重賞データcheck

 今週は下半期のマイル王決定戦・マイルCSが京都競馬場芝1600mで行われる。さらに、2歳馬による東京スポーツ杯2歳Sも開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。

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第34回 マイルチャンピオンシップ(G1)

写真:競馬ブック

11月19日(日) 京都競馬場 芝1600m

 秋のマイル王決定戦・マイルCS。84年の番組改編でマイラーのための大レースとして創設され、第1、2回はニホンピロウイナーが連覇。以来、多くの名マイラーが勝ち馬に名を連ねており、ほかにダイタクヘリオス、タイキシャトル、デュランダル、そしてダイワメジャーがこのレース連覇を飾っている。近年では、一昨年のモーリスが春秋マイルG1連覇。そして昨年のミッキーアイルは、14年のNHKマイルC以来となるG1・2勝目を挙げた。今年はどの馬がマイル王の座に就くのか。過去の傾向を見てみよう。

過去のデータをCheck!

チェック1近年は2~3番人気優勢に

 過去10年、1番人気は【2.3.2.3】と安定した成績だが、ここ4年は【0.0.2.2】で連対なしに終わっている。しかしその分、2~3番人気が計【2.4.0.2】と、いずれにしても上位人気は安定している。ただ、1番人気の勝利は2回だけ、それも07、09年と8年以上前のため、このところ極端に安い配当は出ていない。その1番人気の優勝2回、ダイワメジャー、カンパニーはともに前走天皇賞(秋)組。今年も天皇賞組の1番人気はなさそうな様相で、近年同様の傾向が続く可能性は十分にある。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 過去4年
1 2-3-2-3 20.0% 50.0% 70.0% 0-0-2-2
2 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0% 1-2-0-1
3 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0% 1-2-0-1
4 3-1-1-5 30.0% 40.0% 50.0% 1-0-0-3
5 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0% 0-0-0-4
6 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-0-4
7 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-1-3
8 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0% 1-0-0-3
9 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-1-3
10 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-0-4
11~ 1-2-0-76 1.3% 3.8% 3.8% 0-0-0-31
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
07 08 09 10 11 12 13 14 15 16
1着人気 1 4 1 13 5 4 2 8 4 3
2着人気 4 1 14 1 11 1 3 3 2 2
3着人気 5 10 2 6 4 5 1 9 1 7
単勝 380円 1,060円 230円 5,240円 980円 1,050円 470円 1,810円 570円 590円
馬連 1,870円 990円 6,690円 14,240円 12,800円 2,520円 1,930円 3,890円 1,780円 1,590円
馬単 3,120円 2,730円 9,640円 40,970円 24,580円 5,560円 3,250円 11,460円 3,400円 3,390円
3連複 5,000円 11,700円 20,730円 53,970円 38,920円 9,230円 2,090円 25,760円 2,000円 8,360円
3連単 24,050円 53,980円 106,680円 473,970円 279,410円 58,050円 12,450円 193,290円 12,000円 40,290円

チェック24~5歳中心、3歳馬・牝馬は苦戦

 牡・セン馬の年齢別では、4歳馬が連対率27.6%の好成績で、5歳も複勝率は24.5%と上々。特に5歳の3番人気以内は【2.3.1.1】と抜群だが、今年は該当馬不在の可能性が高そうだ。また、3歳馬は【0.0.1.19】、好走は10年のゴールスキー3着1頭と苦戦している。また、牝馬も3歳は【0.0.0.11】。牝馬全体では【1.0.3.27】で、08年のブルーメンブラット以外は好走しても3着まで
【性齢別成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率 3番人気以内
牡・セン 3 0-0-1-19 0.0% 0.0% 5.0% 0-0-0-3
4 3-5-1-20 10.3% 27.6% 31.0% 0-3-1-5
5 3-4-5-37 6.1% 14.3% 24.5% 2-3-1-1
6 2-1-0-28 6.5% 9.7% 9.7% 1-1-0-3
7~ 1-0-0-18 5.3% 5.3% 5.3% 1-0-0-2
9-10-7-122 6.1% 12.8% 17.6% 4-7-2-14
牝馬 3 0-0-0-11 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-1
4 0-0-2-5 0.0% 0.0% 28.6% 0-0-1-0
5 1-0-0-7 12.5% 12.5% 12.5% 0-0-0-1
6 0-0-1-3 0.0% 0.0% 25.0% 0-0-0-0
7~ 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-0
1-0-3-27 3.2% 3.2% 12.9% 0-0-1-2

チェック35~6枠は危険、内枠優勢

 枠番別で連対馬が出ていない枠はないが、複勝率のワースト2は5枠5.0%と、6枠10.0%。このうち、Check2で好走馬の多かった4~5歳馬だけを抜き出すと、5~6枠は計【0.0.1.24】。3着1頭も10年前の07年スズカフェニックスと、ここ9年は4~5歳馬の5~6枠からは馬券圏内すら1頭も出ていないことになる。全体としては1~4枠が複勝率20.0%、5~8枠が同14.1%と、内枠がやや優勢4~5歳馬に絞ると、1~4枠が複勝率34.1%、5~8枠が同19.2%と差は開く
【枠番別成績(過去10年)】
成績 勝率 連対率 複勝率 4、5歳馬
1 1-1-1-17 5.0% 10.0% 15.0% 1-1-1-9
2 1-1-1-17 5.0% 10.0% 15.0% 0-1-1-3
3 2-0-1-17 10.0% 10.0% 15.0% 2-0-1-8
4 2-5-0-13 10.0% 35.0% 35.0% 1-5-0-7
5 0-1-0-19 0.0% 5.0% 5.0% 0-0-0-14
6 1-0-1-18 5.0% 5.0% 10.0% 0-0-1-10
7 1-1-5-22 3.4% 6.9% 24.1% 1-1-3-3
8 2-1-1-26 6.7% 10.0% 13.3% 2-1-1-15
1~4 6-7-3-64 7.5% 16.3% 20.0% 4-7-3-27
5~8 4-3-7-85 4.0% 7.1% 14.1% 3-2-5-42

チェック41~3着馬はそれぞれ別のレースから

 好走馬の主な前走は、天皇賞(秋)【3.0.1.14】複勝率22.2%、富士S【2.3.1.43】同12.2%、そしてスワンS【1.5.1.35】同16.7%の3レース。表にあるように、これら3レースが同一年に複数の好走馬を出した年はない。これは上記3レース以外にも共通する傾向で、この10年の3連複、3連単では1~3着馬をそれぞれ別のレースから選ばないと、すべてハズレていたことになる。
 天皇賞(秋)組なら、4頭中3頭が今回1番人気馬で、残る1頭・サダムパテックも、同年の安田記念や前年の皐月賞1番人気馬。G1で1番人気に推されるくらいの評価を得ていることが絶対条件だ。富士S組は全馬が同レース5番人気以内、そして6頭中4頭は連対馬。スワンS組なら、同レース4番人気以内が7頭中6頭。そして7頭中5頭は、同レース馬券圏内かつ今回4番人気以内だった。
【前走天皇賞(秋)、富士S、スワンSからの好走馬(過去10年)】
馬名 年齢 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
07 ダイワメジャー 6 1 1 天皇賞(秋) 3 9
09 カンパニー 8 1 1 5 1
12 サダムパテック 4 4 1 10 8
15 イスラボニータ 4 1 3 6 3
09 マイネルファルケ 4 14 2 富士S 5 9
10 ダノンヨーヨー 4 1 2 2 1
11 エイシンアポロン 4 5 1 1 1
13 ダノンシャーク 5 1 3 1 1
14 ダノンシャーク 6 8 1 1 7
16 イスラボニータ 5 2 2 4 2
07 スーパーホーネット 4 4 2 スワンS 3 1
08 ファイングレイン 5 10 3 7 5
10 エーシンフォワード 5 13 1 1 8
12 グランプリボス 4 1 2 3 1
13 ダイワマッジョーレ 4 3 2 4 2
14 フィエロ 5 3 2 2 3
15 フィエロ 6 2 2 1 2

チェック5優勝馬は「坂路」「一杯」

 パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で過去9年の出走馬の追い切りを分析すると、坂路コースで「一杯」(叩一杯等も含む、以下同)に追われた馬が優勝馬9頭中8頭。2~3着は3回ずつだが、それでも連対率、複勝率まで群を抜いており、まず「坂路」+「一杯」の馬を重視したい。
 その他で勝ち馬を出したのは、美浦南Wコースで「馬ナリ」だった15年のモーリス(当時4連勝中)。ただ、同じ「馬ナリ」でも坂路組は【0.0.0.17】。14年には1番人気のミッキーアイルが13着大敗を喫している。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切り内容別成績(過去9年)】
脚色 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
一杯 坂路 8-3-3-35 16.3% 22.4% 28.6%
コース 0-2-2-26 0.0% 6.7% 13.3%
強目 坂路 0-2-0-15 0.0% 11.8% 11.8%
コース 0-1-0-13 0.0% 7.1% 7.1%
馬ナリ 坂路 0-0-0-17 0.0% 0.0% 0.0%
コース 1-1-2-24 3.6% 7.1% 14.3%

第22回 東京スポーツ杯2歳ステークス(G3)

写真:競馬ブック

11月18日(土)東京競馬場 芝1800m

 この時期の2歳馬にとっては比較的長い距離の芝1800mで行われる重賞レース、東京スポーツ杯2歳S翌年のクラシックを見据えた素質馬や古馬になっても活躍する馬が数多く出走する傾向にある。過去10年の勝ち馬では、09年のローズキングダムが次走の朝日杯フューチュリティSも優勝して2歳チャンピオンに輝いている。また、このレースの勝ち馬はその後ビッグレースを獲ることが多く、08年のナカヤマフェスタと14年のサトノクラウンは宝塚記念、10年のサダムパテックはマイルCS、11年のディープブリランテはダービー、そして13年のイスラボニータは皐月賞を制している。今年はどの馬が勝利するだろうか。過去10年のデータなどから傾向を占う。

過去のデータをCheck!

チェック1堅く決まることが多いが、3着は人気薄の可能性が高い

 平均配当は馬連が2547円と堅いが、3連単は9万9567円と平均的。1番人気は【4.2.1.3】と強く、1~4番人気が連対馬20頭中17頭を占めている3着馬は人気薄が多く、10頭中8頭が5番人気以下だ。二桁人気は51頭中2頭しか馬券に絡んでおらず、大穴の期待は薄い。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 4-2-1-3 40.0% 60.0% 70.0%
2 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0%
3 0-4-0-6 0.0% 40.0% 40.0%
4 2-2-1-5 20.0% 40.0% 50.0%
5 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
6 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
7 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
8 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
9 2-0-2-6 20.0% 20.0% 40.0%
10~ 0-1-1-49 0.0% 2.0% 3.9%

チェック2前走、前で競馬をした馬は苦戦

 このレースで活躍するのは、どんな脚質だろうか。前走3コーナー通過順別の成績では、逃げ馬は14頭いたが、2着に1頭のみで残りは着外に敗れている。2番手【0.1.1.12】と3番手【2.0.0.15】の成績もよくない。4~6番手【5.5.6.26】から競馬をした馬が複勝率38.1%と好走する傾向にあり、7~9番手【3.1.3.28】も同20.0%とまずまずあまり前で競馬をしない馬が好成績を残しているといえる。
【前走の3コーナー通過別成績(過去10年)】
前走3角 成績 勝率 連対率 複勝率
1番手 0-1-0-13 0.0% 7.1% 7.1%
2番手 0-1-1-12 0.0% 7.1% 14.3%
3番手 2-0-0-15 11.8% 11.8% 11.8%
4~6番手 5-5-6-26 11.9% 23.8% 38.1%
7~9番手 3-1-3-28 8.6% 11.4% 20.0%
10番手以下 0-2-0-17 0.0% 10.5% 10.5%

チェック3キャリアが浅い馬が好調

 前走のクラス別成績は、新馬組が最多の5勝をマークしており、複勝率も25.8%と高い。オープン特別組【2.4.3.29】は複勝率23.7%でまずまずだが、重賞組は【2.1.0.17】同15%と今ひとつの結果に終わっている。重賞で1~3着と好走していても【2.1.0.11】と結果を残せていない。
 キャリア別の成績は、連対馬20頭すべてがキャリア1~3戦。キャリア4、5戦は3着に1頭ずついるだけで、6戦以上は好走馬ゼロ。キャリアは浅ければ浅いほうが好走している
【前走のクラス別成績(過去10年)】
前走クラス 成績 勝率 連対率 複勝率
新馬 5-0-3-23 16.1% 16.1% 25.8%
未勝利 1-3-4-27 2.9% 11.4% 22.9%
500万下 0-1-0-13 0.0% 7.1% 7.1%
オープン特別 2-4-3-29 5.3% 15.8% 23.7%
G3 2-1-0-14 11.8% 17.6% 17.6%
G2 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
地方 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
【キャリア別の成績(過去10年)】
キャリア 成績 勝率 連対率 複勝率
1戦 5-0-3-23 16.1% 16.1% 25.8%
2戦 3-10-3-30 6.5% 28.3% 34.8%
3戦 2-0-2-34 5.3% 5.3% 10.5%
4戦 0-0-1-15 0.0% 0.0% 6.3%
5戦 0-0-1-3 0.0% 0.0% 25.0%
6戦 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
7戦 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
8戦 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
9戦 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%

チェック4前走負けていると厳しい

 前走の着順別成績では、前走1着馬が圧倒的に強く、1~3着馬30頭中25頭を占める。前走で負けて東京スポーツ杯2歳で馬券に絡んだ馬は5頭いる。その内訳はいちょうSが3頭で、新潟2歳Sと萩Sが1頭ずつで、前走着順は2~4着だった。
【前走の着順別成績(過去10年)】
前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
1着 9-8-8-63 10.2% 19.3% 28.4%
2着 1-1-1-14 5.9% 11.8% 17.6%
3着 0-0-1-7 0.0% 0.0% 12.5%
4着 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
5着 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%
6~9着 0-0-0-12 0.0% 0.0% 0.0%
10着~ 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%

チェック5美南Wでラスト3ハロン39秒2以上

 PC用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」を使って、過去9年の東京スポーツ杯2歳Sの調教パターンの傾向を探った。美南W組【2.3.4.25】が複勝率が26.5%と好走確率が高く、好走馬も一番多かった。成績が良くなかったのは栗東CW組【0.2.0.14】だった。
 美南W組の特徴は、ラスト3ハロンのタイムが39秒1以下【0.1.0.12】だと不振で、39秒2以上【2.2.4.13】は複勝率38.1%と好走確率が高かった。美南Wでラスト3ハロンの遅い馬を狙おう。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース別の成績(過去9年)】
場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 3-1-1-21 11.5% 15.4% 19.2%
CW 0-2-0-15 0.0% 11.8% 11.8%
1-0-0-5 16.7% 16.7% 16.7%
旧DW 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
美浦 南坂路 1-0-3-15 5.3% 5.3% 21.1%
南W 2-3-4-25 5.9% 14.7% 26.5%
南P 2-2-0-14 11.4% 22.2% 22.2%
南D 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
南芝 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
【美南W組のラスト3Fタイム別成績(過去9年)】
タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
~39秒1 0-1-0-12 0.0% 7.7% 7.7%
39秒2~ 2-2-4-13 9.5% 19.0% 38.1%