重賞データcheck

 今週は3歳クラシックの最終戦・菊花賞が京都競馬場芝3000mで行われる。さらに、古馬のマイル重賞・富士Sも開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。

            Clip to Evernote

◆ コンテンツメニュー ◆

第78回 菊花賞(G1)

写真:競馬ブック

10月22日(日) 京都競馬場 芝3000m

 牡馬クラシックの最終戦・菊花賞。今年で78回目と長い歴史を誇り、これまで7頭の三冠馬が誕生した。近年では11年のオルフェーヴルが断然の1番人気に応えて三冠を達成し、翌12年のゴールドシップは後にグランプリ3勝などの大活躍。一昨年のキタサンブラックはその後、古馬の大将格としてジャパンCなどを制し、昨年のサトノダイヤモンドは有馬記念も連勝した。今年はダービー1~3着馬不在のメンバーとなったが、皐月賞馬アルアインのほか、春のG1不出走の新勢力も多く顔を揃える。ここから超一流馬への道を歩み出すのはどの馬か。過去の傾向を見てみよう。

過去のデータをCheck!

チェック11番人気は安定、近年は大波乱なし

 過去10年、1番人気は複勝率80.0%と安定した成績。2番人気以下には広く好走馬が分散している。ただ、08~10年に3年連続30万馬券以上(3連単)を記録したあとは、最高でも昨年の6万馬券。この6年で連対馬12頭中11頭は5番人気以内、3着馬を含めても8番人気以下の好走は昨年2着のレインボーライン1頭のみと、近年は比較的落ち着いた結果が出ている。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 過去6年
1 5-1-2-2 50.0% 60.0% 80.0% 4-0-1-1
2 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0% 0-2-0-4
3 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0% 1-0-2-3
4 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0% 0-1-0-5
5 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0% 1-2-0-3
6 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0% 0-0-1-5
7 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0% 0-0-2-4
8 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0% 0-0-0-6
9 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0% 0-1-0-5
10 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-6
11~ 0-1-1-78 0.0% 1.3% 2.5% 0-0-0-48
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
07 08 09 10 11 12 13 14 15 16
1着人気 4 1 8 7 1 1 1 3 5 1
2着人気 6 15 7 1 2 5 5 4 2 9
3着人気 1 9 6 13 3 7 3 7 1 6
単勝 840円 370円 1,920円 2,320円 140円 140円 160円 690円 1,340円 230円
馬連 2,930円 17,820円 9,410円 2,170円 330円 960円 950円 2,640円 3,870円 3,510円
馬単 6,300円 26,980円 20,140円 7,440円 400円 1,140円 1,170円 4,470円 9,960円 4,720円
3連複 3,630円 92,720円 46,070円 46,410円 1,050円 4,830円 3,910円 13,340円 4,640円 17,550円
3連単 27,890円 523,990円 316,950円 338,840円 2,190円 12,450円 11,750円 59,220円 38,880円 69,380円

チェック21~2枠優勢、穴馬は中~外枠から

 枠番別の成績では、1、2枠がそれぞれ3勝ずつを挙げ、連対率20%を超えるのもこの1、2枠のみ。特に12年以降の過去5年では、優勝馬5頭すべて1~2枠だった。ただ、同じく過去5年の4番人気以下の好走馬を見ると、2枠の2頭を除けばすべて5~8枠。昨年も、9番人気2着のレインボーラインは6枠11番、6番人気3着のエアスピネルは7枠13番だった。1着候補は内枠の人気馬、穴なら5枠から外の馬が狙いというのが近年の傾向だ
【枠番別成績(過去10年)】
成績 勝率 連対率 複勝率 過去5年全馬 同4番人気以下
1 3-1-1-15 15.0% 20.0% 25.0% 2-0-0-8 0-0-0-6
2 3-2-1-14 15.0% 25.0% 30.0% 3-1-0-6 1-1-0-6
3 1-0-1-18 5.0% 5.0% 10.0% 0-0-0-10 0-0-0-8
4 0-0-0-20 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-10 0-0-0-10
5 1-1-2-16 5.0% 10.0% 20.0% 0-0-2-8 0-0-1-7
6 0-3-2-15 0.0% 15.0% 25.0% 0-2-0-8 0-1-0-8
7 2-2-2-24 6.7% 13.3% 20.0% 0-1-2-12 0-1-2-10
8 0-1-1-28 0.0% 3.3% 6.7% 0-1-1-13 0-1-0-12

チェック3神戸新聞杯組は5着以内馬

 前走レース別では、神戸新聞杯組が【8.6.5.54】と他を圧倒。このうち、08年の2~3着馬以外はすべて神戸新聞杯で掲示板を確保しており、まずは5着以内が最低条件になる。
 過去5年では、表にあるように同レース4~5着馬から2頭が馬券に絡んだが、12年のユウキソルジャー、昨年のエアスピネルともに、神戸新聞杯の勝ち馬に連敗。神戸新聞杯組の中で菊花賞最先着を果たすためには、14年の優勝馬トーホウジャッカル(神戸新聞杯3着)のように、最低でも同レースで馬券に絡む必要があり、これは過去10年で見ても同様だ。また、表には近5年分を掲載したが、10年以降、7年連続でこの組は2頭ずつが好走している。
【前走神戸新聞杯からの好走馬(過去5年 )】
馬名 人気 着順 前走人気 前走着順
12 ゴールドシップ 1 1 1 1
ユウキソルジャー 7 3 9 4
13 エピファネイア 1 1 1 1
サトノノブレス 5 2 2 3
14 トーホウジャッカル 3 1 9 3
サウンズオブアース 4 2 8 2
15 リアルスティール 2 2 1 2
リアファル 1 3 3 1
16 サトノダイヤモンド 1 1 1 1
エアスピネル 6 3 2 5

チェック4神戸新聞杯組以外は、3着以内が絶対条件

 神戸新聞杯以外の組は、10年以降毎年1頭ずつ。神戸新聞杯組に比べ、穴馬の好走も目立っている。この組は、前走が条件戦なら1着が必須。そして重賞なら、たとえ古馬相手の京都大賞典や札幌記念でも3着は確保していた。神戸新聞杯組には4着以下からの好走馬も見られたが、それ以上に厳しい条件が課されるのが別路線組だ。
【前走神戸新聞杯以外からの好走馬(過去10年)】
馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
07 アルナスライン 6 2 京都大賞典 6 3
ロックドゥカンブ 1 3 セントライト記念 1 1
09 スリーロールス 8 1 野分特別 3 1
フォゲッタブル 7 2 セントライト記念 7 3
10 ビートブラック 13 3 兵庫特別 5 1
11 トーセンラー 3 3 セントライト記念 3 2
12 スカイディグニティ 5 2 セントライト記念 14 2
13 バンデ 3 3 兵庫特別 1 1
14 ゴールドアクター 7 3 支笏湖特別 1 1
15 キタサンブラック 5 1 セントライト記念 6 1
16 レインボーライン 9 2 札幌記念 4 3

チェック5栗東坂路の人気馬は安定、CWは穴馬注目

 パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で過去9年の出走馬の追い切りを分析すると、関東馬の好走が少ないこともあり、好走27頭中26頭は栗東での追い切り馬。美浦組の好走は南Wのゴールドアクター(14年3着)のみである。
 栗東での追い切り馬を見ると、好走確率が高いのは坂路組で、複勝率27.9%。特に1~3番人気に推された馬は【4.2.2.4】で複勝率66.7%を記録し、馬券に絡んだ12頭中8頭がこの3番人気以内だった。対して栗東CW組は複勝率15.1%で、1~3番人気馬でも30.0%。坂路と同じく好走馬は計12頭だが、うち9頭が4番人気以下と、こちらは穴馬の好走が目立っている。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース別成績(過去9年)】
コース 成績 勝率 連対率 複勝率 1~3番人気 同複勝率
栗東坂路 4-4-4-31 9.3% 18.6% 27.9% 4-2-2-4 66.7%
栗東CW 3-5-3-62 4.1% 11.0% 15.1% 1-1-1-7 30.0%
栗東芝 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3% 1-0-0-1 50.0%
栗東P 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0% 該当なし
栗東旧DW 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0% 該当なし
美浦南W 0-0-1-20 0.0% 0.0% 4.8% 0-0-0-1 0.0%

第20回 富士ステークス(G3)

写真:競馬ブック

10月21日(土)東京競馬場 芝1600m

 ジャパンカップが創設された81年に、そのトライアル的な意味合いではじまった富士ステークス。何度か条件が変更された後、00年からはマイルCSの前哨戦として、芝1600mで行われるようになった。最近では11年の優勝馬エイシンアポロンと14年の7着馬のダノンンシャークが続くマイルCSを制している。また、09年の9着馬マイネルファルケ、10年の1着馬ダノンヨーヨー、昨年の2着馬イスラボニータがいずれもマイルCSで2着に入るなど、マイルCSとの関連性が高い。昨年はヤングマンパワーが1着でゴールした。今年はどの馬が勝つだろうか。過去のデータから傾向を探る。

過去のデータをCheck!

チェック1最近2年は堅い決着だが

 平均配当は馬連が8648円で、3連単は52万4667円と大荒れ。馬連の配当は3000円以下が3回しかない。1~5番人気の複勝率はすべて40%以下で、上位人気はどれも信頼できない。二桁人気が8頭も馬券に絡んでいるように、毎年のように穴馬が激走している。ただしここ2年は、1~3着を5番人気以内が占めており、平穏な決着となっている。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0%
2 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
3 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
4 3-1-0-6 30.0% 40.0% 40.0%
5 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
6 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
7 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
8 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
9 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
10~ 0-3-4-67 0.0% 4.1% 9.5%

チェック24歳が強く、人気の3歳は危険

 年齢別の成績では、4歳【3.3.3.12】が複勝率42.9%と好走確率が抜群に高い。5歳【3.3.3.32】は4歳を同じく9頭が馬券に絡んでいるが、複勝率は22.0%と平均的。3歳【4.1.3.33】は、1~3番人気に支持されると【1.1.0.7】成績が良くない。6歳以上は未勝利で成績が良くない。
【年齢別の成績(過去10年)】
年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
3歳 4-1-3-33 9.8% 12.2% 19.5%
4歳 3-3-3-12 14.3% 28.6% 42.9%
5歳 3-3-3-32 7.3% 14.6% 22.0%
6歳 0-3-0-33 0.0% 8.3% 8.3%
7歳以上 0-0-1-24 0.0% 0.0% 4.0%

チェック3京成杯AHとポートアイランドS組が主力

 ステップレースはバラバラだが、京成杯AH組【2.4.1.20】とポートアイランドS組【2.0.2.26】が好走馬が多い。G1組【2.2.0.21】は今ひとつで、安田記念組【1.2.0.9】こそ3頭が馬券に絡んでいるが、NHKマイルC組【0.0.0.5】、スプリンターズS組【0.0.0.3】は複数出走してすべて馬券圏外に敗れている。G1組で馬券に絡んだ4頭の前走は、いずれも馬券圏外だった。また、前走G1で馬券に絡んだ馬は4頭いたが、富士Sでは人気を背負ってすべて飛んでいる。
【主な前走のレース別成績(過去10年)】
前走レース名 成績 勝率 連対率 複勝率
京成杯オータムH 2-4-1-20 7.4% 22.2% 25.9%
ポートアイランドS 2-0-2-26 6.7% 6.7% 13.3%
安田記念 1-2-0-9 8.3% 25.0% 25.0%
ダービー卿CT 1-1-0-2 25.0% 50.0% 50.0%
毎日王冠 1-0-0-6 14.3% 14.3% 14.3%
関屋記念 1-0-0-8 11.1% 11.1% 11.1%
セントライト記念 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
皐月賞 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
ラジオNIKKEI杯 0-1-1-3 0.0% 20.0% 40.0%
エプソムC 0-1-0-5 0.0% 16.7% 16.7%
朝日チャレンジC 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
オールカマー 0-0-2-0 0.0% 0.0% 100.0%
西宮S(1600万下) 0-0-1-2 0.0% 0.0% 33.3%
信越S 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
朱鷺S 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
六甲S 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
NHKマイルC 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
スプリンターズS 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
菊花賞 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%

チェック4人気を背負ったディープインパクト産駒の3、4歳馬

 種牡馬別の成績ではディープインパクト産駒【3.3.1.5】が好走馬が多く、複勝率も58.3%と高い。ディープインパクト産駒は3、4歳馬【2.2.1.0】がパーフェクトの成績を残している。また1~3番人気に支持されると【3.2.1.1】好走確率が高い。キングカメハメハ産駒【0.0.0.6】やダイワメジャー産駒【0.0.0.5】は、ディープインパクトと種牡馬リーデングを争っているが、成績が良くない。
【主な種牡馬別の成績(過去10年)】
種牡馬 成績 勝率 連対率 複勝率
ディープインパクト 3-3-1-5 25.0% 50.0% 58.3%
ダンスインザダーク 2-0-0-9 18.2% 18.2% 18.2%
タニノギムレット 1-0-0-7 12.5% 12.5% 12.5%
フレンチデピュティ 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
スニッツェル 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
Giant's Causeway 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
ゼンノエルシド 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
フジキセキ 0-1-1-5 0.0% 14.3% 28.6%
タイキシャトル 0-1-1-4 0.0% 16.7% 33.3%
キングヘイロー 0-1-1-3 0.0% 20.0% 40.0%
ジャングルポケット 0-1-1-0 0.0% 50.0% 100.0%
サクラバクシンオー 0-1-0-4 0.0% 20.0% 20.0%
サンデーサイレンス 0-1-0-7 0.0% 12.5% 12.5%
Singspiel 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
アグネスタキオン 0-0-1-5 0.0% 0.0% 16.7%
マンハッタンカフェ 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%
ラストタイクーン 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
ローエングリン 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
チーフベアハート 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
キングカメハメハ 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
ダイワメジャー 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
シンボリクリスエス 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
クロフネ 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%

チェック5美浦南W組で先着

 過去9年の好走馬の追い切りを、PC用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で分析したところ、美浦南W組【1.4.3.22】と栗東坂路組【5.1.1.35】と好走馬が多かった
 もっとも好走馬が多かった美浦南W組の追い切りの内容別の成績は、併せ馬で先着すると【1.2.1.6】複勝率40.0%と好成績を残していた。単走【0.1.1.10】は今ひとつの成績だった。美浦南W組で先着した馬を狙おう。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース別の成績(過去9年)】
場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 5-1-1-35 11.9% 14.3% 16.7%
CW 0-2-2-21 0.0% 8.0% 16.0%
0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%
旧DW 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
美浦 南坂路 2-1-1-17 9.5% 14.3% 19.0%
南W 1-4-3-22 3.3% 16.7% 26.7%
南P 1-1-1-11 7.1% 14.3% 21.4%
南D 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
【美浦南W組の追い切りの内容別成績(過去9年)】
内容 成績 勝率 連対率 複勝率
併せ 先着 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
同入 0-1-1-5 0.0% 14.3% 28.6%
遅れ 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
単走 0-1-1-10 0.0% 8.3% 16.7%