重賞データcheck
 今週は2歳王者決定戦・朝日杯フューチュリティSが京都芝1600mで行われる。さらにターコイズSも開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。
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第76回 朝日杯フューチュリティS(G1)

12月15日(日) 京都競馬場 芝1600m

 2歳王者決定戦・朝日杯フューチュリティS。2013年までは中山、14年から昨年までは阪神で行われてきたが、今年は京都での代替開催になる。過去にはミホノブルボン(91年)やナリタブライアン(93年)といった名馬が、ここを制してクラシックでも大活躍。近10年の優勝馬では18年アドマイヤマーズ(NHKマイルC、香港M)が後にG1を制し、21年のドウデュースはダービーなどの栄冠を勝ち取っている。昨年のジャンタルマンタルがNHKマイルCを制覇。今後のG1へ向けて注目の一戦を制するのはどの馬か、過去の傾向を見てみよう。
過去のデータをCheck!

チェック11番人気は高複勝率だが小波乱も

 過去10年、1番人気は複勝率90.0%と優秀で、2番人気も同60.0%と上々。これだけを見ればまったく平穏なレースにも思えるが、3連単で万馬券にならなかったのは2017年と22年の2回きりで、2016年には22万馬券も出ている。穴馬の好走や単勝1倍台が【0.1.1.0】と勝てていないことなどが影響し、1、2番人気の複勝率の割には小波乱の可能性もある点には留意しておきたい。
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【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 5-2-2-1 50.0% 70.0% 90.0%
2 2-3-1-4 20.0% 50.0% 60.0%
3 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
4 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
5 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
6 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
7 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
8 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
9 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
10 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
11〜 0-1-3-60 0.0% 1.6% 6.3%
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
1着人気 1 2 6 1 2 1 7 3 1 1
2着人気 14 1 7 3 9 2 2 1 2 4
3着人気 3 11 12 2 1 14 1 4 3 5
単勝 460円 590円 1,420円 230円 460円 200円 1,750円 780円 310円 270円
馬連 14,050円 520円 5,980円 550円 9,710円 660円 5,000円 1,060円 550円 1,280円
馬単 20,260円 1,340円 11,430円 840円 14,240円 950円 14,610円 3,000円 1,070円 1,990円
3連複 20,560円 8,160円 42,820円 700円 3,340円 38,080円 4,150円 2,350円 1,280円 3,540円
3連単 133,570円 38,560円 221,200円 2,630円 45,180円 90,260円 51,360円 14,840円 4,570円 12,910円

チェック2穴馬なら関西馬

 東西の所属別では関東馬が複勝率17.9%、関西馬が同18.4%。出走数に差があるため好走馬数は関西馬が多いものの、好走確率としてはほぼ互角だ。ただ注意したいのは人気別の傾向で、4番人気以下の好走馬11頭中10頭を関西馬が占めていた。関東馬は好走した7頭中6頭が3番人気以内と、人気サイドの馬でなければ狙えない。
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【東西所属別成績(過去10年)】
所属 成績 勝率 連対率 複勝率 4番人気以下 同複勝率
関東馬 3-1-3-32 7.7% 10.3% 17.9% 1-0-0-29 3.3%
関西馬 7-9-7-102 5.6% 12.8% 18.4% 1-4-5-94 9.6%

チェック3好走馬の大半は前走1着

 前走を勝ってきた馬が強いレースで、過去10年の優勝馬はすべて前走1着。3着以内馬でも30頭中24頭が該当するため、まずは前走1着馬に注目したい。前走1着といっても人気馬ばかりではなく、16年の1、2着馬・サトノアレスとモンドキャンノは前走で勝利を収めながらここでは6、7番人気で馬連は5980円の好配当になっている。19年14番人気3着のグランレイや、20年7番人気1着のグレナディアガーズも、未勝利戦を勝ち上がってきた馬だった。
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【前走着順別成績(過去10年)】
前走 成績 勝率 連対率 複勝率
1着 10-6-8-66 11.1% 17.8% 26.7%
2着 0-2-1-22 0.0% 8.0% 12.0%
3着 0-0-1-10 0.0% 0.0% 9.1%
4着 0-1-0-5 0.0% 16.7% 16.7%
5着 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
6着〜 0-1-0-23 0.0% 4.2% 4.2%

チェック4前走は秋の重賞組が中心

 過去10年で、3着以内馬を出しているのは新馬・未勝利戦を除けば8レース(サウジアラビアRCには2014年のいちょうSを含む)。3頭以上の好走馬を出しているのはサウジアラビアRC、デイリー杯2歳S、京王杯2歳Sの3競走に限られる。重賞でも夏競馬の重賞や東京スポーツ杯2歳Sは相性が良くない点は要注意。好走確率が高いのはサウジアラビアRC組だ。
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【主な前走レース別成績(過去10年)】
前走 成績 勝率 連対率 複勝率
サウジアラビアRC 3-2-2-6 23.1% 38.5% 53.8%
デイリー杯2歳S 2-4-2-20 7.1% 21.4% 28.6%
京王杯2歳S 0-2-2-24 0.0% 7.1% 14.3%
東京スポーツ杯2歳S 0-1-0-7 0.0% 12.5% 12.5%

チェック5コース追いがやや優勢

 パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で過去10年の出走馬の追い切りを分析すると、主要コースでは栗東CW、栗東坂路、美浦南Wの好走確率がほぼ互角。坂路とコースで比較すればコース追いのほうがやや優勢という結果が出ている。穴馬の好走は大半が関西馬=栗東追いだが、コース別では栗東CWは好走馬10頭中4頭が6番人気以下、栗東坂路は同13頭中3頭と、栗東CW組のほうが穴馬の激走を期待できる。 「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【主な追い切りコース別成績(過去10年)】
コース 成績 勝率 連対率 複勝率 6番人気以下
栗東CW 3-3-4-42 5.8% 11.5% 19.2% 0-2-2-35
栗東坂路 4-6-3-59 5.6% 13.9% 18.1% 1-1-1-46
栗東P 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0% 0-0-0-0
美浦南W 2-1-2-22 7.4% 11.1% 18.5% 1-0-0-18
美浦南坂路 0-0-1-7 0.0% 0.0% 12.5% 0-0-0-6