重賞データcheck
 今週は福島で夏の名物レース七夕賞が行われる。過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を分析する。
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第61回 七夕賞(G3)

7月13日(日) 福島競馬場 芝2000m

 夏の福島競馬における名物重賞・七夕賞。開催を締めくくる一戦だった以前とは違い2013年からは開催2週目、本年からは3週目となったが、施行時期自体は変わらずレース名の通りに七夕の前後に行われる。夏競馬のハンデ重賞だけに一流馬の出走こそ少ないものの、2006年に創設されたサマー2000シリーズでは第1戦に指定(本年からは函館記念に続く第2戦)。シリーズ序盤にまずポイントを加算できるかどうか、シリーズの行方を左右するレースになっている。夏の中距離王争いで先手を取るのはどの馬か、過去の傾向を見てみよう。
過去のデータをCheck!

チェック1近年の優勝馬は2、3番人気中心

 過去10年、1番人気は【1.2.0.7】。一時のまったく勝てないような状況こそ一度は脱したが、2018年から連敗中とまたトンネルに入りつつある。その一方で2番人気が4勝、3番人気は3勝を挙げており、特に2019年以降は6回中5回でこの2、3番人気が優勝している。  一昨年は2着に9番人気、3着には13番人気が入って3連単27万馬券の波乱になったが、2桁人気馬の好走は近年減少傾向。その分、6〜9番人気の好走が過去10年のうち前半5年の【0.1.1.18】から後半5年の【1.3.3.13】と増えている。2〜3番人気が勝ち、中位人気勢の2〜3着が多いのが最近の流れだ。
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【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 小倉
1 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0% 0-2-0-3
2 4-1-1-4 40.0% 50.0% 60.0% 3-0-1-1
3 3-0-0-7 30.0% 30.0% 30.0% 1-0-0-4
4 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0% 0-0-0-5
5 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0% 0-0-0-5
6 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0% 1-0-1-3
7 0-2-1-7 0.0% 20.0% 30.0% 0-2-0-3
8 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0% 0-0-1-4
9 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0% 0-1-1-3
10 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-5
11〜 1-0-5-45 2.0% 2.0% 11.8% 0-0-1-28
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
人気 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年
1着人気 2 3 1 11 3 3 2 6 2 2
2着人気 8 5 5 4 2 7 7 1 9 1
3着人気 16 11 7 12 12 6 9 2 13 8
単勝 450円 590円 340円 10,080円 820円 740円 590円 1,620円 520円 430円
馬連 3,820円 2,290円 1,420円 23,250円 2,710円 4,730円 4,600円 3,260円 6,510円 900円
馬単 4,540円 4,250円 2,300円 68,760円 5,960円 8,750円 8,060円 8,320円 10,090円 1,650円
3連複 290,610円 24,200円 6,180円 293,520円 31,460円 19,850円 15,020円 5,720円 75,570円 5,880円
3連単 1,006,440円 96,740円 21,540円 2,563,330円 172,290円 111,330円 64,440円 39,600円 274,320円 22,990円

チェック25歳の人気馬に注目

 牡・セン馬の年齢別では、5歳が最多の4勝を挙げ、次いで4歳が3勝。複勝率でみても5歳27.8%、4歳28.6%とこの4、5歳が高い。ただ、表の右に記した5番人気以内の成績をみると、4歳は【3.0.0.11】と勝つか馬券圏外の両極端で安定感は今ひとつ。5歳【3.3.1.10】のほうが人気馬は安定している。逆に6番人気以下の4歳牡・セン馬は【0.1.2.4】とこちらは穴で注目だ。なお、牝馬の好走馬3頭はいずれも人気薄から出ている
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【性別の成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率 5番人気以内 同複勝率
牡・セン 4 3-1-2-15 14.3% 19.0% 28.6% 3-0-0-11 21.4%
5 4-3-3-26 11.1% 19.4% 27.8% 3-3-1-10 41.2%
6 2-3-4-34 4.7% 11.6% 20.9% 2-2-0-8 33.3%
7〜 1-1-0-36 2.6% 5.3% 5.3% 0-1-0-2 33.3%
牝馬 4 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-4 0.0%
5 0-2-0-6 0.0% 25.0% 25.0%
6 0-0-1-2 0.0% 0.0% 33.3%

チェック3軽ハンデ馬は苦戦、58キロ以上も?

 優勝馬のハンデは54キロ台2頭のほかは、57キロ台が8頭とかなり偏りが出ている。連対率は57キロ台の28.2%が抜群で、52キロ以下は連対なし、58キロ台も苦戦傾向だ。2023年から全体的に負担重量が1キロ増えるという変更があったが、その後2年は牡馬の好走馬4頭がすべて57キロ台で、牝馬2頭がともに54キロと、54キロと57キロ台への集中が進んだ。今年も57キロ台の馬に注目したい。
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【ハンデ別成績(過去10年)】
斤量 成績 勝率 連対率 複勝率
51kg台以下 0-0-1-3 0.0% 0.0% 25.0%
52kg台 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
53kg台 0-1-2-10 0.0% 7.7% 23.1%
54kg台 2-1-2-18 8.7% 13.0% 21.7%
55kg台 0-3-2-21 0.0% 11.5% 19.2%
56kg台 0-1-1-25 0.0% 3.7% 7.4%
57kg台 8-3-1-27 20.5% 28.2% 30.8%
58kg台 0-1-0-8 0.0% 11.1% 11.1%

チェック4前走重賞組を中心に

 前走クラス別では、オープン特別組【2.3.3.20】とG3組【5.5.3.62】が好走馬の中心になっている。ただ表の右に記したように、オープン特別組は過去5年では好走馬3頭のみとなり、G3組は8頭が好走。重賞組が中心の傾向が強まってきている。なお、ハンデ戦ながら前走が条件戦だった馬の連対はなく、好走しても3着止まり。
【前走クラス別成績(過去10年)】
前走 成績 勝率 連対率 複勝率 過去5年
中央 条件戦 0-0-3-10 0.0% 0.0% 23.1% 0-0-1-6
OP特別 2-3-3-20 7.1% 17.9% 28.6% 1-1-1-15
G3 5-5-3-62 6.7% 13.3% 17.3% 2-3-3-26
G2 2-1-0-20 8.7% 13.0% 13.0% 1-0-0-10
G1 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0% 1-1-0-5
地方 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-1
海外 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-1

チェック5美浦南Wなら全体時計の遅い馬

 過去10年の出走馬の追い切りを、パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で分析すると美浦では南W組が13頭好走。栗東では坂路組が9頭好走と、この2コースから好走馬が出ている。  美浦南W組は全体時計が遅い馬が多く好走しており、5ハロン67秒7以下だった馬は【1.1.1.28】複勝率9.7%、67秒8以上を要した馬は【2.5.3.18】同35.7%と明らかな違いが出ている。栗東坂路組は4ハロンの時計で53秒7以下が6頭、55秒2以上が3頭と二分されており、53秒8〜55秒1には好走馬不在だ。

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【主な追い切りコース別成績(過去10年)】
追い切りコース 5ハロン 成績 勝率 連対率 複勝率
美浦 南W 3-6-4-46 5.1% 15.3% 22.0%
〜67.7 1-1-1-28 3.2% 6.5% 9.7%
67.8〜 2-5-3-18 7.1% 25.0% 35.7%
南P 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
南坂 0-1-2-10 0.0% 7.7% 23.1%
南D 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
栗東 坂路 5-2-2-33 11.9% 16.7% 21.4%
CW 1-0-1-22 4.4% 4.2% 8.3%
0-1-1-1 0.0% 33.3% 66.7%