重賞データcheck

 今週は3日間開催。日曜日には阪神競馬場でローズSが行われる。月曜日は中山競馬場で朝日杯セントライト記念が開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。

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第35回 ローズS(G2)

写真:競馬ブック

9月17日(日) 阪神競馬場 芝1800m

 牝馬三冠の最終戦・秋華賞に向けたトライアル競走・ローズS。夏競馬の閉幕から間もないものの、本番までは1ヵ月を切っており、春のクラシックで上位を争った多くの実力馬たちが、ここで再スタートを切っている。過去10年の秋華賞馬のうち、牝馬三冠馬アパパネ(本競走4着)やジェンティルドンナ(同1着)を含む7頭が、このレースをステップに秋華賞を制覇。また13年には、後にジャパンCや宝塚記念で2着になるデニムアンドルビーが優勝するなど、秋華賞後のG1で活躍する馬も多く輩出している一戦だ。そんなローズSの、過去の傾向を見てみよう。

過去のデータをCheck!

チェック13~6番人気は不振

 過去10年、1番人気は連対率70.0%の好成績、2番人気も複勝率40.0%とまずまずの結果を残す。ただ、3~6番人気がやや苦戦しており、各人気とも1連対または連対なし。特に近5年は、3~6番人気【0.0.2.18】に対し、1~2番人気が【4.2.1.3】、7番人気以下が【1.3.2.41】。連対馬が1~2番人気か穴馬かに分散している
 なお、3番人気が3着になった07年と12年は、1、2番人気のワンツーで3連単も1080円と800円。その他の年は上位人気同士の決着はなく、14年には75万馬券も出ている。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 過去5年
1 5-2-1-2 50.0% 70.0% 80.0% 3-1-0-1
2 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0% 1-1-1-2
3 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0% 0-0-1-4
4 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0% 0-0-0-5
5 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0% 0-0-0-5
6 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0% 0-0-1-4
7 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0% 1-0-0-4
8 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-5
9 0-2-1-7 0.0% 20.0% 30.0% 0-1-1-3
10 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0% 0-0-1-4
11~ 0-2-0-51 0.0% 3.8% 3.8% 0-2-0-25
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
07 08 09 10 11 12 13 14 15 16
1着人気 1 7 5 4 1 1 1 2 7 1
2着人気 2 9 1 6 10 2 9 15 1 11
3着人気 3 1 10 5 7 3 10 9 2 6
単勝 160円 2,320円 2,820円 1,160円 280円 150円 380円 250円 1,220円 160円
馬連 220円 23,040円 1,180円 7,300円 5,020円 170円 7,840円 21,060円 1,760円 7,430円
馬単 330円 46,910円 4,930円 15,280円 8,020円 230円 14,600円 28,160円 4,640円 11,020円
3連複 470円 15,920円 10,980円 21,080円 27,830円 420円 47,410円 172,890円 3,670円 24,210円
3連単 1,080円 151,600円 98,420円 193,040円 138,600円 800円 269,150円 759,650円 25,340円 105,940円

チェック2穴馬なら1~2枠か7~8枠

 枠番別の成績を見ると、3、8枠の連対率こそ低いものの、全体的に好走馬は分散しているように見える。ただ、表の右に記したように、7番人気以下の穴馬にかぎると一転して偏りが出る。好走馬11頭中10頭は1~2枠か7~8枠と内か外ばかりで、3~6枠は【0.1.0.36】。好走した1頭は9年前の08年、9番人気ムードインディゴの2着で、ここ8年は中枠を引いた穴馬にまったく出番はなかった。
【枠番別成績(過去10年)】
成績 勝率 連対率 複勝率 1~2番人気 7番人気以下
1 1-2-1-11 6.7% 20.0% 26.7% 1-1-0-1 0-1-1-8
2 1-1-2-12 6.3% 12.5% 25.0% 該当なし 0-1-1-9
3 1-0-0-17 5.6% 5.6% 5.6% 1-0-0-1 0-0-0-9
4 2-1-0-15 11.1% 16.7% 16.7% 2-1-0-1 0-0-0-7
5 2-1-1-15 10.5% 15.8% 21.1% 1-0-0-2 0-1-0-10
6 1-2-1-16 5.0% 15.0% 20.0% 1-2-1-2 0-0-0-10
7 0-3-3-17 0.0% 13.0% 26.1% 0-0-1-1 0-2-1-12
8 2-0-2-20 8.3% 8.3% 16.7% 該当なし 2-0-1-17

チェック3近年のオークス組は上位人気の好走馬

 前走レース別では、オークス以来の休み明けだった馬が【8.5.1.35】と、特に連対馬はこの組が非常に多い。近5年では【4.2.0.20】となる。その5年間の好走馬6頭を見ると、オークスでは3番人気以内かつ3着以内、そして今回1~2番人気だった馬しか馬券に絡んでいない。この間、13年にはエバーブロッサムが2番人気14着に敗退したが、同馬はオークスで5番人気の2着だった。
 一方、別路線組は近5年【1.3.5.42】と、なかなか勝ち切れないながらも好走馬15頭中9頭を占めるだけに、オークス組ばかり気にしていては馬券は当たらない。こちらの注目はまず前走1着馬。前走で敗れていた馬(4頭)なら昨年3着のカイザーバルなど、前走で条件戦1番人気だった馬が3頭。残る1頭は重賞出走馬(フローラS、クロコスミア)だった。
【前走オークス以外からの好走馬(過去5年)】
馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
12 ラスヴェンチュラス 3 3 三面川特別 1 3
13 シャトーブランシュ 9 2 鳥栖特別 2 1
ウリウリ 10 3 500万 1 1
14 タガノエトワール 15 2 未勝利 1 1
リラヴァティ 9 3 西海賞 1 4
15 タッチングスピーチ 7 1 500万 4 1
トーセンビクトリー 2 3 西部スポニチ賞 1 1
16 クロコスミア 11 2 フローラS 8 14
カイザーバル 6 3 道新スポーツ賞 1 6

チェック4「強目」~「馬ナリ」に注目

 過去9年の好走馬の追い切りを、パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で分析すると、「一杯(叩一杯等も含む、以下同)」に追われた馬は、連対馬こそ5頭を出しているものの、連対率は9.4%止まり。対して「強目」は連対率22.6%をマーク。そして「馬ナリ」は昨年のカイザーバルなど3着が多く、複勝率は25.0%になる。好走確率が高いのは「強目」以下だ。
 また、併せ馬の内容を見ると、数は少ないが「同入」だった馬が連対率30.8%をマーク。昨年の該当馬はクロコスミアだけだったが、同馬が11番人気で2着と激走した。その昨年は「先着」した馬が1、3着を占めたものの、過去9年全体では【1.1.2.31】連対率5.7%と苦戦傾向だ。特に「一杯」かつ「先着」だった馬は【0.0.0.15】。昨年の該当馬は1頭、4番人気のレッドアヴァンセが8着に敗退している。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切り内容別成績(過去9年)】
追い切り内容 成績 勝率 連対率 複勝率
脚色 一杯 3-2-1-47 5.7% 9.4% 11.3%
強目 4-3-1-23 12.9% 22.6% 25.8%
馬ナリ 2-4-7-39 3.8% 11.5% 25.0%
併せ 先着 1-1-2-31 2.9% 5.7% 11.4%
同入 2-2-1-8 15.4% 30.8% 38.5%
遅れ 1-0-2-9 8.3% 8.3% 25.0%
単走 5-6-4-62 6.5% 14.3% 19.5%

第70回 朝日杯セントライト記念(G2)

写真:競馬ブック

9月18日(月)中山競馬場 芝2200m

 上位3着馬までに菊花賞の優先出走権が与えられるトライアル競走、朝日杯セントライト記念。かつては、シンボリルドルフがこのレースの勝利をステップに菊花賞を制して、無敗の三冠馬に輝いている。最近はセントライト記念出走馬から菊花賞を制した馬がいなかったが、15年にキタサンブラックが久々にセントライト記念と菊花賞を連勝した。近年の優勝馬は、12年のフェノーメノ、14年のイスラボニータ、16年のディーマジェスティなど、G1馬が名を連ねている。今年もハイレベルな争いになりそうだ。過去のデータからレースの傾向を探る。

過去のデータをCheck!

チェック1上位人気はまずまずだが、下位人気も1頭は来る

 平均配当は馬連が3888円で、3連単は10万6642円と波乱気味。1番人気は【4.1.1.4】と普通で、2~4番人気は複勝率30~50%とまずまず。1~4番人気が連対しなかったのは1度しかない。ただし6番人気以下が計10回も馬券に絡んでおり、人気薄も最低1頭は押さえておきたい
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 4-1-1-4 40.0% 50.0% 60.0%
2 1-3-1-5 10.0% 40.0% 50.0%
3 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
4 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
5 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
6 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
7 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
8 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
9 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
10~ 0-1-3-70 0.0% 1.4% 5.4%

チェック2人気の関西馬は危険!

 このレースは美浦所属の関東馬が健闘している。過去10年で9勝し、計20頭が馬券に絡んでいる。関西馬は1番人気に支持されると、09年アドマイヤメジャーが4着、10年のゲシュタルトが14着、15年サトノラーゼンが7着など【0.0.1.3】と不振で、2番人気【0.1.0.2】も成績がよくなく、上位人気で裏切るケースが多い
【所属別成績(過去10年)】
所属 成績 勝率 連対率 複勝率
美浦 9-6-5-83 8.7% 14.6% 19.4%
栗東 1-4-5-48 1.7% 8.6% 17.2%
地方 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%

チェック3ダービー上位馬は疑う必要がある

 ステップレースは大きく分けると日本ダービー、ラジオNIKKEI賞、条件戦の3パターン。
 ダービー組は複勝率46.4%と圧倒的に好成績を残している。ただしダービーの1~5着馬【4.1.1.4】は4頭が馬券圏外に敗れており、人気で飛ぶケースが目立つ
 ラジオNIKKEI賞組の好走馬5頭は、いずれも前走連対していた。ラジオNIKKEI賞3着以下【0.0.0.14】は全滅
 条件戦組からは9頭が馬券に絡んだ。500万下を使って馬券に絡んだ3頭は、すべて前走勝利していた。1000万下は6頭中2頭しか前走勝利しておらず、必ずしも前走勝利している必要はない
【主な前走のレース別成績(過去10年)】
前走レース名 成績 勝率 連対率 複勝率
日本ダービー 6-4-3-15 21.4% 35.7% 46.4%
ラジオNIKKEI賞 2-1-2-17 9.1% 13.6% 22.7%
1000万下(特別含む) 1-4-1-34 2.5% 12.5% 15.0%
500万下(特別含む) 1-0-2-40 2.3% 2.3% 7.0%
札幌記念 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
青葉賞 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
新潟記念 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%

チェック4キャリア3戦なら前走500万下でもOK

 キャリア別の成績は、5~8戦が好走馬が多い。それ以外では3戦が3頭好走馬を出しており、キャリアが浅くても可能性がある。キャリア3戦組は、07年のロックドゥカンプは前走重賞を勝利していたが、12年のダノンジェラードと15年のジュンツバサは500万下を勝ったばかりだった。キャリア3戦なら、重賞の経験は必要ないといえる。
【キャリア別の成績(過去10年)】
キャリア 成績 勝率 連対率 複勝率
2戦 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
3戦 1-0-2-6 11.1% 11.1% 33.3%
4戦 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
5戦 2-0-1-12 13.3% 13.3% 20.0%
6戦 3-3-0-17 13.0% 26.1% 26.1%
7戦 3-2-2-21 10.7% 17.9% 25.0%
8戦 0-2-3-23 0.0% 7.1% 17.9%
9戦 0-2-0-17 0.0% 10.5% 10.5%
10戦 1-0-0-14 6.7% 6.7% 6.7%
11戦~ 0-1-2-17 0.0% 5.0% 15.0%

チェック5美浦南W組でラスト4ハロンの遅い馬

 PC用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で、過去9年の追い切りのコース別成績を調べたところ、好走馬が多かったのは美浦南W【4.2.4.37】で10頭が馬券に絡んでいた。
 美浦南W組の特徴は、ラスト4ハロンが52秒1以下【1.0.1.12】だと複勝率14.3%と今ひとつの成績だったが、52秒2以上【3.2.3.25】は複勝率24.2%と好成績だった。美浦南W組でラスト4ハロンの時計が遅かった馬を狙おう。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【追い切りコース別の成績(過去9年)】
場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 0-1-2-18 0.0% 4.8% 14.3%
CW 1-3-3-20 3.7% 14.8% 25.9%
0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
旧DW 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
美浦 南坂路 1-1-0-21 4.3% 8.7% 8.7%
南W 4-2-4-37 8.5% 12.8% 21.3%
南P 2-2-0-14 11.1% 22.2% 22.2%
南芝 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
北C 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
【美浦南W組のラスト4ハロンのタイム別成績(過去9年)】
4ハロンのタイム 成績 勝率 連対率 複勝率
~52秒1 1-0-1-12 7.1% 7.1% 14.3%
52秒2~ 3-2-3-25 9.1% 15.2% 24.2%