重賞データcheck

 今週は菊花賞トライアルの神戸新聞杯が、阪神競馬場芝2400mを舞台に行われる。さらに中山では、オールカマーが開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。

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第65回 神戸新聞杯(G2)

写真:競馬ブック

9月25日(日) 阪神競馬場 芝2400m

 クラシック最終戦となる菊花賞のトライアル競走・神戸新聞杯。以前は、この後に京都新聞杯を挟んでいたため、本番との繋がりは弱いレースだったが、菊花賞の施行時期が繰り上がった00年からは様相が一変。00年のディープインパクトや、11年のオルフェーヴルといった三冠馬も含め、以降の菊花賞馬17頭中13頭が、このレースをステップにしていた。昨年はサトノダイヤモンドが、皐月賞3着、ダービー2着の鬱憤を晴らすかのように、このレースを足がかりとして菊花賞を圧勝した。今年も本番へ向けて見逃せない神戸新聞杯の、過去の傾向を見てみよう。

過去のデータをCheck!

チェック1穴馬の2着好走を警戒

 過去10年、1番人気馬はすべて前走でダービーに出走していた。このうち、ダービーを1番人気で勝ってきた馬か、ダービー2番人気以下の馬なら連対を外していない。馬券圏外敗退の2頭は、ダービー1番人気で7、12着だったフサイチホウオー(07年)とアンライバルド(09年)だ。
 また近5年、2~5番人気で連対したのは15年の優勝馬・リアファル(3番人気)のみ。6~8番人気から4頭の連対馬が出ており、このあたりの穴馬が2着に食い込むパターンは警戒したい。この5年のうち4回は1番人気が勝っているが、その4回ではすべて馬連1000円を超えている。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 過去5年
1 6-2-0-2 60.0% 80.0% 80.0% 4-1-0-0
2 1-1-4-4 10.0% 20.0% 60.0% 0-0-2-3
3 2-2-1-5 20.0% 40.0% 50.0% 1-0-0-4
4 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-1-4
5 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0% 0-0-0-5
6 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0% 0-1-0-4
7 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0% 0-1-1-3
8 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0% 0-2-0-3
9 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-1-4
10~ 0-0-0-59 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-34
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
07 08 09 10 11 12 13 14 15 16
1着人気 3 1 7 2 1 1 1 1 3 1
2着人気 5 3 3 1 2 8 7 8 1 6
3着人気 2 2 5 5 3 2 2 9 7 4
単勝 420円 200円 2,400円 300円 170円 230円 140円 160円 800円 120円
馬連 2,700円 550円 3,790円 240円 270円 5,230円 1,760円 2,420円 910円 1,160円
馬単 4,200円 800円 11,750円 560円 380円 7,500円 2,000円 2,860円 2,290円 1,260円
3連複 3,530円 860円 15,610円 770円 510円 3,350円 2,720円 24,720円 5,170円 3,070円
3連単 21,590円 3,240円 132,480円 2,570円 1,430円 26,300円 10,410円 70,380円 28,170円 8,010円

チェック2好走馬の大半は差し馬から

 競馬道GT8による脚質分類によると、好走馬の大半は「差し」で、昨年も3コーナー8、11、12番手のサトノダイヤモンド、ミッキーロケット、レッドエルディストの順だった。「逃げ」「先行」で好走したのは5頭のみ。そのうち3頭は春のG1連対実績馬。残る2頭は3連勝中のビッグウィークと、前走初芝のレースを勝ってきたリアファル。一定の実績か、勢いのある馬でなければ、前々からは残れない。一方、中団以降からなら重賞未経験馬でも複数の好走例がある。
【脚質別成績(過去10年)】
脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1-1-0-4 16.7% 33.3% 33.3%
先行 0-1-2-24 0.0% 3.7% 11.1%
差し 8-7-5-67 9.2% 17.2% 23.0%
追込 1-1-3-24 3.4% 6.9% 17.2%

チェック3前走ダービー組なら今回上位人気馬

 前走レース別では、ダービー組が【8.6.3.28】連対率31.1%と他を圧倒している。そのダービー組の今回(神戸新聞杯)の人気別成績を見ると、1~3番人気に推された馬は【8.5.1.7】。4番人気以下の馬は【0.1.2.21】と、ダービー組が上位人気に推されていれば信頼性は高い。
 そんな「ダービー組・今回上位人気」の中でも馬券圏外に敗れたのは表に挙げた7頭。Check1でも触れた、ダービー1番人気で勝てなかった2頭と、残る5頭はダービー5番人気以下で連対できなかったにも関わらず、ここで3番人気に推された馬だ。もしダービー組の上位人気馬を疑うなら、このパターンから考えたい。
【前走ダービー出走馬の今回人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 6-2-0-2 60.0% 80.0% 80.0%
2 1-1-1-2 20.0% 40.0% 60.0%
3 1-2-0-3 16.7% 50.0% 50.0%
4~ 0-1-2-21 0.0% 4.2% 12.5%
【前走ダービー・今回1~3番人気で4着以下の馬(過去10年)】
馬名 人気 着順 前走人気 前走着順
07 フサイチホウオー 1 12 1 7
09 アンライバルド 1 4 1 12
アントニオバローズ 2 11 8 3
10 レーヴドリアン 3 5 9 11
12 ヒストリカル 3 7 6 18
14 トーセンスターダム 3 7 5 16
16 エアスピネル 2 5 7 4

チェック4ダービー以外ならオープン出走馬か条件戦連対馬

 好走確率が高いのは前走ダービー組だが、それ以外でも、特に2~3着なら食い込む余地は多く残されている。表は前走ダービー以外からの好走馬(過去5年)で、やはりこちらのほうが穴っぽい馬が多く好走している。
 この8頭のうち、3頭はラジオNIKKEI賞、宝塚記念、そして白百合Sと、前走で重賞、またはオープン特別に出走し、今回が休養明けだった馬。残る5頭は条件戦連対馬で、単に連対するだけでなく、5番人気以内で連対してきていることが条件だ。ただ、1000万条件で2着に敗れていた、サトノノブレスとトーホウジャッカルは3着止まり。条件戦を勝ってきた馬なら連対候補、2着馬なら3着候補となる。
【前走ダービー以外からの好走馬(過去5年)】
馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
12 ロードアクレイム 8 2 ラジオNIKKEI賞 7 8
マウントシャスタ 2 3 宝塚記念 12 5
13 マジェスティハーツ 7 2 長久手特別 4 1
サトノノブレス 2 3 信濃川特別 1 2
14 トーホウジャッカル 9 3 玄海特別 3 2
15 リアファル 3 1 マレーシアC 5 1
トーセンバジル 7 3 白百合S 2 7
16 ミッキーロケット 6 2 HTB賞 1 1

チェック5勝ち馬は栗東坂路・一杯が大半

 過去9年の好走馬の追い切りを、パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で分析すると、栗東坂路組が7勝をマークしている。特に「一杯(叩一杯等も含む、以下同)」に追われた馬は6勝、2着なしと、連対すれば勝ち切っているのが目を引くところだ。
 一方、栗東CW組は【2.4.4.48】と、坂路組に比べると2~3着が多い。昨年こそ「稍一杯」のサトノダイヤモンドが勝ったものの、「一杯」の馬は3着が多く、それ以外は好走すれば連対までもってくる傾向だ。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース・脚色別成績(過去9年)】
コース 脚色 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東坂 7-3-4-43 12.3% 17.5% 24.6%
一杯 6-0-4-27 16.2% 16.2% 27.0%
その他 1-3-0-16 5.0% 20.0% 20.0%
栗東CW 2-4-4-48 3.4% 10.3% 17.2%
一杯 1-1-4-32 2.6% 5.3% 15.8%
その他 1-3-0-16 5.0% 20.0% 20.0%
栗東P 0-1-1-3 0.0% 20.0% 40.0%
栗東旧DW 0-1-0-4 0.0% 20.0% 20.0%
栗東芝 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
美浦南W 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%

第63回 オールカマー(G2)

写真:競馬ブック

9月24日(日)中山競馬場 芝2200m

 レース名の意味の通り、出走馬に広く門戸を開けたレースとして、1955年に創設。かつては、地方所属馬にとってはジャパンカップ出走をかけたレースとして行われ、86年にジュサブロー(愛知)、91年にジョージモナーク(大井)が勝利を収め、ジャパンカップに挑んだ。歴代の勝ち馬にはオグリキャップ、ビワハヤヒデ、ヒシアマゾン、サクラローレルなど歴史的名馬が名を連ねている。最近では07年の有馬記念馬マツリダゴッホが、07~09年にかけて3連覇を達成。09年に宝塚記念と有馬記念を制したドリームジャーニーは09、10年に連続2着。昨年はゴールドアクターが勝利した。そんなオールカマーの過去のデータからレース傾向を探る。

過去のデータをCheck!

チェック1前走G1orG2に出走した1番人気は堅い

 平均配当は馬連が2223円、3連単が4万3906円とかなり堅い。馬連は2000円を超えたのが2回しかなく、3連単の10万円以上は1回のみ。1番人気【4.3.1.2】で馬券に絡まなかった2頭の前走はG3とオープン特別で、馬券に絡んだ8頭の前走はG1かG2だった。連対馬20頭中13頭が1~3番人気で、上位人気から馬券を組み立てるのがよさそう。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 4-3-1-2 40.0% 70.0% 80.0%
2 2-1-2-5 20.0% 30.0% 50.0%
3 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0%
4 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
5 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
6 0-2-3-5 0.0% 20.0% 50.0%
7 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
8 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
9 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
10~ 0-0-1-50 0.0% 0.0% 2.0%

チェック2自分から動けない馬は厳しい

 中山2200mはコース形態が独特なため、得意な馬と不得意な馬にはっきりと分かれる。ポイントは自分から動くことができるかどうかだ。4コーナーの通過順成績は、勝ち馬は10頭中7頭が1~3番手で、全馬が9番手までに通過している。2着馬はすべての馬が6番手までに通過していた。また、4コーナーを10番手以下で通過した馬は39頭いたが全滅しており、追い込み馬は危険といえる。
【4コーナーの通過順別成績(過去10年)】
4角位置 成績 勝率 連対率 複勝率
1番手 1-3-0-6 10.0% 40.0% 40.0%
2番手 4-0-0-9 30.8% 30.8% 30.8%
3番手 2-1-2-8 15.4% 23.1% 38.5%
4~6番手 1-6-4-23 2.9% 20.6% 32.4%
7~9番手 2-0-4-25 6.5% 6.5% 19.4%
10番手以下 0-0-0-39 0.0% 0.0% 0.0%

チェック3宝塚記念組か札幌記念で一桁着順だった馬

 ステップレースは宝塚記念【3.4.1.6】と札幌記念【3.1.2.9】が中心。札幌記念組は、前走9着以内なら【3.1.2.5】で複勝率54.5%と好走確率が高くなるが、二桁着順は【0.0.0.4】と好走馬ゼロ。また、新潟記念組は出走馬は多いが【0.0.2.18】と連対しておらず不振だ。
 前走のクラス別成績は、レースの格が高ければ高いほど、好走確率が高い。複勝率ではG1組が48.1%と高く、G2組25.9%、G3組15.8%、オープン特別組11.1%と、レースの格が下がれば好走確率も下がっていく
【主な前走のレース別成績(過去10年)】
前走レース名 成績 勝率 連対率 複勝率
宝塚記念 3-4-1-6 21.4% 50.0% 57.1%
札幌記念 3-1-2-9 20.0% 26.7% 40.0%
七夕賞 1-1-0-2 25.0% 50.0% 50.0%
天皇賞春 1-1-0-4 16.7% 33.3% 33.3%
天皇賞秋 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
新潟大賞典 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
小倉記念 0-1-0-5 0.0% 16.7% 16.7%
ヴィクトリアマイル 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
キーンランドC 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
新潟記念 0-0-2-18 0.0% 0.0% 10.0%
札幌日経オープン 0-0-2-7 0.0% 0.0% 22.2%
目黒記念 0-0-1-7 0.0% 0.0% 12.5%
エプソムC 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%
中日新聞杯 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
【前走のクラス別成績(過去10年)】
前走クラス 成績 勝率 連対率 複勝率
未勝利 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
1600万下 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
オープン特別 0-0-2-16 0.0% 0.0% 11.1%
G3 2-3-4-48 3.5% 8.8% 15.8%
G2 3-1-3-20 11.1% 14.8% 25.9%
G1 5-6-1-13 20.0% 44.0% 48.0%
地方 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
海外 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%

チェック4距離短縮組は今ひとつ

 前走の距離別成績は、オールカマーと同距離の2200mが【3.4.1.9】で複勝率47.1%と極めて高い数字を残しているが、着外の3頭を除いてすべて宝塚記念だった。2000mは【6.3.5.54】で出走馬と好走馬がかなり多く、複勝率は20.6%とまずまず。1900m以下は【0.2.1.13】で複勝率18.7%とイマイチで、2300m以上は【1.1.3.33】で複勝率13.1%とよくない
【前走の距離別成績(過去10年)】
前走距離 成績 勝率 連対率 複勝率
1200m 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
1400m 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
1600m 0-1-0-5 0.0% 16.7% 16.7%
1800m 0-0-1-7 0.0% 0.0% 12.5%
2000m 6-3-5-54 8.8% 13.2% 20.6%
2200m 3-4-1-9 17.6% 41.2% 47.1%
2300m 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
2400m 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
2500m 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
2600m 0-0-2-13 0.0% 0.0% 13.3%
3200m 1-1-0-4 16.7% 33.3% 33.3%
3400m 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%

チェック5Wコースでラスト1ハロンが速い馬

 PC用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で、過去9年の追い切りのコース別成績を調べたところ、好走馬が多かったのは美浦南W組【5.2.2.26】で、好走確率が高かったのは栗東CW組【0.4.1.10】で複勝率33.3%だった。
 成績の良かった美浦南W組と栗東CW組をあわせた特徴は、ラスト1ハロンが12秒8以下【2.6.3.11】は複勝率が50%と高く、12秒9以上かかると【3.0.0.25】で複勝率10.7%と低調だった。Wコースでラスト1ハロンが12秒9以下の馬を狙おう。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース別の成績(過去9年)】
場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 2-1-1-24 7.1% 10.7% 14.3%
CW 0-4-1-10 0.0% 26.7% 33.3%
0-1-0-3 0.0% 25.0% 25.0%
旧DW 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
美浦 南坂路 0-1-3-17 0.0% 4.8% 19.0%
南W 5-2-2-26 14.3% 20.0% 25.7%
南P 1-0-2-12 6.7% 6.7% 20.0%
南D 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
南芝 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
北C 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
函館 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
【Wコースのラスト1ハロンのタイム別の成績(過去9年)】
タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
~12秒8 2-6-3-11 9.1% 36.4% 50.0%
12秒9~ 3-0-0-25 10.7% 10.7% 10.7%