重賞データcheck

 今週は古馬の中距離チャンピオン決定戦・天皇賞(秋)が東京競馬場で行われる。さらに、スワンS、アルテミスSも開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。

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第156回 天皇賞・秋(G1)

写真:競馬ブック

10月29日(日) 東京競馬場 芝2000m

 秋の古馬頂上決戦の第1戦・天皇賞(秋)。ここからジャパンC、そして有馬記念へと続く、俗に言う「秋の古馬三冠」第一関門となる。これまで00年のテイエムオペラオー、04年のゼンノロブロイの2頭が、この3連戦3連勝を達成。ほかにも、08年のウオッカや10年のブエナビスタ、そして13年のジャスタウェイなど、近年だけを見ても数多くの名馬が優勝馬に名を連ねている。昨年はマイル王・モーリスがこの距離でもG1制覇を果たし、続く香港C圧勝に繋げた。今年も多くの実力馬が登録してきたが、どの馬が栄光の盾を手にするのか、過去の傾向を見てみよう。

過去のデータをCheck!

チェック11番人気は安定も、波乱傾向に移行中?

 過去10年、1番人気は【5.2.2.1】で、着外1頭も11年のブエナビスタ4着と崩れていない。また、5番人気が馬券に絡めばすべて1着という勝負強さを見せている。以前は、レッツゴーターキン(92年11番人気)やヘヴンリーロマンス(05年14番人気)が優勝するなど荒れる印象もあったが、過去10年で8番人気以下の好走は、一昨年2着のステファノス(10番人気)1頭だ。ただ、その15年が1→10→6番人気、そして昨年は1→7→6番人気と、ここ2年の2~3着はやや荒れ気味。この流れから、以前のような波乱のレースに戻る可能性もあることには注意したい。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 5-2-2-1 50.0% 70.0% 90.0%
2 0-3-2-5 0.0% 30.0% 50.0%
3 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
4 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
5 4-0-0-6 40.0% 40.0% 40.0%
6 0-0-4-6 0.0% 0.0% 40.0%
7 1-3-0-6 10.0% 40.0% 40.0%
8 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
11~ 0-0-0-73 0.0% 0.0% 0.0%
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
07 08 09 10 11 12 13 14 15 16
1着人気 1 1 5 1 7 5 5 5 1 1
2着人気 7 2 7 4 2 1 1 2 10 7
3着人気 6 3 1 2 6 2 3 1 6 6
単勝 290円 270円 1,150円 220円 3,330円 1,660円 1,550円 1,100円 340円 360円
馬連 4,970円 550円 16,490円 1,030円 7,020円 3,250円 1,190円 3,140円 7,340円 2,420円
馬単 6,730円 1,050円 29,270円 1,660円 23,560円 8,980円 4,510円 6,780円 10,390円 3,700円
3連複 36,730円 710円 9,970円 1,680円 22,790円 3,990円 1,400円 2,850円 24,850円 7,430円
3連単 183,380円 3,250円 102,110円 7,480円 214,010円 39,520円 14,310円 23,290円 109,310円 32,400円

チェック23歳馬も軽視禁物、牝馬なら歴史に名を残す名牝を

 牡・セン馬の年齢別では、最多の5勝を挙げるのが5歳馬で、特に5番人気以内なら複勝率54.5%の好成績。また、3歳馬は勝ち鞍不在ながらも、5番人気以内複勝率57.1%の好成績を残している。対して、4歳や6歳の人気馬は当てにならない傾向で、特に6歳以上は09年のカンパニー(8歳・5番人気1着)以外はすべて連対を外している。
 一方、牝馬の3歳は10年のオウケンサクラ1頭しか出走していないが、17番人気で4着と大健闘。牡・セン馬同様、ここに駒を進めるくらいの馬ならチャンスは十分にあると考えたい。また、牝馬で馬券に絡んだ馬はウオッカ(牝馬で64年ぶりダービー制覇等)、ダイワスカーレット(同37年ぶり有馬記念制覇等)、ブエナビスタ(4年連続G1制覇等)、そしてジェンティルドンナ(牝馬三冠等)と、歴史に名を残す名牝ばかりだ。
【性齢別成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率 1~5番人気 同複勝率
牡・セン 3 0-2-2-8 0.0% 16.7% 33.3% 0-2-2-3 57.1%
4 2-4-2-27 5.7% 17.1% 22.9% 2-1-0-10 23.1%
5 5-1-3-34 11.6% 14.0% 20.9% 4-0-2-5 54.5%
6 0-0-2-28 0.0% 0.0% 6.7% 0-0-1-7 12.5%
7~ 1-0-0-40 2.4% 2.4% 2.4% 1-0-0-1 50.0%
8-7-9-137 5.0% 9.3% 14.9% 7-3-5-26 36.6%
牝馬 3 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-0
4 2-2-0-3 28.6% 57.1% 57.1% 2-2-0-2 66.7%
5 0-1-1-1 0.0% 33.3% 66.7% 0-1-1-1 66.7%
6 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-0
2-3-1-6 16.7% 41.7% 50.0% 2-3-1-3 66.7%

チェック3前走G1ならG1優勝実績馬を

 前走クラス別では、前走国内G1組が【2.4.2.23】複勝率25.8%と安定し、好走が多いのはG2組【8.6.7.101】同17.2%。G3以下からの好走は07年3着のカンパニー(前走関屋記念1着)のみ、そして海外・地方組は馬券圏外だ。
 このうち、前走で国内G1に出走していた好走馬は表の8頭で、前年の天皇賞(秋)2着の実績があったペルーサを除く7頭は、G1優勝実績馬だった。また、8頭すべてが4~5歳馬だ
【前走G1からの好走馬(過去10年)】
馬名 年齢 人気 着順 前走 前走人気 前走着順 G1実績
07 メイショウサムソン 4 1 1 宝塚記念 2 2 ダービー
09 スクリーンヒーロー 5 7 2 宝塚記念 6 5 ジャパンC
10 ブエナビスタ 4 1 1 宝塚記念 1 2 オークス
11 ペルーサ 4 6 3 天皇賞春 4 8 前年2着
12 ルーラーシップ 5 2 3 宝塚記念 2 2 QE2世C
13 ジェンティルドンナ 4 1 2 宝塚記念 1 3 ジャパンC
14 ジェンティルドンナ 5 2 2 宝塚記念 3 9 ジャパンC
16 リアルスティール 4 7 2 安田記念 2 11 ドバイターフ

チェック4毎日王冠組の巻き返しには注意

 前走G2以下からの好走馬は、過去5年では表の11頭で、5年にかぎると全馬G2になる。このうち、毎日王冠組はここ2年のステファノスなど、馬券圏外からの巻き返しにも要注意。その他のG2なら連対していることが好走条件だ。また、G1連対実績を持たなかった3頭は、3戦以上連続して馬券圏内に好走中だった。G1実績不足なら、近走で凡走がない安定感を示していることが必要だ
【前走G1以外からの好走馬(過去5年)】
馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順 G1実績
12 エイシンフラッシュ 5 5 1 毎日王冠 2 9 ダービー
フェノーメノ 3 1 2 セントライト記念 1 1 ダービー2着
13 ジャスタウェイ 4 5 1 毎日王冠 6 2
エイシンフラッシュ 6 3 3 毎日王冠 4 1 天皇賞(秋)
14 スピルバーグ 5 5 1 毎日王冠 5 3
イスラボニータ 3 1 3 セントライト記念 1 1 皐月賞
15 ラブリーデイ 5 1 1 京都大賞典 1 1 宝塚記念
ステファノス 4 10 2 毎日王冠 6 7 QE2世C2着
イスラボニータ 4 6 3 毎日王冠 7 3 皐月賞
16 モーリス 5 1 1 札幌記念 1 2 安田記念
ステファノス 5 6 3 毎日王冠 2 5 天皇賞(秋)2着

チェック5追い切りは時計に注目

 パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」過去9年の出走馬の追い切りを分析すると、3頭以上の好走馬を出しているのは、栗東のCWと坂路、そして美浦の南Wコース。この3コースで好走27頭中22頭を占めている。これらはすべて、追い切り時計で明暗がくっきり分かれた。
 まず、栗東CWならラスト1ハロン12秒0以下が狙いで、複勝率はなんと53.3%。それ以外の好走馬はトーセンジョーダン(12秒3)1頭しかいない。栗東坂路なら、全体(4ハロン)の時計が52秒9~53秒8だった馬が連対率38.5%、複勝率46.2%だ。美浦の南W組は、栗東に比べると好走確率は下がるものの、それでもラスト12秒9以下なら複勝率33.3%を記録する。
 なお、3着馬9頭はすべて、レース騎乗騎手が追い切りでも手綱を取っていた。1着馬は9頭中5頭、2頭馬は同3頭と、馬券に絡む必須条件ではないものの、3連単でフォーメーションを組む際には、取捨の参考にする手もある。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【栗東CW、栗東坂路、美浦南Wコース追い切り馬の成績(過去9年)】
コース タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東CW 1F ~12.0 3-1-4-7 20.0% 26.7% 53.3%
1F 12.1~ 1-0-0-23 4.2% 4.2% 4.2%
4-1-4-30 10.3% 12.8% 23.1%
栗東坂路 4F ~52.8 1-0-1-18 5.0% 5.0% 10.0%
4F 52.9~53.8 1-4-1-7 7.7% 38.5% 46.2%
4F 53.9~ 1-0-0-22 4.3% 4.3% 4.3%
3-4-2-47 5.4% 12.5% 16.1%
美浦南W 1F ~12.9 1-2-2-10 6.7% 20.0% 33.3%
1F 13.0~ 0-0-0-12 0.0% 0.0% 0.0%
1-2-2-22 3.7% 11.1% 18.5%

第60回 スワンステークス(G2)

写真:競馬ブック

10月28日(土)京都競馬場 芝1400m

 マイルCSの前哨戦・スワンS。距離が1400mのため、スプリンターとマイラーの双方からトップクラスが出走する傾向にあり、レースのレベルは比較的高い。過去10年の勝ち馬からは、07年のスーパーホーネットと12年のグランプリボスが続くマイルチャンピオンシップで2着に好走したが、スワンSとマイルチャンピオンシップの連勝はない。10年にはスワンSの8着馬エーシンフォワードがマイルCSで優勝している。昨年はサトノアラジンが勝利し、同馬は翌年の安田記念を制した。今後のマイル戦線を占う上でも重要なスワンSのレースの傾向を探る。

過去のデータをCheck!

チェック11、2番人気は不振!

 平均配当は馬連が8900円、3連単は23万2152円と荒れている。1番人気は【2.1.0.7】不調で、2番人気【2.0.1.7】も散々な結果に終わっている。上位人気の中では3番人気【3.2.1.4】と好成績を残しているが、それ以外は軒並み不調。一方、二桁人気は5頭が馬券に絡んでいるが、勝ち馬はゼロ。
 1番人気で馬券に絡んだのは3頭おり、共通点は前走の距離が1600mだったこと。前走1600mを使った1番人気は【2.1.0.3】なのに対して、前走1200mだと【0.0.0.4】と全滅している。また、スプリンターズS組の1番人気は3頭すべてが馬券圏外に敗れている。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0%
2 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
3 3-2-1-4 30.0% 50.0% 60.0%
4 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
5 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
6 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
7 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
8 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
9 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
10~ 0-2-3-64 0.0% 2.9% 7.2%

チェック2外枠が優勢で、2~4枠は成績がよくない

 枠番別の成績は、6~8枠が計9勝しており外枠が優勢だ。とくに6枠【4.3.0.13】は連対率が35%もあり、好走確率が高い。内枠は1枠こそ悪くないが、2~4枠【0.2.3.50】は成績が悪い。ただし、2、3枠の好走馬3頭の人気は9、10、10で、人気薄で狙うと面白い。
【枠番別の成績(過去10年)】
枠番 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 1-1-1-13 6.3% 12.5% 18.8%
2枠 0-1-0-16 0.0% 5.9% 5.9%
3枠 0-0-2-16 0.0% 0.0% 11.1%
4枠 0-1-1-18 0.0% 5.0% 10.0%
5枠 0-1-2-17 0.0% 5.0% 15.0%
6枠 4-3-0-13 20.0% 35.0% 35.0%
7枠 3-1-3-17 12.5% 16.7% 29.2%
8枠 2-2-1-19 8.3% 16.7% 20.8%

チェック3安田記念組が出てこれば要チェック

 ステップレースはポートアイランドS組【3.1.0.13】が3勝している。近年好調なのは安田記念組【2.2.2.6】で、馬券に絡んだ6頭はいずれも最近4年。今年も出走してくるなら、注意が必要だ。
 スプリンターズS組【2.1.2.29】は、スプリンターズSで1~5着【0.0.0.7】が全滅で、スプリンターズSの6着以下は【2.1.2.22】とまずまず。スプリンターズSで好走すると、スワンSで人気を背負って消える。
【主な前走のレース別成績(過去10年)】
前走レース名 成績 勝率 連対率 複勝率
ポートアイランドS 3-1-0-13 17.6% 23.5% 23.5%
安田記念 2-2-2-6 16.7% 33.3% 50.0%
スプリンターズS 2-1-2-29 5.9% 8.8% 14.7%
京成杯オータムH 1-0-1-4 16.7% 16.7% 33.3%
毎日王冠 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
米子S 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
セントウルS 0-2-0-3 0.0% 40.0% 40.0%
キーンランドC 0-1-1-2 0.0% 25.0% 50.0%
オパールS 0-1-0-7 0.0% 12.5% 12.5%
高松宮記念 0-1-0-3 0.0% 25.0% 25.0%
白山大賞典 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
セプテンバーS(1600万下) 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
白秋S(1600万下) 0-0-1-2 0.0% 0.0% 33.3%
ダービー 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
京王杯SC 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
【前走スプリンターズS組の着順別成績(過去10年)】
前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
1着 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
4着 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
5着 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
6~9着 1-1-1-10 7.7% 15.4% 23.1%
10着~ 1-0-1-12 7.1% 7.1% 14.3%

チェック4逃げ馬が中心で、追い込み馬の台頭も!

 脚質別の成績では、逃げ馬が強く、過去10年で7頭が馬券に絡んでいる。10年3着のジョーカプチーノ(10番人気)、13年1着のコパノリチャード(8番人気)など、人気薄で走るケースが多い。4コーナーを2番手で通過した馬【1.1.1.8】はまずまずだが、3番手【1.1.0.16】は成績がよくない。むしろ10番手以下【3.2.3.50】から追い込みを決めるケースが目立っているといえる。
【4コーナーの通過順別の成績(過去10年)】
4角位置 成績 勝率 連対率 複勝率
1番手 3-2-2-3 30.0% 50.0% 70.0%
2番手 1-1-1-8 9.1% 18.2% 27.3%
3番手 1-1-0-16 5.6% 11.1% 11.1%
4~6番手 1-3-1-22 3.7% 14.8% 18.5%
7~9番手 1-1-3-30 2.9% 5.7% 14.3%
10番手以下 3-2-3-50 5.2% 8.6% 13.8%

チェック5栗東坂路でラスト1ハロン12秒8以下

 過去9年の好走馬の追い切りを、PC用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で分析すると、栗東坂路組【5.5.7.65】が好走馬が圧倒的に多かったが、複勝率は20.7%と平均的だった。好走確率では、美浦南W組【2.0.1.8】が複勝率27.3%、栗東CW組【2.2.1.16】が同23.8%と、ウッド追いが高かった
 栗東坂路組の特徴は、ラスト1ハロンが12秒8以下【5.3.6.32】だと複勝率30.4%と好走確率が高かったが、12秒9以上【0.2.1.33】は複勝率8.3%と低くなり、勝ち馬もいなかった。栗東坂路でラスト1ハロンが12秒8以下の馬を狙おう。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース別の成績(過去9年)】
場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 5-5-7-65 6.1% 12.2% 20.7%
CW 2-2-1-16 9.5% 19.0% 23.8%
0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
旧DW 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
美浦 南坂路 0-1-0-8 0.0% 11.1% 11.1%
南W 2-0-1-8 18.2% 18.2% 27.3%
南P 0-1-0-4 0.0% 20.0% 20.0%
【栗東坂路組のラスト1ハロンのタイム別の成績(過去9年)】
タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
~12秒8 5-3-6-32 10.9% 17.4% 30.4%
12秒9~ 0-2-1-33 0.0% 5.6% 8.3%

第6回 アルテミスS(G3)

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10月28日(土)東京競馬場 芝1600m

 今年で6回目を迎える2歳牝馬の重賞レース。東京競馬場の芝1600mというまぎれの少ない舞台で行われることと、暮れのG1・阪神ジュベナイルフィリーズと同じ距離ということもあり、過去5回はなかなかの好メンバーが出走した。12年の2着馬アユサンと14年の2着馬レッツゴードンキは、ともに翌年の桜花賞を制している。また、15年の2着馬メジャーエンブレムは、翌年NHKマイルCを勝利した。昨年はリスグラシューが勝利し、同馬は阪神ジュベナイルフィリーズや桜花賞、秋華賞で2着に好走した。今年も今後の牝馬戦線を占う上で重要なレースになりそうだ。過去5回のデータからレースの傾向を探る。

過去のデータをCheck!

チェック11番人気は安定しているが、ヒモ荒れ

 平均配当は馬連が3446円、3連単は13万9296円、馬連は15年に万馬券が飛び出したが、それ以外の4回は堅く収まっている。1番人気【2.2.0.1】は好成績を残しており、2番人気もまずまず。とちらかが必ず連対している。3着はすべて5番人気以下なので、ヒモ荒れを警戒したい。
【人気別の成績(過去5年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 2-2-0-1 40.0% 80.0% 80.0%
2 1-1-0-3 20.0% 40.0% 40.0%
3 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
4 0-1-0-4 0.0% 20.0% 20.0%
5 0-0-2-3 0.0% 0.0% 40.0%
6 0-1-1-3 0.0% 20.0% 40.0%
7 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%
8 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
9 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
10~ 1-0-1-39 2.4% 2.4% 4.9%

チェック2サンデーサイレンス系が好成績

 種牡馬別の成績では、サンデーサイレンス系が強く、1、2着4頭、3着が2頭で、1~3着馬15頭中10頭を占めている。ただしディープインパクト産駒は未勝利で【0.2.0.5】、それほど結果を残していない。
 母父別の成績はバラバラで、サンデーサイレンス【0.0.0.7】、フジキセキ【0.0.0.4】など、サンデーサイレンス系はあまりよくない
【主な種牡馬別の成績(過去5年)】
種牡馬 成績 勝率 連対率 複勝率
ハーツクライ 2-0-0-6 25.0% 25.0% 25.0%
ダイワメジャー 1-1-0-2 25.0% 50.0% 50.0%
ステイゴールド 1-0-2-2 20.0% 20.0% 60.0%
メイショウサムソン 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
ディープインパクト 0-2-0-5 0.0% 28.6% 28.6%
ゼンノロブロイ 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
キングカメハメハ 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
タイキシャトル 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
アイルハヴアナザー 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
アルデバラン2 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%

チェック3未勝利組が強く、それ以外なら前走4着以内

 前走のレース別成績では、新馬【0.1.1.19】が不調で、未勝利【3.1.1.9】は成績がよい。オープン特別【1.1.1.14】はまずまずだが、500万下【0.1.1.21】は今ひとつだ。
 前走の着順別成績は、5着以下から巻き返した馬はいない。前走4着から馬券に絡んだ馬も1頭しかおらず、前走で3着までに来ていないと厳しい。なお、前走2~4着から馬券に絡んだ馬は5頭おり、その内訳は前走500万下とオープン特別が1頭ずつ、重賞が3頭だった。
【前走のクラス別成績(過去5年)】
前走クラス 成績 勝率 連対率 複勝率
新馬 0-1-1-19 0.0% 4.8% 9.5%
未勝利 3-1-1-9 21.4% 28.6% 35.7%
500万下 0-1-1-21 0.0% 4.3% 8.7%
オープン特別 1-1-1-11 7.1% 14.3% 21.4%
G3 0-1-1-9 0.0% 9.1% 18.2%
G2 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
地方 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
【前走の着順別成績(過去5年)】
前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
1着 4-3-3-34 9.1% 15.9% 22.7%
2着 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
3着 0-2-1-6 0.0% 22.2% 33.3%
4着 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
5着 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
6~9着 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10着~ 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%

チェック4キャリア2戦が圧倒的

 キャリア別の成績では、2戦【4.3.2.26】が馬券に絡んだ馬が多く、複勝率25.7%と好走確率も高い。キャリア4戦以上は連対ゼロで、来ても3着まで。また、Ceck3でも書いたとおり、新馬を勝ったばかりのキャリア1戦【0.1.1.19】は不調で、2着に来たのは翌年に桜花賞を制したアユサン。よほど強くないとキャリア1戦で好走するのは難しい。
【キャリア別の成績(過去5年)】
キャリア 成績 勝率 連対率 複勝率
1戦 0-1-1-19 0.0% 4.8% 9.5%
2戦 4-3-2-26 11.4% 20.0% 25.7%
3戦 1-1-0-16 5.6% 11.1% 11.1%
4戦 0-0-1-7 0.0% 0.0% 12.5%
5戦 0-0-1-2 0.0% 0.0% 33.3%
6戦 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%

チェック5栗東坂路でラスト1ハロンの速い馬

 過去5年の好走馬の追い切りを、PC用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で分析したところ、栗東坂路【2.1.3.13】、美浦南W【2.2.1.24】、美浦南坂路【0.2.1.20】の3コースが複数の好走馬を出していた。栗東CWや美浦南Pは1頭も馬券に絡んでいなかった。
 好走馬が多く、好走確率の高かった栗東坂路組の特徴は、ラスト1ハロンのタイムが12秒6以下【1.1.2.4】だと複勝率50%と好成績だった。12秒7以上【1.0.1.9】かかると複勝率18.2%と平凡な成績だった。栗東坂路でラスト1ハロンの速い馬を狙おう。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース別の成績(過去5年)】
場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 2-1-3-13 10.5% 15.8% 31.6%
CW 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
美浦 南坂路 0-2-1-20 0.0% 8.7% 13.0%
南W 2-2-1-24 6.9% 13.8% 17.2%
南P 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
南芝 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
【栗東坂路組のラスト1ハロンのタイム別成績(過去5年)】
タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
~12秒6 1-1-2-4 12.5% 25.0% 50.0%
12秒7~ 1-0-1-9 9.1% 9.1% 18.2%