重賞データcheck

 今週からいよいよ秋のG1シリーズがはじまる。第一弾は中山競馬場は芝1200mで争われるスプリンターズS。そのほかダート重賞のシリウスSも行われる。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。

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第51回 スプリンターズS(G1)

写真:競馬ブック

10月1日(日) 中山競馬場 芝1200m

 秋のG1開幕戦・スプリンターズS。短距離馬にとっては、この時期に早くも秋競馬最大の目標がやってくる。そのため、過去10年の優勝馬(日本馬)9頭中6頭を夏競馬出走馬が占めており、他のG1とは少々色合いの異なるレースだ。また、12~13年に連覇を飾ったロードカナロアや、一昨年のスノードラゴンなど、日本馬の優勝馬9頭中6頭は、同年の最優秀短距離馬のタイトルを獲得している。その年を代表するスプリンターを決する一戦の、過去の傾向を見てみよう。

過去のデータをCheck!

チェック14~8番人気は3着まで

 過去10年、1~3番人気はいずれも連対率40~60%と上々の成績。ただ、その下の4~8番人気はなかなか連対に届かず、09年の優勝馬・ローレルゲレイロ以外はすべて3着以下に敗退している。一方で、10年以降の7年間、毎年最低1頭は9番人気以下から馬券に絡む馬が出ているため、穴を狙うなら中途半端な穴ではなく、下位人気から激走しそうな馬を探り出したい
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 過去5年
1 3-2-0-5 30.0% 50.0% 50.0% 2-1-0-4
2 1-5-0-4 10.0% 60.0% 60.0% 1-3-0-3
3 3-1-0-6 30.0% 40.0% 40.0% 2-1-0-4
4 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-7
5 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0% 0-0-1-6
6 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0% 0-0-0-7
7 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0% 0-0-2-5
8 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-0-7
9 0-1-3-6 0.0% 10.0% 40.0% 0-1-3-3
10 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0% 1-0-0-6
11~ 1-1-1-57 1.7% 3.3% 5.0% 1-1-1-39
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
07 08 09 10 11 12 13 14(新潟) 15 16
1着人気 3 1 6 10 3 2 1 13 1 3
2着人気 1 2 2 3 9 1 2 2 11 2
3着人気 5 6 8 7 7 9 15 5 9 9
単勝 560円 240円 1,380円 2,930円 1,120円 440円 130円 4,650円 440円 920円
馬連 1,180円 790円 2,140円 9,900円 13,030円 510円 400円 7,360円 5,550円 4,490円
馬単 2,490円 1,300円 5,630円 22,400円 30,430円 1,170円 530円 26,040円 9,090円 8,240円
3連複 3,800円 1,680円 11,660円 50,860円 25,610円 4,300円 13,070円 19,580円 23,020円 42,230円
3連単 15,960円 5,530円 66,890円 358,410円 212,610円 17,540円 28,020円 190,930円 106,170円 180,060円

チェック2牝馬は上位人気馬、牡馬なら4~5歳が中心

 性別では牝馬が複勝率27.9%、牡・セン馬が同15.4%と、牝馬優勢。出走数は圧倒的に牡・セン馬が多いが、3着以内馬の数でも牝馬12頭、牡・セン馬17頭と、両者に大きな差はついていない。まず注目したいのは牝馬で、今年登録のある4~5歳馬なら年齢も問題ない
 ただ、4番人気以下の牝馬は【0.0.5.26】と連対がなく、牡・セン馬は【3.2.5.89】と、穴で連対候補を探るなら牡・セン馬から選びたい。その牡・セン馬は6歳以上になると極端に好走確率が低下するが、4歳馬なら複勝率41.7%の好成績。5歳馬は同25.0%とやや差はあるが、10年で8頭の好走馬を出している。
【性齢別成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
牡・セン 3 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
4 1-2-2-7 8.3% 25.0% 41.7%
5 3-3-2-24 9.4% 18.8% 25.0%
6 1-0-1-29 3.2% 3.2% 6.5%
7~ 1-2-0-34 2.7% 8.1% 8.1%
6-7-5-99 5.1% 11.1% 15.4%
牝馬 3 1-0-1-5 14.3% 14.3% 28.6%
4 2-0-2-7 18.2% 18.2% 36.4%
5 0-3-2-12 0.0% 17.6% 29.4%
6 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
7~ 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
4-3-5-31 9.3% 16.3% 27.9%

チェック3近年のセントウルS組は、叩き2戦目の上位人気

 前走別成績を見ると、サマースプリントシリーズを使ってきた馬が【9.8.9.97】と好走馬の大半を占め、特に前走セントウルS組が【4.4.4.50】と数多い。そのセントウルS組を見ると、以前は夏競馬出走馬も多かったが、近年は夏場を休養に充て、今回が休養明け2戦目になる馬が増えている。また、12年以降の好走馬6頭中5頭は今回1~2番人気に推された馬だった。また、4歳の好走3頭は傾向に偏りがあり、夏競馬出走+セントウルS連対が条件だ。
【セントウルS組の好走馬(過去10年)】
馬名 性齢 人気 着順 前走人気 前走着順 前々走(夏)
07 サンアディユ 牝5 1 2 11 1 北九州記念7着
アイルラヴァゲイン 牡5 5 3 3 5 アイビスSD4着
09 ローレルゲレイロ 牡5 6 1 4 14 休養
カノヤザクラ 牝5 8 3 2 4 北九州記念3着
10 キンシャサノキセキ 牡7 3 2 休養
11 エーシンヴァーゴウ 牝4 7 3 2 1 北九州記念3着
12 ロードカナロア 牡4 2 1 1 2 函館SS2着
カレンチャン 牝5 1 2 3 4 休養
13 ロードカナロア 牡5 1 1 1 2 休養
ハクサンムーン 牡4 2 2 2 1 アイビスSD1着
マヤノリュウジン 牡6 15 3 7 7 休養
15 ストレイトガール 牝6 1 1 3 4 休養

チェック4穴馬はセントウルS以外から

 前走セントウルS以外からの好走馬は近年増えており、過去5年では表に挙げた9頭、特に14年以降は9頭中8頭をセントウルS以外が占める。
 この9頭中、今回2番人気以内に推されたのは2頭だけで、近年のセントウルSとは逆に穴馬の好走が多いのが特長だ。前走がサマースプリントシリーズ以外ならG1、そしてサマースプリントシリーズ組なら7頭中6頭が前走で4番人気以内に推されていた。また、年内に芝1200m重賞での連対実績が必要で、特にG3なら勝利を挙げていることが望ましい。
【前走セントウルS以外からの好走馬(過去5年)】
馬名 性齢 人気 着順 前走 前走人気 前走着順 主な年内芝12実績
12 ドリームバレンチノ 牡5 9 3 キーンランドC 2 7 函館SS1着
14 スノードラゴン 牡6 13 1 キーンランドC 4 8 高松宮記念2着
ストレイトガール 牝5 2 2 函館SS 1 11 シルクロードS1着
レッドオーヴァル 牝4 5 3 キーンランドC 1 2 キーンランドC2着
15 サクラゴスペル 牡7 11 2 安田記念 13 17 オーシャンS1着
ウキヨノカゼ 牝5 9 3 キーンランドC 8 1 キーンランドC1着
16 レッドファルクス 牡5 3 1 CBC賞 3 1 CBC賞1着
ミッキーアイル 牡5 2 2 高松宮記念 2 2 高松宮記念2着
ソルヴェイグ 牝3 9 3 キーンランドC 4 4 函館SS1着

チェック5好走馬は単走多数も、馬ナリ先着馬に注目

 過去9年の好走馬の追い切りを、パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で分析すると、「馬ナリ」調整だった馬の好走確率が高い。特に「馬ナリ」かつ併せ馬で先着を果たした馬は連対率45.5%、複勝率54.5%の好成績。昨年は該当馬不在だったものの、一昨年にはサクラゴスペルが2着で波乱の立役者となっており、今年も該当馬がいれば注目したい。また、全体的には併せ馬を行った馬よりも、単走で追われた馬の好走が多い傾向だ。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切り脚色別成績(過去9年)】
脚色 併せ 成績 勝率 連対率 複勝率
一杯 3-3-3-56 4.6% 9.2% 13.8%
単走 2-2-3-37 4.5% 9.1% 15.9%
併せ 1-1-0-19 4.8% 9.5% 9.5%
強目 0-2-2-22 0.0% 7.7% 15.4%
単走 0-1-1-14 0.0% 6.3% 12.5%
併せ 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
馬ナリ 6-4-4-39 11.3% 18.9% 26.4%
単走 3-2-3-30 7.9% 13.2% 21.1%
併せ先着 3-2-1-5 27.3% 45.5% 54.5%
併せ同入 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
併せ遅れ 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%

第21回 シリウスステークス(G3)

写真:競馬ブック

9月30日(土)阪神競馬場 ダ2000m

 97年に創設されたダートのハンデ重賞、シリウスS。創設当初は12月上旬に阪神競馬場のダート1400mで行われていたが、何度か条件が変更された後、07年からは現在と同じ阪神競馬場のダート2000mで争われている。暮れに行われるG1・チャンピオンズカップのステップレースに位置づけられている。昨年はマスクゾロが勝利して重賞初制覇を成し遂げた。今年はどんなレースになるだろうか。過去のデータからレースの傾向を探る。

過去のデータをCheck!

チェック11番人気を軸に、上位人気同士で決まる

 平均配当は馬連が2397円、3連単は4万1304円で、ハンデ戦のわりに堅く収まっている。1番人気【4.2.1.3】は複勝率70%と堅実。2~4番人気も複勝率50%前後で、上位人気が安定している。1~6番人気が馬券圏内30頭中27頭を占めており、7番人気以下は3頭しか馬券に絡んでいない。また、二桁人気は全滅で、人気薄の出番はほぼない。
【人気別の成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 4-2-1-3 40.0% 60.0% 70.0%
2 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
3 2-3-0-5 20.0% 50.0% 50.0%
4 0-2-3-5 0.0% 20.0% 50.0%
5 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
6 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
7 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
8 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
9 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
10~ 0-0-0-48 0.0% 0.0% 0.0%

チェック2穴を狙うなら6歳

 年齢別の成績では、3歳【3.1.1.9】が複勝率35.7%と好成績を残している。4歳も複勝率28.6%とまずまず。ダートの中距離はベテランが活躍することが多いが、このレースは若い3、4歳馬が結果を残しているといえる。7歳以上は【0.1.0.27】とほぼ全滅で、高齢馬はあまり期待できない。6歳は馬券に絡んだ9頭中4頭が6番人気以下。穴馬が来る確率の低いレースのわりに、人気薄の激走が目立っている。
【年齢別の成績(過去10年)】
年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
3歳 3-1-1-9 21.4% 28.6% 35.7%
4歳 2-1-3-15 9.5% 14.3% 28.6%
5歳 4-2-3-31 10.0% 15.0% 22.5%
6歳 1-5-3-26 2.9% 17.1% 25.7%
7歳以上 0-1-0-27 0.0% 3.6% 3.6%

チェック3レースの格より調子

 ステップレースはバラバラで、唯一好走馬が多いのは1600万下のオークランドRCT組【5.0.0.5】。クラス別では、オークランドRCTを含む1600万下組【6.0.0.8】が6勝している。前走G1を走った馬は3頭いたが、未勝利。地方の重賞組も11頭中2着が2頭のみと今ひとつ。もっとも多く好走馬を出しているのがG3組【3.4.2.26】。昨年はオープン特別を勝利した馬が1~3着を独占した。レースの格より、調子のよい馬が好結果を残している
【前走のクラス別成績(過去10年)】
前走クラス 成績 勝率 連対率 複勝率
500万下 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
1000万下 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%
1600万下 6-0-0-8 42.9% 42.9% 42.9%
オープン特別 1-3-5-55 1.6% 6.3% 14.1%
G3 3-4-2-26 8.6% 20.0% 25.7%
G2 0-1-2-2 0.0% 20.0% 60.0%
G1 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
地方 0-2-0-9 0.0% 18.2% 18.2%

チェック4前走好走馬を狙え

 前走の着順別成績を調べると、2着以内だった馬は複勝率45.9%に達している。一方、10着以下だった馬【0.0.1.23】は24頭中3着に1頭と散々な成績に終わっている。基本的に前走結果のよかった馬がこのシリウスでも引き続き好成績を残しており、大敗からの一変はあまり期待できない。
【前走の着順別成績(過去10年)】
前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
1着 6-3-4-15 21.4% 32.1% 46.4%
2着 1-1-2-5 11.1% 22.2% 44.4%
3着 1-1-0-13 6.7% 13.3% 13.3%
4着 1-0-1-4 16.7% 16.7% 33.3%
5着 0-2-1-10 0.0% 15.4% 23.1%
6~9着 1-3-1-37 2.4% 9.5% 11.9%
10着~ 0-0-1-23 0.0% 0.0% 4.2%

チェック5栗東坂路で一杯に追われた馬

 PC用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で、過去9年の追い切りのコース別成績を調べたところ、好走馬を多く輩出していたのは栗東坂路組【5.2.7.37】と栗東CW組【3.6.0.29】で、この2つのコースが1~3着馬27頭中23頭を占めていた。
 最多の14頭が馬券に絡んだ栗東坂路の脚色の内訳は、一杯(叩一杯なども含む)【4.1.7.22】が複勝率35.3%と好成績を残しており、強め(末強めなど含む)【1.1.0.7】は平均的、馬ナリ【0.0.0.7】はさっぱりだった。栗東坂路で一杯に追われた馬を狙おう。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース別の成績(過去9年)】
場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 5-2-7-37 9.8% 13.7% 27.5%
CW 3-6-0-29 7.9% 23.7% 23.7%
0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
旧DW 0-1-1-1 0.0% 33.3% 66.7%
0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
美浦 南坂路 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
南W 0-0-1-8 0.0% 0.0% 11.1%
南P 1-0-0-6 14.3% 14.3% 14.3%
北C 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
【栗東坂路組の脚色別の成績(過去9年)】
場所 成績 勝率 連対率 複勝率
一杯 4-1-7-22 11.8% 14.7% 35.3%
強め 1-1-0-7 11.1% 22.2% 22.2%
馬ナリ 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%