社台ファーム【2.6.5.23】が好調で、ほぼ毎年馬券に絡んでおり、1~3着馬30頭中13頭を占めている。15年の11番人気1着シングウィズジョイをはじめ、二桁人気が4頭も馬券に絡んでおり、人気薄でも注意したい。一方、ノーザンファーム【1.1.1.16】はあまり成績がよくない。
【主な生産者別の成績(過去10年)】
生産者 成績 勝率 連対率 複勝率
社台ファーム 2-6-5-23 5.6% 22.2% 36.1%
ノーザンファーム 1-1-1-16 5.3% 10.5% 15.8%
ビッグレッドファーム 1-1-0-6 12.5% 25.0% 25.0%
タイヘイ牧場 1-0-1-1 33.3% 33.3% 66.7%
下河辺牧場 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
ヤナガワ牧場 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
中村和夫 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
パカパカファーム 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
キヨタケ牧場 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
メイプルファーム 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
清水牧場 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
ダーレー・ジャパン・ファーム 0-0-1-2 0.0% 0.0% 33.3%
矢野牧場 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
北星村田牧場 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%

チェック5栗東坂路で3ハロン39秒7以下

 PC用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」を使って、過去9回のデータからターコイズSの調教パターンの傾向を探った。コース別の成績は美浦南坂路組【3.1.5.15】が複勝率37.5%で好走馬と好走確率が高かった。ただし、重賞になったここ2年の1~3着馬は栗東坂路組3頭、美浦南W組2頭、栗東芝コース組1頭だった。
 そこで、今年も中心になりそうな栗東坂路組の傾向を探ると、ラスト3ハロンのタイムが39秒7以下【2.3.1.10】だと複勝率41.2%と好成績を残しており、39秒8以上かかると【0.0.0.12】全滅だった。栗東坂路で3ハロン39秒7以下を狙おう。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース別の成績(過去9年)】
場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 2-4-1-22 6.9% 20.7% 24.1%
CW 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
旧DW 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
0-0-1-3 0.0% 0.0% 25.0%
美浦 南坂路 3-1-5-15 12.5% 16.7% 37.5%
南W 2-4-1-35 4.8% 14.3% 16.7%
南P 1-0-1-11 7.7% 7.7% 15.4%
南D 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
北C 1-0-0-3 25.0% 25.0% 25.0%
【栗東坂路組のラスト3Fのタイム別成績(過去9年)】
タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
~39秒7 2-4-1-22 11.8% 35.3% 41.2%
40秒0~ 0-0-0-12 0.0% 0.0% 0.0%